12306のキャンセルは面倒でも払戻は確実…為替差損も生じなかった
「中国鉄道12306でキャンセルしたら為替差損が出るの?」… そう心配された方、ご安心ください。購入時のレートがそのまま払い戻しにも適用されます。ただ、キャンセルのたびに決済が発生する仕組みを知らないと、明細を見て大混乱します。3回キャンセル待ちをした筆者の体験から、実際の明細を示して払戻の仕組みをまとめました。
北京発ラサ行の青蔵鉄道、硬臥下段を目指してキャンセル待ちに3回挑戦した
北京からラサまで所要時間40時間の寝台列車では、せめて下段のベッドを確保したいと思うのは、旅人として当然の欲求ではないでしょうか。筆者も同じ気持ちで、中国鉄道予約サイト「12306」のキャンセル待ちに挑戦すること3回。気がつけば、クレジットカードの明細が支払いと返金で入り乱れた状態になっていました。
払い戻しは本当に全額戻ってくるのか。為替レートで損をしないのか。3日間ヒヤヒヤしましたが、最終的にはすべてきちんと戻ってきました。同じ経験をされた方、またはこれから12306でキャンセル待ちを検討している方に向けて、実際の明細をもとに解説します。
12306の「候補」(キャンセル待ち)はどんな仕組みか
実は、12306には、満席になった後でも席の確保を申し込める「候補」(hòubǔ)[中国語表示:候补]という仕組みがあります。他の乗客がキャンセルすると、システムが自動的に空席を割り当ててくれるという、キャンセル待ちのような便利なサービスです。申込時に成功率がパーセントで表示されるため、どのくらいの確率で取れそうか事前に把握できます。
今回は、確保が難しいと言われている、北京-ラサ間(青蔵鉄道)の硬臥(yìngwò)下段を狙いました。この路線は人気が高く、下段は旅行シーズンには即完売になります。数日前にテストで確認していましたが、発売時刻に空席を確認しながら手動で予約しようとしても、下段がないケースばかりでした。
3回のチャレンジで起きたこと——上段・中段・中段
成功率50%と表示されていたキャンセル待ちに申し込んでみたところ、その日のうちに程なくして寝台切符が取れました。しかし割り当てられたのは「上段」でした。2晩過ごすのに上段では辛いため、キャンセルして再挑戦することにしました。
▼ キャンセル待ち3回の流れ
1回目:上段が割り当てられた→キャンセル
成功率50%でキャンセル待ちに申し込み、その日のうちに取れたが「上段」。北京〜ラサは2晩かかるため上段での乗車を断念し、キャンセルして再挑戦を決意。
2回目:中段が割り当てられた→またキャンセル
空きが出るたびに確認するも下段はなし。キャンセル待ちを再申し込みしたところ「中段」が割り当てられた。惜しいが下段を確保したい気持ちは変わらず、再度キャンセル。
3回目:また中段→ここで確保をあきらめる
3度目の正直を狙ったが、今度も「中段」。これ以上粘っても下段が取れる保証はないと考えてこの列車での切符確保は見送りました。
@中国旅行ドットコム|2026
筆者はこれまで数えきれないくらい中国の寝台列車を利用しており、1晩であれば上段でも中段でも問題ありません。しかし、北京〜ラサ間は2晩かかる超長距離路線です。上段や中段で過ごすとなると、さすがに気持ちが揺らぎました。この列車で移動して良いのか自体も考えなければなりませんでした。
キャンセルのたびに決済が発生する~明細が増える仕組み~
なぜ申し込みごとに支払いが必要なのか
12306のキャンセル待ち(候補)を申し込む際、注意が必要なのが「決済のタイミング」です。キャンセル待ちを申し込む時点で、システム上は硬臥下段の料金を先払いする必要があります。後からシステムが上段や中段が割り当てられた場合には、その差額部分が返金されます。さらにキャンセルをした場合は残りの金額にあたる上段(中段)の料金が返金されます。
つまり、1回のキャンセル待ち → キャンセルをするだけで「①支払い → ②差額返金 → ③全額返金」という複数の取引が発生します。今回のように3回繰り返すと、それが積み重なってクレジットカード会社の明細がカオスな状態になります。
実際の明細はこうなった…3回分の支払いと返金
実際のクレジットカード明細には「12306」と「ALP*CHINA RAILWAY」という2種類の店名が混在して表示されました。同じクレジットカードで決済しても、クレジットカードで直接決済したか、アリペイのクレジットカード紐付けで決済したかといった決済方法により明細表示が異なります。
払い戻しが明細に反映されるまで、早いものでも1〜2日、全件が揃うまで3日かかりました。その間は「本当に戻ってくるのか」と心配しましたが、最終的には問題なくすべて返金されました。
払戻の為替レートは損するのか?実際の明細で確認した結果
明細が揃うまで3日間かかった
最初に不安になったのは、明細の合計を見たときでした。支払い合計と返金合計を手計算してみると、9円のマイナスになっているように見えたのです。「やはり為替差損が出ているのか?」と心配しましたが、よく調べると別のペアを混同した計算ミスでした。
払戻日が支払日と異なる場合——これが為替差損への不安につながりやすい部分です。購入から3日後に払い戻しが来た場合、その間に為替レートが動いていれば差損が生じるのではないかと思うのは自然なことです。
購入時のレートが払い戻しにも適用される——差損はゼロ
実際に確認したところ、結果は「プラスマイナスゼロ」でした。クレジットカード会社の払い戻し処理では、払い戻し日の為替レートではなく、購入時に適用されたレートが払い戻しにも適用されます。つまり、購入から何日後に返金されても、為替変動による損失は生じません。
▼ 比較表「購入と払い戻しのレート比較」
| 区分 | 購入(支払) | 払戻(返品) |
|---|---|---|
| ご利用日 | 26/05/14 | 26/05/14〜15 |
| 金額例(円) | ¥18,925 | ▲¥1,066(差額) ▲¥17,859 (差額先返金後の残額) |
| 現地通貨(CNY) | 785.89 CNY | 44.29 CNY(差額) 741.60 CNY(残額) |
| 換算レート | 24.082 | 24.082(購入時と同一) |
| 為替差損 | — | ゼロ(プラスマイナスゼロ) |
