【中国旅行トイレ事情】「トイレ革命」でここまで変わった!長距離移動とトイレ確保の実践ガイド
中国旅行の話題やネタとして欠かすことができないトイレの話題。中国を旅する旅行者にとって、トイレは結構切実な問題ではないでしょうか。
「トイレが汚いが故に中国へ行くのを我慢する」といったことは現実的に起きていましたし、中国旅のハードルをあげる原因という側面もありました。
しかし現在、その環境は都市部を中心に劇的な変化を遂げています。本記事では、長年の中国旅行経験をもとに、大きく改善された最新のトイレ事情から、笑いあり冷や汗ありの実体験エピソード、長距離バス移動時のピンチ解決法、そしてスマートフォンを使った便利なトイレ検索術までを詳しくご紹介します。
中国の国家事業 ~トイレ革命による無料化と環境改善~
かなり前の話になりますが、駅やバスターミナルや街角にあるトイレは有料が当たり前だったのですが、地方政府がお金を出して管理人を置くようになり、無料化が進みました。
昔の中国をご存じの方にとって、別世界の話に聞こえるかもしれませんが、国をあげて、トイレ革命と称した運動をコロナ前に始まっていました。

トップが陣頭にたって声をあげたものですから、その影響かどうかは分かりませんが、「トイレ革命交流団」が視察のため来日したこともありました。
地方視察の際に、習近平氏が「トイレは水洗になっているか」など、地元住民に尋ねたりするなど、関心があったようで、過去に、陝西省での生活をしていた時の環境を思い出したのかどうかまでは分かりません。
こういったことでトイレ環境が良くなることは住民のみならず、旅人視線で見ても大変ありがたいことですね。
地方に残るリアルな現実:早朝の暗闇トイレサバイバル
しかし、広大な中国では、地方に足を延ばすとまだまだ昔ながらのハードな環境が残っているのも事実です。
2019年にグループで陝西省を訪れた時のことです。早朝5時前、まだ太陽も昇らない真っ暗なうちに、私たちは夜行列車で田舎の県クラスの駅に降り立ちました。

全く見知らぬ土地でしたが、駅前にはいつものごとく客引きの車が多数待ち構えており、「俺の車に乗らないか。」と次々に声をかけられます。路線バスもまだ動いていない時間帯のため、自力で車を確保するしかなく、2台の車に分乗して目的地へ向かうことになりました。
車が走り出して少し経った頃、目的地までまだ時間がかかりそうだったので「途中でトイレに寄りたい」と運転手に伝えました。
すると、よくわからない真っ暗な街道沿いのような場所に車が停められました。そこにトイレの建物自体はあったのですが、内部には照明が一切なく、真っ暗でほとんど何も見えない状態でした。

男性でもギリギリ用を足せるかどうかというレベルで、女性メンバーにとっては入ること自体が非常に難易度の高い、典型的な「昔の田舎のトイレ」だったのです。
結局、スマートフォンを取り出してライトで照らし、なんとか足場や場所を確認した上で用を足しました。大都市から一歩離れると、こうしたディープなトイレ事情に直面することがよくあるのです。
凄まじい進化?観光地で見かけた「テクノロジー先行」トイレ
一方で、観光地などでは、日本の公衆トイレを凌駕するようなハイテク化が進んでいる場所もあります。
一人で旅行をしていた時のことですが、ある観光地のトイレに入って大変驚かされました。なんと、トイレの入り口に大きな電光掲示板が設置されており、どの個室が空いているか、どこが使用中かがリアルタイムで色分け表示されていたのです。
しかし、面白かったのは、そのトイレの周辺にはそもそも全然人がおらず、利用者が私一人しかいなかったことです。誰もいないガラガラの空間で、立派な電光掲示板だけがピカピカと全室の空室状況を知らせている光景は、どこかシュールでした。
実際のニーズや利用者の数よりも、とにかく最新の技術や設備を入れるという「テクノロジーだけが先行している」ような、現代の中国らしいアンバランスさを感じた瞬間でした。
街中のトイレ探し:案内板の罠にご注意!
街歩きをしている最中にも、トイレに行きたくなることは多々あります。現在、中国の都市部では公共トイレの設置が一般的になっており、歩道を歩いていると「公共トイレまであと50m」といった矢印付きの案内板をよく見かけます。

