【徹底解説】中国ビザオンライン申請書の作成方法(2024年5月)
中国ビザは業務、旅行など渡航目的に関わらず、窓口申請前にWEBで申請書を作成する必要がありますので、作成方法の詳細を具体的に入力手順に沿って解説します。
申請入力フォームの項目や内容は2024年5月3日に確認したもので、次のポリシーで更新やアップデートをしています。
- オンライン申請フォームの入力情報を毎月チェック
- 各項目をより丁寧、詳細に解説
- ビザ申請に関係するブログ記事へのリンクを整理
- ちょっとした疑問を解決することが可能
- 記入のコツや秘けつを盛り込む
- 読者から得られた情報を掲載(多いためリンク対応)
- 作者自身の複数回のオンライン申請や窓口申請の経験を反映
ちょっとした疑問にも対応できるようにしています。ピンク色の枠で囲った内容はコツや秘けつにあたる部分ですので、参考にしてください。
中国旅行&短期滞在メーリングリスト
オンライン申請のコツや観光ビザ申請に必要な書類など、知りたいことを尋ねたり、尋ねられたり・・・。情報交換のためのコミュニティを立ち上げ。関心のある方はぜひエントリーを!
中国ビザ申請手続の流れ
2020年8月からWEBでのオンライン申請が採られました。加えて、申請窓口で書類を提出する前にの予約が必要でしたが、2023年12月には不要となりましたので、手続のプロセスがひとつ減り簡素化されました。
端的に申請に必要な手続の流れをまとめると次のとおりです。
- ビザの種類に応じた必要書類を準備
- オンラインでビザ申請書を作成し、印刷
- ビザ申請センターで必要書類とパスポートを提出
- 料金を支払い、ビザが貼付されたパスポートを受領
地方在住者はどこで申請するの?
東京、大阪、名古屋のビザ申請センターへ申請される方はそれぞれのビザ申請センターから申請ページにアクセスしますが、これら以外の総領事館管轄地域在住の方は異なります。
中国政府が全世界向けに「China Online Visa Application」(COVA) という中国ビザオンライン申請システムを用意しています。
札幌・新潟・福岡・長崎各総領事館の管轄地域に在住されている方は、中国签证在线填表(中国査証オンライン申請)のページでオンライン申請を行います。
ビザ申請センターと総領事館の管轄地域については【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)で地図をつけて詳しく説明していますので併せて参考にしてください。
オンライン申請ページへのアクセス方法
福岡総領事館WEBページの中国ビザ申請についてのお知らせ (2023年5月29日更新)でも、このシステムへのリンクが示されています。
申請先と表示言語の選択
右側上部にある「Asia」をクリックして、「Japan」の下にある「FUKUOKA」(福岡)、「NAGASAKI」(長崎)、「NIIGATA」(新潟)、「SAPPORO」(札幌)を選択してください。あとは、次項目以降のオンライン入力手順に準じます。
表示言語には日本語がなく、英語か簡体字中国語、その他3言語となります。
例えば、「Fukuoka」(福岡総領事館)を選択して入った最初の画面がこちらです。下にある「开始填报」(入力を始める)のボタンをクリック。
言語選択は、右上のボタンがあるので簡体字中国語、英語などが選択できます。
左側の「首次填报」は初めて入力する場合、「继续未完成的填报」は未完成の入力情報を呼び出す場合に右側のテキスト部分をクリックしてください。
