海外発行の銀聯カードでアリペイやWechatPayでの登録が可能に?
2024年11月に「海外発行の銀聯カードとWechatPayとアリペイへの紐付けが可能となった」と情報を得たので、実際に登録できるかどうかを ”中国旅行ドットコム” 筆者が検証しました。
登録が可能となった根拠情報
「銀聯カードをクレジットカードの一つとして登録が可能となった」情報に触れたのは、中国語サイトで情報収集している中で、銀聯カードの運営企業である銀聯国際の公式アカウントからの発表記事と中国メディアの報道を見つけたからです。
中国メディアの報道(中国語)
境外发行的银联卡全面支持绑定微信支付和支付宝
中国银联官方账号 2024-11-06
訪中外国人向けに利便性向上を目指して2024年11月6日から実施されたもので、カード番号や有効期限などを入力してチェックが通れば紐付けができて登録が完了すると説明されています。

境外发行的银联卡全面支持绑定微信支付和支付宝
海外网 2024-11-07 13:40 来源:人民日报客户端
上記記事は別の記事ですが、中国ではよくある転載記事で、発信元は異なりますが、基本的に同じ内容が記されています。

こちらは北京商報の記者による情報ですが、同様に運営会社から得た情報を報じています。
中国メディアの報道(日本語)
人民日報社が開設しているサイト「人民網」の日本語版にも同様の記載がありますので、誰が見ても間違いないのでは?と思ってしまいそうなのですが・・・。

銀聯カードを登録するメリット
銀聯カードがクレジットカードと同様にWechatPayやアリペイに登録できるのであれば、選択肢が増えることになります。

何らかな理由でクレジットカードの紐付けができなくても、銀聯カードで登録できれば、同じキャッシュレス決済のなかでの代替手段となりえます。
また、銀聯カード自体は中国での決済手段として使えますので、WechatPayやアリペイとは別で持っておくと更なるバックアップとなります。
銀聯カード登録を試みた結果は?
上記情報を踏まえて、実際に、筆者自身が持っている銀聯カードでアリペイやWechatPayに登録できるかどうかをテストするとともに、ブログ読者の協力を得て確認するという2つの手段を採って調査の精度を高めました。
検証方法
方法はクレジットカードを登録する手順とまったく同じです。カード番号、有効期限、カード裏面の3桁のセキュリティコードを入力した上で「追加する」というボタンをタップしました。
関連リンク:旅行前に解決《アリペイ》クレジットカード登録方法|中国渡航35年の専門家が解説
三井住友銀聯カードで検証
三井住友カードが発行している歴史の長い銀聯カードです。複数種類あります。

念のため2回登録を試みましたところ、残念ながら、次のメッセージが表示されて紐付けは不成功に終わりました。
【三井住友銀聯カードで試した結果】
- WechatPay 登録 → 失敗
- AliPay 登録 → 失敗
WechatPay登録エラー内容
WechatPayも同様に登録しようと試みましたが、残念ながらエラーとなりました。

メッセージの内容ですが、「暂时不支持绑定该国际银行卡,请更换其他银行卡进行尝试」(このカードの登録は一時的にサポート外であるため、他のカードでお試しください。)でした。
アリペイ登録エラー内容
AliPayのエラーメッセージは「暂时不支持绑定此卡,请尝试使用其他银行卡」(一時的にこのカードでの紐付はできません。他のカードでの登録をお試しください。)と表示されております。

三菱UFJニコス銀聯カード
過去に質問をされたブログ読者の方とやり取りを行った中で得られた情報です。
【三菱UFJニコス銀聯カードで試した結果】
- 登録失敗
発行会社が異なるケースなのですが、結果自体は同じでした。

なぜ銀聯カードは登録できないのか?
では、公式アナウンスでは銀聯カードが海外発行のWechatPayやアリペイで登録できるとあるのに、なぜ実際は登録できないのでしょうか?ここからは旅行専門家としての旅人@中国旅行一筋30年としての見解です。
旅行専門家の見解
日本で発行されている銀聯カードはカード会社を中心に発行されているものでして、クレジットカードの位置付けで使われることが前提となっています。
例えば、三井住友銀聯カードのケースは、親となるクレジットカードがあるなかで、サブカードとして発行するという位置付けがあります。
また、クレジットカードと異なる大きな違いとして、通販では使えなかったり、キャッシングができないといった点がありまして、銀聯カードの仕様自体の問題からWechatPayやアリペイに登録できないのではないかと推察します。
銀聯カードとは?
銀聯カードは中国国内の預金残高を使用するデビットカードとしての位置付けで登場しました。全国的な銀行ネットワーク化が進む前は他行ATMで預金を引き出したりすることが困難でした。
2000年代に入り、銀聯カードのブランドが中国全土に広まり、利用者にとって不便が解消されました。銀行口座に紐付けされているキャッシュカードは銀聯カードになります。ですので、クレジットカードとは別物という位置付けと考えます。
銀聯カードの種類
ここ10年程のうちに、日本で銀聯カードを発行する会社が増えてきました。クレジットカード発行会社以外も取扱いがあります。


具体的な解説をしていますので、詳しくはリンク先の記事をご覧ください。
クレジットカード会社へ確認した結果
これが正しいかどうかクレジットカード発行会社へ尋ねました。三井住友クレジットカードやMUFG2社でしたが、何れも「中国の店舗では使えるが、インターネット上のサービスには使えない。」という趣旨の回答でした。
三井住友クレジットカードの場合は内部資料を確認されて回答されていたので間違いありません。
銀聯カード登録可否の情報を募集中!
読者の皆さんのなかで、銀聯カードで登録できた、登録できなかったの投稿をお待ちしております。皆さんと情報共有して、中国渡航が有意義なものとなればと思います。
登録結果のスクリーンショットを送る際はメールでお送りいただけるとありがたいです。
まとめ
銀聯運営会社の公式発表からは海外で発行された銀聯カードがクレジットカードと同様にWechatPayやアリペイに登録できるという情報自体は間違いありません。
しかし、筆者がテストを行った結果、登録不可でしたが、中国ではそういったことはよくあることで、実際に登録できるかどうかは別の話です。原因を調べたところ、銀聯カードの仕様であることが分かりました。
「日本発行の銀聯カードではWechatPayやアリペイに登録できない。」というのが現時点での結論ですが、状況が変化する可能性がありますので、引き続きモニタリングを続けていきます。
筆者情報

- ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
- 1991年から30年以上・72回・約300ヶ所を個人旅行で歩いてきたベテラン旅行ブロガー。ツアーでは入れない路地裏や地方の町まで足を運び、リアルな中国渡航情報を発信しています。中国語講師としても活動中。詳細は筆者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。

中国銀行東京支店(Bank of China)のキャッシュカード(デビット機能付き、マルチマネー口座)をWechat Payに紐づけすることができました。ただし現在のところ支払いに使用する場合のみでチャージすることはできません。クレジットカードと同じ扱いのようです。実際に使用できるかについてはまだ試していません。
Alipayについても試してみましたが、こちらはまだできませんでした。