しかし、これが曲者。この案内板を素直に信じて矢印の通りに進んでも、すぐに見つからないことが結構な頻度で発生するので注意が必要です。
大通り沿いに面して建っている場合はすぐに見つかるのですが、通りから少し奥まった路地裏や敷地内に入った場所にある場合、途中で案内が途切れてしまい、どこにあるのか全くわからなくなってしまうのです。数え切れないくらいそのような経験をしました。
「案内板があるから安心」と油断していると痛い目を見るため、街中の標識を過信しすぎないことが大切です。
旅の恥はかき捨て!長距離バス移動時のトイレ問題解決方法とは?
中国も含めた海外への個人旅行で話題となるのはトイレです。特にひとり旅の場合、頼れる人がいませんので、移動中、荷物がある中でトイレを済ませなければなりません。
長距離バスでの移動中も尿意を催さないようにいつも気を付けています。わざわざバスを停めてトイレに行く中国人は多くありません。
しかしながら、本当に我慢できない場合は、運転手や周りの人たちにアピールしてください。中国語ができなくても同様です。ジェスチャーで構いません。余程のことがなければ、運転手は近くのトイレがある場所か、それ以外の可能な所に停車してくれます。
実際、地方でバス移動していますと、本当にトイレがない、自然だけの区間がたまにあります。そういった時、三々五々、離れた所で用を足します。旅には多少なりの度胸が必要です。旅の恥は書き捨ててください。恥ずかしがっていては、身体に異常が生じて、病院へ行かなければならなくなると、逆に大変なことになります。
そうならないためには、長時間のバス乗車前には必ずトイレに行きましょう。我慢しながらの移動は結構気持ち的につらいですし、景色もよく見えません。
今やトイレ検索も可能に!「百度地図」を使った最新の裏技
街中の案内板が見つからない時や迷った時に頼りになるのが、スマートフォンの地図アプリです。コロナ後の中国旅行で気づいたのですが、中国でも公共施設と位置づけられている公衆トイレがスマートフォンで検索できたのです。
以前は日本語で「公共トイレ」と入力しても検索できる裏技がありましたが、現在は検索の仕様が変わり、日本語ではうまく表示されなくなっています。
確実にトイレを見つけるためには、中国語の「公共厕所」または「公共洗手间」というキーワードを使用してください。(この記事の文字をコピー&ペーストしても構いません)北京市内の検索などでも、このキーワードを使えばしっかりと表示されます。
【百度地図での検索手順】
- 百度地図アプリを起動。
- GPSと連動していれば現在地周辺が表示されます。
- 上部にある検索窓で「公共厕所」又は「公共洗手间」と入力する。
- 右端の「搜索」(検索ボタン)を押す。
- 近くにあるトイレが検索結果として表示される。
「公共厕所」「公厕」「公共卫生间」何れも公衆トイレのことです。少し地図の位置をずらして「搜索」を押すと表示されているエリアの公衆トイレが検索されます。
薄い赤っぽい色をしたピンがトイレです。結構点在していることが分かります。

屋内のトイレは場所によっては「ケンタッキーフライドチキン〇〇店公共トイレ」といった形で検索結果に出る場合がありますが、基本、屋外に独立して設置されている公衆トイレが検索対象です。
まとめ:劇的に進化するトイレ事情と、旅行者に求められる「適応力」
何れにしても、中国のトイレ事情はかつての「汚い・我慢する」時代から、国家レベルの「トイレ革命」やIT技術の導入によって劇的な進化を遂げています。とはいえ、地方の田舎町や長距離バスの車中、そしてちょっとした路地裏などでは、まだまだ旅行者自身の「適応力」や「度胸」が試される場面も少なくありません。
これから中国へ行かれる方は、事前のトイレ対策をしっかり行い、便利な地図アプリを駆使しつつ、いざという時は「旅の恥はかき捨て」の精神で、快適で思い出深い旅を楽しんでください!
筆者情報

- ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
- 1991年から30年以上・72回・約300ヶ所を個人旅行で歩いてきたベテラン旅行ブロガー。ツアーでは入れない路地裏や地方の町まで足を運び、リアルな中国渡航情報を発信しています。中国語講師としても活動中。詳細は筆者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
最近の新規投稿記事
- 2026-03-25ニュース&コラム【中国旅行トイレ事情】「トイレ革命」でここまで変わった!長距離移動とトイレ確保の実践ガイド
- 2026-03-24滞在中国個人旅行のリアル!飛び込み安宿・2つ星ホテルの「あるある」とサバイバル術
- 2025-11-10ニュース&コラム中国ビザ免除措置 ”延長” を深掘り解説
- 2025-09-23計画かんたん!”ANA chat” で国際線の空席待ち人数を確認する方法