これ以降は入力画面となります。項目は東京・大阪・名古屋のビザ申請センターに準じています。
中国ビザオンライン申請ページへアクセス
東京、大阪、名古屋の各ビザセンターでのオンライン申請書の具体的な入力方法を解説します。各総領事館WEBの手順も基本的に同様ですが、最初の画面など、入力画面の仕様が異なりますが基本的に大きく変わりありません。
画面ですが名古屋中国ビザ申請センターのものを利用して解説していますが、東京や大阪のビザ申請センターも同様です。
管轄のビザセンターホームページへ移動
オンライン申請書入力フォームへ移動
高速リンク ~ 法律条項の同意
こちらでは入力フォームのトップページまでの動線を解説します。
「わたし達について-法律条項」詳細解説
小さい文字で長い説明です。全部熟読してから同意するのが筋ですが、主に確認すべきことをピックアップしますのでこの抜粋部分を確認いただくでもよいと思います。
2.2 顧客に対して基本的情報の記入、ビザ申請センターと中国公館の間でのパスポート、ビザ、文書、認証と顧客資料のやり取りなど中間事務的業務を提供する。
2.5 ビザや認証の申請に関する審査および許可、ビザの拒否、認証の拒否、ビザの制作、認証の発給など、政府の職能に属することはすべて中国公館独自の職権に属するものであり(以下略)。
解説)あくまでも一部業務を受託しているという位置付けです。審査機関ではないことを認識してください。
3.1 (略)。ビザ申請センターは中国ビザ、領事認証の審査許可手続きには参与しておらず、中国公館が中国の関連する法律と規定に則してビザ発給の可否、発給するビザの種類やビザの有効期間、滞在期限と入国回数、認証書交付の可否を決定する。中国公館が顧客のビザあるいは認証の申請を許可するかどうかに関わらず、顧客はビザ申請センターに申請業務の料金を支払わねばならず、またこの料金は返還されない。
解説)領事が中国ビザの発給判断を行うことを裏付けています。希望した回数や期間どおり発給される訳ではないことが明示されています。申請したら、ビザが不許可でも、降りない場合でも料金の支払い義務が生じます。
4.5 録画、電話録音、デジタル情報などの個人情報は、ビザ申請センターが必要とする時(例えば現地政府関連主管部門の要求、あるいは内部業務監督の必要など)に取り上げられ使用される。
解説)こういうことが書かれていることは熟読しなければ分かりません。
5.2 顧客は旅行や使用計画に基づき、ビザあるいは認証の申請時間を合理的に手配するべきである。いかなる状況においても、顧客の申請提出時間が適当ではなく、あるいは中国公館の審査結果によって、顧客の旅行や使用計画が影響をうけることになった場合、ビザ申請センターはこれに対していかなる責任も負わない。
解説)窓口申請時に追加書類を求められたり、許可されなかったりするなど、ビザ申請おいて生じたあらゆることに対して、旅行の日程に影響しても自己責任ということです。余裕をもって申請しなければなりません。
申請先の確認
作成方法を選択
入力済データを呼び出す場合
「御自身の状況に合うものを選択してください」の選択肢ですが、新規作成以外の選択肢について解説します。何れも便利な機能ですので、それぞれの役割を理解して、今回の申請や次回以降の申請にご活用ください。
中国ビザオンライン申請入力手順
オンライン申請の入力は第1部分から第10部分までありますのでボリュームがあります。ひとつひとつのプロセスを画面を付けて詳細解説します。
一時保存機能は非常に便利!
