【必見】子供の中国ビザ申請、親が知るべきポイントと注意点
子供と一緒に親子で旅行や親族訪問を計画している親御さんに役立つ中国ビザ代理申請のポイントや注意点を掲載。未成年の子どもの中国ビザを円滑に取得できように具体的な情報をトピックごとにまとめました。
ビザ申請に不安が多く、色々心配かもしれませんが、決して難しくありません。このページを読んで実践すれば安心です。スムーズな中国ビザ申請をサポートします。
親が子供の中国ビザ申請で知っておくべきこと
現在、ノービザで入国できるケースは限られており、基本的に、子供と一緒に中国へ行くには中国ビザの取得が必須となります。
大人と比べて、子供の中国ビザ申請は必要な書類が異なるなど、注意する点が多数ありまして、皆さんがご苦労されていることを読者からのお便りを通じて知りました。
このページをお読みいただければ、申請前の不安が解消できるようになるコンテンツを目指しています。
子供の中国ビザ申請のステップ
ビザ申請の手順のポイントをまとめます。
子供も含めて家族全員分、オンライン申請を完了させてから、窓口へ行くことが基本なのですが、未成年の子供の場合は、親だけで代理申請をすることが可能です。
- WEBでオンライン申請をする
- 必要な書類を揃える
- 親がビザセンター(総領事館)へ行き申請
親が代理申請する場合のポイント
子供の中国ビザを親が代理で申請する前に知っておくべき重要なポイントや注意点がありますのでこちらで詳細を解説します。
子供の中国ビザ申請に必要な書類
親子関係を証明する書類を提出することで、子どもを連れて来なくても申請できます。ビザ申請に必要な書類にプラスして、次の書類をご用意ください。
- 親子関係が分かる「戸籍謄本」
- 父親の「同意書」
- 父親の運転免許証コピー
運転免許証コピーは求められない場合があります。ビザセンターにより運用が若干異なる場合があります。以後のポイントも含めて、基本的なパターンとお考え下さい。
父親の同意書の書き方
東京中国ビザ申請センターの事例ですが、父親の同意書ですが、承諾書や委任状のようなものとお考え下さい。様式については次のとおりです。
- 決まったフォーマット(様式)はない
- 任意の書式で構わない
- 手書きでもよい
記載内容については、任意の様式でよく、次の事項が記載されていればOKとのことでした。
- 申請を許可すること
- 父の氏名
- 日付
父親同意書の書き方の具体例をサンプルとして示します。作成の参考としてください。
ホテル予約確認書の記載内容
観光ビザ(Lビザ)の場合、申請者の宿泊予約確認書が必要です。子どもも同じだと思われがちなのですが、無くても受け付けられた事例がありましたので紹介します。
ビザ申請書への署名
経験者談ですが、ビザセンターの受付で、プリントアプトした申請書の署名欄ですが、18歳未満の子供の署名は「母代筆」「父代筆」と書いて親がサインで対応されました。
親子で中国ビザ申請する際の注意点
事前に知っておかないと、申請先のビザセンターや総領事館に行っても泣く泣く帰らざるを得ないケースが生じます。そうならないための注意点を列記します。
子供を同行させる必要はあるか?
14歳未満の子供は両親の何れかによる代理申請が可能ですので、子供本人が行く必要はありません。
14歳以上18歳未満の未成年の子供は両親の一方と一緒に行かなければなりません。
一方で、「念のため、子供を連れて行きましたが、窓口では子供は一切呼ばれず、結局、親だけが対応した。」という事例がありました。
平日に学校や幼稚園、保育園などを休ませて連れて行かなければならない、子ども本人が行かないといけないということではありませんのでご安心ください。
片親の場合、注意すべきことは?
