《WeChatPay》クレカ登録後に中国で使用する方法(2023年8月)
クレジットカード情報をWeChatPayに登録した後、支払いがスムーズにできるように使用方法や注意事項などを実際に経験した事例を交えて解説します。
旅行や仕事、視察などで中国へ渡航して、現地でWeChatPayを使うことになりますので、渡航前までにぜひマスターしていただければ幸いです。
WeChatPay(ウィーチャットペイ・微信支付)を現地で使うためには、先にクレジットカード登録が必要です。
具体的な方法や手順については、「中国でキャッシュレス決済《WeChatPay》クレジットカード登録手順(2023)」をご確認ください。
また、もうひとつの中国2大キャッシュレス決済、Alipay(アリペイ・支付宝)でクレジットカード情報の登録に興味がある方は、「中国でキャッシュレス決済《Alipay》クレジットカード登録手順(2023)」をご確認ください。
「できること」「できないこと」
様々な店舗やWEBでの決済はできますので、中国滞在中で支払いに関して困ることは少なくなります。一方で、個人間送金やチャージをすることはできませんが、中国旅行や業務渡航で影響は少ないので気にしなくてよいかと思います。

運営企業によれば、決済に使用することができる次の10の場面を想定しています。
飲食店、交通機関、ショッピングモール、スーパーマーケット、観光地、ホテル、エンターテインメント、スポーツ、美容、健康
様々なカテゴリーでの支払いにWeChatPayが使えるということを意味します。
キャッシュレス決済 実例集
実際に使用した経験を基に事例としてケースごとに紹介します。2023年7月、運営会社が公式に外国人を対象にクレジットカードを開放したので、間違いないかどうかテストをしたものが次の事例です。
日本で決済できるということは、Wifiなどネット環境があれば、中国でもできますので旅前から旅中まで利用することが可能です。
日本で中国の携帯電話番号にチャージする(2023年8月)
現地で使える携帯電話のSIMカードを持っているので日本でチャージできるかどうかテストしたところ、リチャージができるミニアプリから成功しました。

次の画面の下にある明細ですが、2023年8月19日に1元のチャージが完了(充值成功通知)していることが示されています。

日本で中国の鉄道切符を購入する(2023年8月)
具体的な購入方法は別の記事で投稿しますので、こちらでは詳細を割愛しますが、次の画面を見ていただければ分かりますように、2023年8月19日に日本で発行したクレジットカードを選択された状態で、WeChatPayでの支払いは成功しました。
乗車する列車や切符の種類を決めて(左側画面)、12306で鉄道切符を確保するために支払ボタンをタップした(真ん中画面)後に、WeChatPayのアプリが起動して、支払い画面が出て、決済ボタンをタップすると完了する流れです。支払成功と表示されています(右側画面)。

鉄道料金8元の支払がされた明細が左画面で、右画面は決済日や時刻や購入先などが記載されている画面です。何れもWeChatPayの画面上で確認したものです。

中国で鉄道切符を購入する(2019年5月)
下の写真は2019年5月に北京駅の鉄道切符窓口ですが、窓口には対応するスマホ決済の種類のステッカーが貼られています。ない場合は基本、現金のみですが、まれにそうでない場合があるので尋ねることをお勧めします。

鉄道の切符は高速列車であれば1ちょっといどうしただけでも100元単位で、1,000元以上することも多々あります。
普通の列車でも寝台にのると数百元必要ですので、高額決済をキャッシュレスですることができるのは、旅人にとって大変ありがたい限りです。
といいますのは、前日夜の宿で切符を買う分の100元札を出してセキュリティーポーチに移動させたりする手間が不要となります。
また、人目を気にしながら、盗まれないように、お金をさっと出したりするのが煩わしいので、スマホ決済や銀聯カードでできるのであれば、負担が軽減できます。
事前にしておくこと
初めて決済する前にひとつやっておかないといけないことがあります。支払いを有効とするためのアクティベートです。そのやり方を説明します。
アクティベートのやり方
① Wechatアプリを起動。右上の「○+」をタップし、更に「收付款」をタップ。