申請内容が多岐にわたるため、入力が途中までしかできなくでも、一時保存すれば別の日に入力を再開することができます。
申請番号(アルファベット3桁+数字7桁+アルファベット2桁+数字7桁)が表示されますで忘れないよう必ずメモをしてください。スクリーンショットでも構いません。
スクリーンショットでも構いませんし、保存前の画面の左上「申請表入力の進捗状況」の真下に申請番号がテキストで表示されていますので、コピー&ペーストする方法もあります。
一時保存され未提出データの保存期限は30日間ですので、それを超える長いスパンでの入力には適しませんが、通常はそこまで時間を要することはありませんので、速やかにオンライン申請を完了するようにすれば大丈夫です。
第1部分 個人情報
最初に、申請者自身の基本情報を入力して、顔写真をアップロードします。
先にオンライン申請用の写真がなければ、先に進めないため、入力の最初でつまづいてしまいますのでご注意ください。
1.1 姓名
1.1A 姓/1.1B 名
パスポートに記載されているアルファベットの氏名記入。間違えて漢字では記入しないでください。
1.1C 通称名または旧名 該当しない場合は空欄のままお進みください。
なければ記載不要。
1.1D 中国名(帰化前の中国名や使用していた中国名など)
日本語で漢字の氏名を姓名の間に1字スペースを空けて記入。
1.1E 写真アップロード
詳細解説へのリンクがありますので、下の枠内の説明をご確認ください。
1.2 生年月日(年/月/日)
「年」は生まれた年を数字で入力、月日は数字をプルダウンで選択します。
1.3 性別
Female(女)、Male(男)何れかを選択。
1.4 出生地
1.4A 国/地域
「Japan」を選択、頭文字「J」「j」を入力すれば候補が出てきますので、ショートカットできます。
1.4B 都道府県
「千葉県」といった在住地の都道府県を入力。
1.4C 市
市に在住の場合は「○○市」(政令市の場合でも同様。区まで書かなくても大丈夫)、町村に在住の場合は「○○郡○○町」のように入力します。
1.5 婚姻状況
Marrid(既婚)、Disvorced(離婚)、Single(独身)、Widowed(未亡人)何れか選択。Other(その他)を選択すると、「その他の婚姻状況」が表示されますので、具体的に入力が必要です。
1.6 国籍と永住権
1.6A 現在の国籍
日本国籍なら「Japan」を選択。表示方法は1.4Aと同じ。
1.6B 身分証明書番号
パスポート情報は1.7で入力するので「該当なし」の左にあるチェックボックスをクリックします。そうすると「身分証明書番号」入力欄は隠れます。
「その他保有する国籍または在留資格の有無」、「その他保有する国(地域)の永住権の有無」、「旧国籍・在留資格の有無」は該当しない場合、それぞれ「No」を選択します。
もし、「YES」を選択すると、「1.6C その他の国籍または在留資格」、「1.6D その他の国籍身分証明書番号」、「1.6E その他の国籍のパスポート番号」が表示されます。
1.7 パスポート情報
1.7A パスポート/旅行証種類
「Oridinary」(一般旅券)を選択します。
他の種類のパスポートの場合はこのフォームでは申請できません。ビザセンターではなく、大使館・領事館での手続する必要があります。
1.7B パスポート/旅行証番号
アルファベットと数字のパスポート番号を半角で入力。
1.7C 発行国または地域
「Japan」を選択。表示方法は1.4Aと同じ。
1.7D 発行地
パスポートが発行された都道府県を入力。例えば、東京都で取得した場合は「東京」と書きます。「東京」の後ろに都(県)の入力は不要です。
1.7E 有効期限年月日(年/月/日)
年は西暦で入力、月日は数字をプルダウンで選択。
「パスポートの有効期限が最低6ヶ月以上あることを確認してください。」という記述がありますが、申請の際はパスポートの有効期限をご確認ください。
入力完了後は「次へ」をクリックし、第2部分へ進みます。
第2部分 申請情報
こちらでは申請するビザの種類や滞在期間、回数などの情報を入力します。
観光ビザを例にして解説します。
2.1 ビザの種類及び渡航目的
2.1A ビザの種類及び渡航目的
英文で、観光ビザ(L)、業務ビザ(M)、交流・訪問・視察ビザ(F)、留学ビザは(X)などが表示されますので、該当する区分ものをプルダウンで選択してください。
