中国の地名、行政区画の読み方
現地を旅していますと、○○県という表示を見かけることがあります。中国は漢字を使っているので、「日本の都道府県と同じ県なのか。」と思うかもしれませんが、実は、中国の県は日本とはまったく異なるものであることを分かります。
20年以上も前のことですが、北京市には東城区や密雲県といった区や県がありました。その後、都市化が進み、周辺の他の県と同様に、密雲区となりました。
日本の自治体との違いは他にもあります。「市中市」という表現が中国語にありまして、市の下に市があるという、日本人からすると不思議なことがあります。
北京、天津、上海、重慶は直轄市といいまして、省と同レベルの市です。次に、南京、厦門、昆明などは地級市(省轄市)となり、レベルがひとつ下がります。更には、地級市の下に市があるのですが、これは県級市といいます。
捜狐 河北省の新型コロナウイルス感染状況
http://www.sohu.com/a/446604077_120121400
sohu(捜狐).comは中国で有名なポータルサイトです。
上記ページに石家庄市や河北省の行政区画が描かれた分かりやすい地図があります。
具体例を挙げますと、北京の南にある河北省省都(県庁所在地にあたります。)石家庄市は地級市です。中心部には橋西区や新華区といった区がいくつかあって、周辺部には、晋州市と正定県などがありますが、どちらも県級市で行政区画としては同レベルで、石家庄市と晋州市の関係が「市中市」となります。
漢字の地名や行政区画がいろいろ出てきて、いったいどこにいるのか分からなくなる場合があるかもしれませんが、このようなちょっとしたことを知っていると土地勘が出てきて、親しみが生じるのではないでしょうか。
作者プロフィール
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1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
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