② 「○ 你已阅读并同意《付款用户服务协议》」の「《付款用户服务协议》」のリンクをタップ。規約を確認後、右上の「×」をタップして閉じる。
③「使用付款吗」「需要重新开启付款功能,开启后向商家出示付款吗即可完成快速支付。」の下にある「○ 你已阅读并同意《付款用户服务协议》」(規約を確認し、同意しました)の「○」をタップ。
④ 「开启」(機能をオンにする)をタップします。

③ 6桁の支払時パスワードを入力します。
④「知道了」をタップしたら完了です。

「使用说明」を見ますと、1,000元未満の決済は支払時パスワード入力が不要とありました。この機能のことを指しているのではないかと思われますが、この機能を使わないという選択肢は見たところないように見受けられました。
支払時の使い方
大きく分けて現場(オフライン)での決済方法とWEB(オンライン)上での決済方法ががあります。

「自分のスマホでQRコードを表示したものを相手がスキャンする方法」と「店舗に置かれた紙のQRコードをスキャンし、金額を入力して、相手に見せて決済する方法」があります。これらはオフラインでの決済方法です。
何れも日本でも一般的に使われている方法ですので、馴染みがあるのではないでしょうか。また、オンライン(インターネット上)になりますが、ミニプログラム(小程序)による決済方法もあります。
QRコードを表示したものを相手がスキャンし決済
店舗側に決済端末がある場合に使われる方法で、自分のスマートフォンにQRコードを表示させて、スタッフがリーダーで読み取って決済します。
日本で行われている最もスタンダードなキャッシュレス決済の方法ですので馴染みがあるのではないでしょうか。
QRコードをスキャン、金額入力し相手に見せ決済
ラミネートしたQRコードが印刷された紙や三角形で組み立てられた紙にプリントされているQRコードを読み取ります。
読み取ったら、金額を入力して、スタッフに見せて、了解を得てから決済する方法です。
ミニプログラム(小程序)による決済
事例として挙げた中国で使うSIMカードへのチャージした時に使用した決済方法です。
ミニプログラムを操作して、決済画面を順番にタップするのですが、アプリ内で完結しているようなイメージになります。
決済で優先的に使うカード変更
基本的には、決済時に使用するクレジットカード(銀行キャッシュカード)の種類をその都度変更することができます。
変更せずに、そのまま決済をOKすると、デフォルトのカードの種類が決済時に適用されます。
デフォルトのクレジットカード設定方法
① 決済画面で表示されているカードの右側に「^」の逆向きの部分をタップしてください。(左端画面)
② 続いて、変更したいカードの種類の右側をタップ(真ん中画面)すると、変更後のカードの種類が表示されます。(右端画面)

決済手数料
1回当たり200元以下は決済手数料は無料で、200元を超える場合は手数料3%が必要です。キャンセル時は支払額に応じた手数料が戻ります。
1元は約20円ですので、200元は4,000円に相当します。買い物や飲食で対応できます。多人数の飲食や高額のショッピング、高速列車での移動などは金額的に超えてしまいます。
利用限度額
1回当たり6,000元までの決済が可能で、1ヶ月50,000元、1年60,000です。外貨と人民元とのレートについては、各クレジットカード会社が設定したレートで換算されます。
操作方法が分からなくなった場合
滞在先でWeChatPayを決済するとき、もし、操作方法に不安を覚えたり、分からなかったりしたときに、中国人なら誰でも使えるアプリなので、言語を「簡体中文」にすると、どこで決済するか、その場で教えてもらうことができます。
しかしながら、任せすぎて、必要以上の金額を決済されたりするといった犯罪が行われるリスクがありますので、十分注意が必要です。
操作は日本でPayPayや楽天ペイなどのスマホ決済アプリを使っている人がいれば基本的に使えますので、使い方はマスターするに越したことはありません。