それぞれを選択すると、新たにラジオボタンが出ますので、該当するものをひとつ選びます。
例えば、個人や少人数のグループ旅行する目的でビザ申請する場合は、「(L)Tourism」(観光ビザ)を選択してから、「(L)Independent tourist」(個人旅行)を選択します。
10名以上のグループで渡航する場合は、「(L)Group member」を選んでください。中国国内旅行者名称、旅行会社の営業許可証番号の入力が必要です。
2.2 サービス種類
2.2A サービスの種類
普通申請は「Normal」を選択してください。加急申請は「Express」を選択するのですが、急ぎとなりますが申請料金は高くなります。名古屋ビザ申請センターは普通申請のみの取扱いとなります。申請後の取消はできませんのでご注意ください。
ビザの種類については、【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)をご覧ください。
2.3 ビザ申請の基本情報
観光ビザを例に示します。他の種類も同様です。こちらで入力した内容がそのまま認められる訳ではなく、最終的には大使館・総領事館の領事が決定します。
2.3A ビザの有効期限 (月)「3」と入力。3ヶ月を指します。
2.3B 最長滞在日数 (日) 「30」など日数を数字で入力。
1次ビザの有効期間は3ヶ月、2次ビザは3ヶ月又は6ヶ月があります。
最長滞在日数は、30日、60日と実際の滞在日数ではなく、定められる見込みとなる日数を想定して記入します。
例えば40日と記載すると、40日が期限のビザが発給される可能性があります。
2.3C 回数
基本的には「Single」(1次ビザ)とします。
業務(M)や訪問(F)などのビザは「Double」(2次ビザ)の取得は可能ですが、観光ビザ(L)では2次ビザは取扱いがビザセンターにより異なります。「Multiple」(マルチビザ)は観光ビザには存在しません。
入力完了後は「次へ」をクリックし、第3部分へ進みます。「戻る」ボタンは、第1部分へ戻るものです。
第3部分 職業情報
申請者の職業や年収、直近の勤務先などを入力します。
3.1 現在の職業
次の英語記載の職業の中から選択してください。プルダウンになっています。括弧内()は日本人のケースに合わせた参考訳です。
職業の選択肢一覧
- Bussinessperson(ビジネスマン)
- Company employee(会社員)
- Crew member(船舶や航空機などの乗組員)
- Entertainer(芸能関係者)
- Govermental official(国家公務員、地方公務員)
- Industrial/Agricultural worker(工業・農業従事者)
- Media representative(メディア関係者)
- Member of Parliament(国会議員)
- Military personnel(自衛隊員)
- NGO staff(NGOスタッフ)
- Other(その他)
- Religious personnel(宗教関係者)
- Retired(定年退職者)
- Self-employed(自営業)
- Student(学生)
- Unemployed(無職)
もし、「Other(その他)」を選択しますと、「説明してください」と新たに表示されるので入力しなければなりません。
3.2 直近5年間の職歴
3.2A 勤務期間
直近の勤務先の勤務期間を記載します。勤務開始年は数字で入力し、月はプルダウンで選択。
「勤務終了年」と「月」は現在職がない場合に記入する意味ですので、現在も在職している場合は未記入で大丈夫です。
3.2B 勤務先名
勤務している会社など所属の名前を書きます。
3.2C ポスト・役割 / 3.2D ポスト・役割/職責
課長、部長といった役職名(肩書)を書きます。
記入欄が左右2つありますが一方だけ記入すれば結構です。空白でも次へ進めることは可能です。
3.3E 責任者の姓名、電話番号
直属上司の氏名を書きます。電話番号は勤務先電話番号と同じでもはねられませんでした。電話番号記入例:「03-1234-5678」なら「0312345678」と入力
入力完了後、「次へ」をクリックし、第4部分へ進みます。
第4部分 学歴情報