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明細を水色・緑色・赤色のグループに色分けして整理したところ、どのペアも購入額と返金額が完全に一致していました。「9円のマイナス」と見えた箇所は、別のペアを誤って合算した計算ミスでした。購入と返金のグループを正しく対応させれば、差損はありません。
一点だけ補足すると、下段の切符代を支払い後に上段・中段が割り当てられた場合、最初に差額部分だけが先に返金されます。全額キャンセルした場合は残りの金額が別で返金されます。このため、1回のキャンセルで返金が2回に分かれて届くこともあります。明細が増えるのはこの仕組みのためです。
12306で何度もキャンセルする際に知っておきたいこと
今回の経験をもとに、キャンセル待ちを複数回行う際に知っておいてほしいことを4点まとめます。
▼ 「12306キャンセル時の注意点4点」
① 申し込みごとに決済が発生
キャンセル待ちの申し込み = 都度払い。キャンセルするたびに支払いと返金の取引が発生し、明細の行数が増えます。
② 払い戻しに2~3日かかる
1〜3日のタイムラグがあります。明細が揃うまでは心配になりますが、確実に戻ります。
③ 為替差損は生じない
払戻時のレートは購入時と同じレートが適用されます。払戻日のレートではないため、為替変動による損失はありません。
④ 明細の店名は2種類になる場合がある
「12306」と「ALP*CHINA RAILWAY」など、カード会社によって表記が異なる場合があります。いずれも12306正規の決済です。
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中国の鉄道切符を12306で購入するのは、日本からでも手軽にできる便利なサービスです。ただ、キャンセル待ちを繰り返す場合は明細が複雑になることを事前に覚悟しておくと、払い戻し処理中のヒヤヒヤを軽減できます。
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12306のキャンセル待ち(候補)は必ず成功しますか?
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成功する保証はありません。成功率はシステム上にパーセントで表示されますが、確定的なものではありません。また、下段・中段・上段のどれが割り当てられるかはこちらではコントロールできません。筆者の経験では成功率50%表示でもその日のうちに割り当てられましたが、希望の寝台が取れるかどうかは別問題です。
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12306でキャンセルした後の払い戻しはどのくらいで戻りますか?
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筆者の経験では、早いものでも1〜2日、全件の明細が揃うまでに3日かかりました。カード会社や時期によって異なります。払い戻し処理中は明細に反映されないため不安になりやすいですが、通常は確実に返金されます。3日経っても戻らない場合はカード会社への確認をお勧めします。
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12306のキャンセル払い戻しで為替差損は発生しますか?
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発生しません。クレジットカードの払戻処理では、払い戻し日のレートではなく購入時に適用されたレートがそのまま適用されます。払い戻しまでの間に為替が動いても、損失は生じません。筆者が実際の明細で確認したところ、購入と払戻のペアはすべてプラスマイナスゼロでした。
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キャンセル待ちを複数回するとクレカ明細はどうなりますか?
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申し込みごとに決済が発生し、割り当てられた段と希望の段の差額返金 + キャンセル全額返金と、複数の取引が積み重なります。「12306」と「ALP*CHINA RAILWAY」など2種類の店名が混在する場合もあります。購入と払戻のペアを色分けして整理すると、どの組み合わせも金額が一致していることが確認できます。
まとめ
12306のキャンセル待ちは便利な仕組みですが、複数回繰り返すと明細が複雑になります。今回の経験から得られた最大の学びは「払戻の為替差損は生じない」という確認です。購入時のレートがそのまま適用されるため、数日後に返金されても損はありません。ただし、払戻の明細が揃うまでに時間がかかるため、明細を見てヒヤヒヤすることは覚悟しておいたほうがよいでしょう。
📌 この記事のまとめ
- 12306のキャンセル待ち(候補补票)は、申し込みのたびに決済が発生する
- 払戻には1〜3日かかるが確実に返金される
- 為替差損は生じない…払い戻し時には購入時と同じレートが適用される
- 複数回繰り返すと明細が複雑になるため、購入と払い戻しのペアを対応させて確認すること
@中国旅行ドットコム|2026
12306の使い方で分からないことがあれば、お気軽にご相談ください。
12306の払い戻しで「金額が合わない」「中国語のエラーが読めない」など、ひとりでは対処しにくい状況が生じることがあります。筆者はこれまで200件の個別相談に対応してきました。スクリーンショットをお送りいただければ中国語の画面もその場で確認できます。
12306の払い戻しが届かない・エラーが解消しないなどのトラブルは、旅中サポートの有料個別相談で原因を特定します。中国旅行に関するご質問は無料フォームからもお気軽にどうぞ。
筆者情報

- ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
- 1991年から30年以上・72回・約300ヶ所を個人旅行で歩いてきたベテラン旅行ブロガー。ツアーでは入れない路地裏や地方の町まで足を運び、リアルな中国渡航情報を発信しています。中国語講師としても活動中。詳細は筆者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。