中国ビザ用写真を用意する詳細手順を解説

オンライン申請や対面申請を2023年7月と9月に経験しました。初めてでしたので写真の準備は試行錯誤の連続でした。今後申請する皆さんが手間少なく写真を用意できるように、自分自身の経験をまとめました。一部、2023年10月現在の情報にアップデートしています。

ビザの申請自体については、観光ビザ(Lビザ)の取得方法やオンライン申請方法について「中国旅行に必要な「観光ビザ」取得方法(2023年9月)」で解説しています。

規格を確認

中国外交部が作成した規格を分かりやすく整理したものを用意しましたので「中国ビザ申請時の証明写真を30円で用意する方法を解説」をご確認ください。

オンライン申請で写真をアップする方法

写真を選択する

第1部分 個人情報 1.1E 写真アップロード 写真アップロードをクリック。
「Choose Photo」ボタンをクリックして、ハードディスクにある写真を選択してください。

編集してアップロードする

写真の下には編集できるメニューがあります。
・画像を拡大・縮小(下の真ん中にある-+のバーをマウスをドラッグして動かす)
・回転(Rotate/Counter/Clockwise)

アップロードしたものは既に縦長の写真となっているはずなので、回転する必要はありません。

・点線の四角をマウスでドラッグして、顔表面の位置へ移動します。
・青い将棋の駒の形をしたスライダー(⛊)を左に動かして画像を小さくして調整してください。
・頭のサイズを調整し、顔全体が青線の外側の楕円に覆われるよう、内側の楕円には髪の毛を除いた眉、両目、鼻、・口あごが入るように、位置を調整します。
・「青色の楕円形の二重丸」を適切な位置になり、規格どおりになりましたら、「Finish」をクリックします。

文章で説明します。マウスを使用して画像をドラッグし、中央に配置します。以下に示すように、あごから頭頂部までの領域が内側の楕円形と外側の楕円形の間に収まるように、ズーム スライダー(画像の拡大縮小するもの)を使用してガイダンスボックスを調整して、外側の楕円が頭全体を網羅するように、内側の楕円は髪の毛を除いた顔部分が入るようにします。点線の長方形内側の領域がトリミングされて残ります。最後の「Finish」ボタンを押します。

3枚の写真でOKとNGの例が示されています。
 左:○ 頭のサイズは適切です。
 中:× 頭が小さすぎるため画像が規格に合わせて表示されません。
 右:× 頭が大きすぎます。

うまくいかない場合は、「Choose Another」をクリックして別の写真を選択することができます。

アップロードされ、「第1部分 個人情報」の画面に戻りますが、「✔ 写真アップロード成功」と表示されましたら規格どおりオンラインで写真を提出されたということ、つまり、成功したことを意味します。

対面申請で使用する証明写真を用意する方法

こちらでは、既に自撮りした写真を使用して、提出用証明写真を作成する方法の詳細を解説します。

ベースとなる自撮りした写真自体は大きいため、それを縮小して、規格のサイズに収める必要があります。
顔は全部入るけど、首より下をどこまで入れたらサイズ内になるかどうか確認する方法があります。

この部分は手間がかかりますので、省略して、印刷してから確認する場合は、飛ばしてもらって構いません。その場合は、規格が合わなかった場合は再度印刷する必要がありますのでご注意ください。

WordとHiRulerを使いサイズを確認する

Wordを立ち上げ白紙の文書を開いた状態にする。
白地化した写真をエクスプローラからドラッグアンドドロップして貼り付ける。(挿入→画像→このデバイスから該当Jpegファイルを選んで開いても構いません。)

画像部分をダブルクリックして、図の形式のメニューから「トリミング」を選び、「縦横比」を「縦3:4」を選択。

画面では「横149.81mm」「縦199.74mm」となっていますので、「横125mm」に変更する。すると、縮尺は変わらず写真は縮小され、「横124.99mm」「縦93.73mm」になりました。

フリーソフト「HiRuler」の使い方

先ず、Vector( https://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se447636.html )でダウンロードします。

HiRuler.exeをダブルクリックして起動し、半透明の定規をデスクトップに表示させます。

定規の部分で右クリックすると、メニューが表示されるので、表示単位を「ピクセル」から「ミリメートル」、「最前面表示」、「目盛り表示(上)」、「目盛り表示(左)」を選択します。

マウスを定規をドラッグして、Wordで準備した大きさ(横99mm)に合わせて、中国ビザ印刷用サイズ(横33mm×縦48mm)を合わせます。横を3倍に拡大しているので、2倍のサイズ横66mm×縦96mmとします。

HiRuler.exeをもう一回クリックすると、新たにもうひとつ定規が現れます。前の設定がそのまま反映されます。

Wordの画面で、HiRulerを使う

ここでの写真はオンラインプリントするための目安で使うものです。
HiRulerで設定済の定規をWordに貼り付けた写真に合わせて、どこを切り出すか、切り出す位置の相場感を得ます。

まず、縦サイズですが、規格の各サイズを測ってみますと、頭上から写真上端まで、頭上からあごまで、あごから写真下端まで、それぞれ高さは全て規格内に収まりました。

頭上からあごまで28~33mm×2の範囲内であるかどうか?
写真上端から頭上まで3~5mm×2の範囲内であるかどうか?
あごから写真下端まで7mm×2以上の範囲内であるかどうか?