最終学歴を入力します。以前に比べて入力項目が簡素化されました。
「学歴を追加する」のボタンがありますが、最終学歴さえ入ってれば追加しなくても支障ありません。
4.1 最終学歴
4.1A 学校名および住所
学校名は、3.2B 勤務先名と同様にひらがなやカタカナが入力不可のため注意。
4.1B 学歴/学位
次の4つのなかから選択してください。
・Graduate or other equivilent study(大学院修士課程修了)
・High school or other equivilent study(高校卒業)
・PHD or other equivilent study(大学院博士課程修了)
・Undergraduate or other equivilent study(大学卒業)
4.1C 専攻
ひらがな、カタカナは記入できないので漢字やローマ字で記入してください。特にない場合は空白でOKです。高校卒業でしたら入力不要です。
入力完了後、「次へ」をクリックし、第5部分へ進みます。
第5部分 家族構成
申請者の現住所や連絡先、家族構成を入力します。一部入力が簡略化されました。画像は申請時のものですのでご了承ください。
5.1 現住所
申請者の住所を「○○県○○市○○-○-○」といった形でテキストで入力します。
住所が管轄するビザ申請センターでなければ受付されませんのでご注意ください。
5.2 固定電話/携帯電話番号
5.3 携帯電話番号
何れも必須項目です。同じ携帯電話の入力でも大丈夫です。
例:「090-1234-5678」なら「09012345678」と入力
「‐」(ハイフン)は不要です。もし入力すると赤字で「有効な電話番号を入力してください」とエラーメッセージが表示されます。
5.4 メールアドレス
申請書記入完了後、ビザ申請センターからメールが届きますので、受け取るメールアドレスを記入してください。
5.5 家族構成
5.5B 父 5.5C 母
両親がいる場合は記入します。いない場合は「該当なし」をチェック。
記入した家族のうち特定の人が中国に在住している場合はその人の「現在中国にいますか」の問いの答えとして「Yes」を選択します。
5.5D 子
子どもがいる場合は記入。2名以上の場合は「子を追加する」をクリックします。
いない場合は、該当なしの左側をチェックします。
5.5E 現在中国に親族はいますか?
いる場合は「Yes」、いない場合は「No」を選択。
入力完了後、「次へ」をクリックし、第6部分へ進みます。
第6部分 渡航情報
旅行日程、往復航空便や滞在都市などを入力します。
6.1 日程
6.1A 渡航日時 年/月/日
日本から中国へ到着する入国年月日。
西暦を入力、他は該当する数字をプルダウンで選択。
6.1B 搭乗便
往路の国際線便名を記入。(記入例:JL678、CA1234)
6.1C 渡航都市
中国の入国地をプルダウンで選択してください。
渡航区県
渡航都市を選択するとすぐ下に「渡航区/県」の入力欄が表示されます。自動で選択リストが表示されますが、「到着地(未記入可)」とありますので、選択しなくても次へ進めます。
滞在情報
滞在先を記入する欄です。滞在都市が複数ある場合は右下にある「滞在情報を追加する」のボタンをクリックして滞在先を全部埋めるまで入力を続けます。
6.1D 滞在都市 滞在地域、県
前項の渡航区県と同様に、アルファベットで滞在場所を選択します。
その下に「住所」がありますが、入力なしでも次へ進むことができます。
6.1E「住所」
具体的な滞在先の住所を記入します。入力しなくても次へ進むことができます。
6.1F「入国日」
滞在地毎に記入するもので、前項「日程」の6.1A「渡航日時 年/月/日」と同じ日になります。2ヶ所以上ある場合は滞在初日を記入。
6.1G「出国日」
2ヶ所以上ある場合は、その滞在地を離れる日を記入します。一番最後の滞在地は6.1Hと同じ帰国日をご記入ください。
6.1H「出国日時 年/月/日」
帰国日をご記入ください。
6.1J「搭乗便名」
復路(帰国便)の国際線搭乗便名(アルファベット+数字)を記入。
(記入例:JL678、CA1234)
6.1K「出国都市」
プルダウンメニューでアルファベット表示の都市名を選びます。
「出国地域、県」
6.1C「渡航都市」と同様にアルファベット表記なのですが、例えば、プルダウンで北京「Beijing」を選択すると、「出国地域、県」が新たに表示されます。これは市の中にある区や県を選びます。国際空港が所在する区(Qu)を選択するという意味です。6.1日程と同様に入力必須が解除されましたので、記入無でOKです。
6.2 中国国内招聘元/連絡担当者または組織名
業務ビザなどに入力が必要な事項です。観光ビザの場合、家族知人宅で宿泊する場合も必要です。
それぞれ入力又はプルダウンで選択してください。6.2B 続柄は該当なし欄があります。6.2E 都道府県は中国の省市自治区のことです。
個人やグループの旅行であれば、招聘元はありませんので、「該当なし」左のボタンをチェック。上の画面は「該当なし」をチェックしない場合の入力フォームで、下の画面は「該当なし」をチェックした場合です。
6.3 緊急連絡先
6.3A 緊急連絡者の姓 6.3B 緊急連絡者の名
6.3D 続柄 6.3E 電話番号 6.3F メールアドレス
家族や親族などを緊急連絡者として、氏名や続柄、電話番号(ハイフンなし)など入力が必要です。以前は入力項目が9項目ありましたが5項目まで減りました。
業務渡航の場合は、6.3Dには上司とか社長など関係を書くケースもあります。
6.3Fですが、E-mailは入力しなくても次へ進むことができます。
6.4 旅費の負担者
自己負担の場合は「Self」(自己負担)を選びます。
どこかの団体などが負担する場合、「Organization」(組織)を選択するのですがその場合は、名称・続柄・住所・国、「Other」(その他)の場合は、姓名・連絡先・メールアドレスといった負担者情報の入力を求められます。
6.5 本人と同じパスポートに併記されている同行者について
6.5A 本人と同じパスポートに併記されている同行者はいますか?
「No」を選択します。
該当者がいる場合「Yes」となりますが、その場合は同行者の姓、名、性別、生年月日の入力欄が新たに表示されます。併せて、同行者の写真のアップロードが必要です。
入力完了後、「次へ」をクリックし、第7部分へ進みます。
第7部分 過去の渡航情報
過去の渡航履歴や以前取得した中国や他国のビザ情報について記入します。
入力項目の内容が2023年に見直され簡略化されました。以前は「過去3年間の中国への渡航履歴」でした。逆に聞かれる範囲が広がりました。「Yes」を選択しても、追加で入力欄は出てきません。
7.1 中国を訪れたことはありますか?
7.1A 中国を訪れたことはありますか?
「Yes」又は「No」で回答してください。
7.2 以前取得した中国ビザの情報
7.2A 以前中国ビザ取得したことがありますか? (ある場合は、直近のビザの詳細情報を提出してください。)
ある場合は「Yes」、そうでない場合は「No」を選択。
前回取得したことがあるとき「Yes」を選択します。
新しい入力項目が表示されますので次の項目の入力が必要です。パスポートに貼付されたビザの情報を転記します。ビザ券面の情報の読み方は【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)で解説しています。
7.2B ビザの種類
リストから選択します。表示がアルファベットですので、前回取得したビザの券面を確認して選択してください。例:訪問ビザは「F」、観光ビザは「L」を選択
「Diplomatic」は外交ビザです。「EXEMPTED/免签 VISA EXEMPTED」は、ビザ免除のことです。
7.2C ビザ番号
右上、赤字でプリントされたアルファベット1文字と7桁の数字です。
7.D 発行地
「签发地点 ISSUED AT」に記載された場所を漢字で記入。
7.2E 発行日
「签发日期 ISSUE DATE」に記載された年を記入して、月は数字を選択。
7.2F 中国ビザ申請時、両手10本の指紋を採取されていますか?
ビザ申請センターで指紋採取を受けた場合は「Yes」、受けていない場合は「No」を選択してください。「YES」の場合は次の項目を埋める必要があります。
7.2I 指紋登録日
中国ビザ申請センターで指紋を登録された日になります。
7.2J 指紋登録場所 国家/地区 都市
前者はリストで「Japan」を選択、後者は漢字でビザセンター所在の都市名(東京・大阪・名古屋の何れか)を記入。
7.2G 外国人居留許可証を取得していますか?