続いて横サイズですが、両耳の間のサイズですが、こちらも規格内に収まっていました。

両耳の間が15~22mm×2の範囲内であるか?

WEBサービスを使用してアップロード用の証明写真を作成

無料のWEBサービス、「IDphotoGenerator (ver.2.0)」 を使用します。( https://shoumeishashin.strud.net/

① メニュー中ほどにある「作成」をクリック。

② 「ファイルを選択」をクリックし、撮影した写真を白地化した後のJpegファイルを選択して、「写真を決定」をクリックしてアップロード。

③ カスタムサイズ下にある数字をそれぞれ写真のサイズを48と33に変える。プリントサイズはL(L判サイズ 89mm×127mm)で変えない。「カスタムサイズ」をクリック。

④ 表示されている写真のどこかをマウスの左ボタンでドラッグしますと、48×33mmのサイズで点線の四角が表示されます。

その時、定規で実寸のもので選択した範囲の写真を見ながら、写真としてプリントする範囲を決定します。縦は服の位置で見極めて、横は左右が対称になる位置にします。「領域を決定する」をクリック。

⑤ ディスクの上に矢印があるアイコンをクリックしますと、次の画面にL判サイズに4枚配置された写真が表示されます。

右クリックを押して「名前をつけて画像を保存」を選択し、保存場所をしてして保存します。

4枚の顔写真が表示されたタブは閉じて、ディスクの上に矢印があるアイコンの下にある「ファイルを削除して終了」をクリックしておしまいです。

Wordで証明写真を作成しましたが・・・

実は、他の方法として、Microsoft Wordでも作成しまして、オンラインプリントしました。それを切り取って、実際にビザ申請書に貼付用の証明写真として提出しましたら、あっさり受理されました。

成功したのですが、ただ、WEBサービス利用と比べて画像にうっすらと目に見えるくらい分かる粗さがあったので、再撮影を求められるリスクを考えますと、あまりお勧めしませんが、やり方の一つとしてお知らせします。

オンラインサイトでプリント注文したプロセス

中国ビザ申請時の証明写真を30円で用意する方法を解説」の「証明写真サービス」→「② 多少手間がかかっても安く済ませたいコース」→「実例紹介」をご確認ください。

写真の切り取り作業

プリントした写真ですが、背景が白となりますと、線がなくて、自分で切り取りが必要です。これがカメラ屋さんなどを利用した証明写真サービスと異なる部分です。
切り取る際にサイズを誤るリスクが生じます。ただ、プリント1枚のコストは安いので、4枚分印刷したら1枚2枚はしくじっても残りが成功すれば問題ありません。

実際に切り取りをしてみて、思ったことですが、二つポイントがあります。

  • 線がないため、寸法に若干1mm程度余裕があるとよい。
  • プリントした写真をカットするときのコツ

白背景で余白も白(同色)の場合、服が写っている1辺と平行に透明の定規を当ててカッターでさっと切り取る。ゆっくりだとずれてしまい、まっすぐではなくなります。

  • 縦2辺は服が一部写っているのでその部分と平行に透明定規を当てて素早く切り取る。
  • 4枚あるので1枚切ってみて、その1枚と透明定規を当てて残りの1辺を切り取る。
  • 縦横各辺に定規を当てて、はみ出た部分を上下均等にカッターでさっと切り取る。
  • 幅34mm 両側0.5mm カッターで切り取り 33mmに
  • 縦49mm 両側0.5mm カッターで切り取り 48mmに
  • カッターで切るときは一気に切る

カッターの扱いですが、ゆっくりですと真っすぐでなくなる可能性があるため、素早く切ることをお勧めします。少し失敗しても、出すことができる数がありますので、多少の余裕があります。

切った後には、上辺下辺、左辺右辺の長さが同じであることを確認します。
(違っていたら、傾いていることを意味しますので、ビザ申請センターではねられるリスクが高まります。)

続いて、提出する写真の規格に合致するかどうか、定規で測って確認します。

実際に対面申請で使用した写真

左4枚がWordで作成した写真、右4枚がIDphotoGeneratorを使って作成した写真です。左は境界線がはっきりしているので切り取りはしやすいのですが、画像が少し粗くなっているのが目に見えて分かります。

作者プロフィール

旅人@中国旅行一筋30年
旅人@中国旅行一筋30年ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
1991年から30年間で70回以上の中国訪問を経験するベテラン旅行ブロガー、新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。

【旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上 印象に残る旅のエピソード:数え切れず

安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。

1日100元以内で旅をするなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。

中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」の運営者。

ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問やお便りがきて、集まった情報をブログや動画に反映している。

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