外国人居留許可証番号
該当がなければ「No」を選択し、「Yes」の場合は、下に追加で表示される「外国人居留許可証番号」をご記入ください。
7.3 有効期限内のその他の国のビザ
7.3A 有効期限内のその他の国のビザはお持ちですか?
お持ちの場合は「Yes」、そうでない場合は「No」を選択します。
「Yes」の場合は、プルダウンで取得したビザの国地域名を選択します。アルファベット頭文字を1字入力することで候補の国を選択することができます。
ひとつひとつ選択を続ければ複数の国を選択することが可能です。
7.4 直近12ヶ月に訪問したすべての国
以前は過去5年間でしたのでかなり短くなりました。
7.4A 直近12ヶ月で中国以外の国及を訪問しましたか?
訪問したことがある場合は「Yes」、そうでない場合は「No」を選択。「及」が誤植で残っていますが気にせずに。
「Yes」の場合は、7.3と同様に該当する国地域名を選択。アルファベット頭文字の入力も同様です。
中国以外の国地域への訪問歴がある場合は漏れないようによく確認してださい。ひとつ前の旧パスポートに入国スタンプ、今のパスポートに出国スタンプがそれぞれ押されている場合は、両方のパスポートが必要になります。パスポートを預けますが、審査時に漏れがあることが見れば分かります。
入力完了後、「次へ」をクリックし、第8部分へ進みます。
第8部分 その他の事項
次の11ある各質問事項に対して「Yes(はい)」又は「No(いいえ)」で回答します。
入力完了したら「次へ」をクリック。
8.1 中国ビザまたは中国への入国を拒否されたことはありますか?
8.2 以前中国のビザを取り消されたことはありますか?
8.3 中国に不法入国、不法滞在、不法就労したことがありますか?
8.1~8.7、8.9~8.11を「Yes」と答えた場合は、8.1A「詳細説明」といった入力フォームが新たに表示されますので、詳しく記入することになります。
8.4 中国や他の国での犯罪歴はありますか?
8.5 深刻な精神障害(精神疾患)または感染症はありますか?
8.6 過去30日以内に感染症が流行国または地区に行ったことはありますか?
8.7 銃器、爆発物、核施設、生物学、化学に関する特殊技能がありますか?または左記に関する特殊な訓練を受けたことがありますか?
8.8 兵役の経験はありますか?
8.9 軍事性組織、民間軍事部隊、ゲリラ、反乱組織に参加したり、またはその組織に所属していたことはありますか?
8.8 兵役の経験はありますか? で 「Yes」を選択すると上の画面が新たに表示されます。もし該当される場合は記入することになります。日本人の場合は自衛隊入隊歴となります。
8.10 職業以外で、いずれかの専門機構、社会機構、慈善団体などに所属してますか?
8.11 表明しておくべき事項は他にありますか?
入力完了後、「次へ」をクリックし、第9部分へ進みます。
第9部分 郵送情報
提出したパスポートの受領方法を選択します。
9.1 郵送情報
選択肢はあるのですが、現状では「By post」(郵送)は受付していないため、「By visiting the Visa Center」(ビザセンターでの直接受取)のみとなります。
「By visiting the Visa Center」を選択した時の記入事項を参考までにお示しします。
入力完了後、「次へ」をクリックし、第10部分へ進みます。
第10部分 サイン及び声明
第1部分から第9部分までの記入した情報が正しいかどうか最終確認画面です。誤りがないかどうかご確認ください。
もし、修正事項がある場合は、「第○部分」の右側にある「編集」をクリックします。すると各部分へ移動するので修正してください。あるいは、左側の「申請表入力の進捗状況」下にある第1部分から第9部分までの確認したい部分をクリックしても同じです。
終了したら、「申請表入力の進捗状況」下にある「第10部分:サインと声明」をクリックすれば、最終確認場面に戻ります。
10.1Aサイン及び声明
申請書の入力者を確認する項目です。「Personal application」(個人入力)、 「Assisting another applicant」(代行入力)の何れかになりますが、申請者本人が入力されていますので、前者を選択してください。
次に、その下にある文面を確認した上で、「上記の全ての事項を確認し、同意します」をクリックします。そうしますと、下にある「申請表を提出する」のボタンの色が灰色から青色に変わりますのでこのボタンをクリックします。
小さな窓にメッセージが出ます。「確認」を押しますと、申請表を提出完了となります。「確認」を押した時点で修正は一切できなくなります。
オンライン提出後、万が一、誤りがあったことが判明した場合は、ビザ申請センターでの対面時に修正することになります。
直せる部分はその場で対応可能ですが、そうではないものについては、再申請となる可能性があります。全ては窓口スタッフの判断となります。
完成した申請表を印刷する
お疲れさまでした。ようやく申請表が完成しました。
自宅のプリンターや外部のコピー機などで印刷します。
まず、申請番号をメモしたり、コピペ、スクショするなどして、保存してから、「申請番号を確認し控えました」をクリックしてください。
真ん中の「簡易版申請表と完全版申請表をダウンロードする」の右下にある「申請表をダウンロードする」がありますので、このボタンをクリックしてダウンロードしてください。
申請完了後に入力情報をダウンロード
今後も中国を訪問する可能性がある場合は、申請書入力完了時に、入力したデータをファイルでダウンロードすることができます。
次回申請時までパソコンに保存して、使用時にアップロードすれば、保存したときの情報が表示されるので、出入国日など変更を要する部分はありますが、入力する手間を大幅に低減することができます。
申請先への問い合わせ
中国ビザ申請センターへの問い合わせですが、電話とメールで可能ですが、電話は以前かけたら繋がらず、メールは回答は来るのですが、的外れな案内やリンクなど、まともな回答で参考にならないため、結局は自己責任となってしまいます。
【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)に具体的な問合せ先を掲載しています。
まとめ
中国ビザのオンライン申請は中国渡航するためには必須な過程です。
この記事では、個人でも中国ビザを申請できるように、少しでも敷居が低くなればという願いを込めて、項目ごとに入力手順や方法を画面のハードコピーを付けて詳細を解説しました。
この記事と入力ページをウインドウを別々にして表示して、ひとつひとつ確認しながら入力していけば、オンライン申請表は完成できます。参考にしていただければ幸いです。
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質問は大歓迎!
中国ビザのオンライン申請など取得方法に関する質問をはじめとして、短期で中国に滞在することに関する質問を受け付けております。入力フォームに必要事項を入力して送信するか、エラー画面などある場合は下の便せんのアイコンをクリックして、メールでご送付ください。
作者プロフィール
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1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
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先週上海に行き、楽しい時間を過ごせました。このビザ申請の記事がなかったら、本当に行かれてなかったです。本当にありがとうございました。
こちらこそご覧いただき嬉しく思います。
参考になったこと、大変励みになります。
ビザ申請やビザ以外にも質問を受け付けていますので遠慮なくどうぞ。
コメント失礼致します。
オンライン申請が完了したのち、どの程度の期間が空いて連絡が来るのでしょうか?
また現在1週間程待っているのですが、このまま連絡が来ない場合の対応をご教授頂けないでしょか?
オンライン申請フォーマットの作成の際、このサイトに物凄く助けられました!
中国旅行ドットコムをご覧いただきありがとうございます。
中国ビザのオンライン申請フォームで入力されたメールアドレスにすぐにメールが来ていないということでしょうか?
申請番号がありますが控えておりますでしょうか?
「オンラインによる申請表入力」の「申請記録」ボタンをクリックしますと、申請番号とパスポート番号入力欄がありますので、両方を入力して、照会ボタンを押せば、入力した内容が表示されます。
仮にメールが届かなかったとしても、それを印刷してビザセンターへ持参することになります。
他に質問があれば遠慮なくどうぞ。
よろしければ、その後、どうなったかを、返信という形で構いませんので、お知らせいただければ幸いです。