「父親の同意書が必要」とあるので、「母親しかいない家庭はどうするの?」という疑問があるかと思いましたので、読者の方を通じてビザセンターに聞いてもらいました。
母親又は父親しかいない家族構成で子供のビザ申請をする場合ですが、
父親だけの家族
両親がいる家庭と同様、これらの書類が必要となります。
- 父親の同意書
- 父親の運転免許証のコピー
母親だけの家族
父親が死別でいなかったり、離婚により母親だけになった場合は、父親の同意書や運転免許証のコピーは必要ありません。
戸籍謄本の取得
戸籍謄本の取得を間違えると二度手間になります。「抄本」は戸籍に記載されている人のうち、一部の構成員の身分事項の証明です。間違えないよう注意してください。
「謄本」は同じ戸籍に記載されている全員の身分事項の証明書です。親子関係が分かるのは全部事項証明書である「戸籍謄本」です。こちらをご用意ください。
同意書を忘れた場合の対処法
ある読者の方の事例ですが、父親の同意書が不足していることを窓口のスタッフに指摘されたので、すぐに主人へSNSで連絡し、記入したものをスクショしたものを送って、プリントアウトして提出しました。16時までに持って来れば当日申請扱いで、何とか間に合いました。
スマートフォンに保存したファイルを「かんたんnetprint」アプリから取り込むと、セブンイレブンのマルチコピー機から印刷しました。Iphone、Androidどちらも可能です。
「かんたんnetprint」はアカウント登録不要ですが、印刷期限が1日しかありません。ビザ申請のために使うだけであれば事足ります。他にもLINEからでも同様のことが可能です。
これは現場対応を例示した一つに過ぎませんので、他社でも同様のサービスがあればそれを利用いただいて構いません。
個別に書類を要求された場合
両親が中国に滞在中など、一般的でない特殊な事例の場合、追加書類を求められる場合があります。
それ以外のケースでも個別判断で資料を求められて、提出までに時間がかかり、発給が遅れるケースがあり得ます。
ビザ申請に必要な時間とその目安
ビザセンターでの申請ですが、番号は親子に人数分必要はなく、1人分取って、親子の人数分申請するといった形です。
運用が異なる場合がありますので、念のため、1人分だけでよいか受付で確認すると間違いありません。
ひとつの事例ですが、窓口では人数分受け付けてくれます。ある読者の方は親子3名で窓口での所要時間が15分程でした。
これとは別に待ち時間がありまして、これが1時間から5時間近くかかるなど、日にちや時刻によって異なります。
ビザの受取日時
中国ビザ申請代金の支払終了時に次のような「受取証」が渡されます。
領事による審査が完了して受領可能な日時が分かります。
読者の方からの投稿ですが、個人情報保護の関係上、番号などは編集しております。
「18Jul2024」が最短受取可能日で、鉛筆で「12:00~14:00」と書かれている時間の間に受け取ってください。という意味です。
「序号」というのが「No」で番号のことです。3、4といった番号がありますので親子で同時に4人分を申請したことが分かります。「費用合計」が31,000円で、1人当たり「7,750円」です。
中国ビザ申請に役立つ関連リンク集
中国ビザ申請はオンライン申請や写真の準備など、多岐にわたります。ポイントごとに記事を用意していますので、併せてお読みになられますと理解が一層深まります。
- 【徹底解説】中国ビザオンライン申請書の作成方法
- 【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)
- 経験者が語る【中国ビザ】よくある質問&申請時の注意点
- 【解説】中国旅行前に必見!「観光ビザ」申請の手順とポイント
- 中国ビザ申請時の証明写真を30円で用意する方法
まとめ ~子供の中国ビザ申請成功への道~
親子で中国へ渡航するにはビザの申請が必須です。コツはありますが、予め知っておけば、代理店を通さなくても、十分個人で代理申請すて取得することができます。
パスポート取得と同程度の難易度だと思いますので、あまり難しいと考えずに、中国へ行くためのどうしても必要なプロセスとして取り組んでいただければよいのではないでしょうか。
本記事を作成したきっかけ
なぜこのような記事を作成したか経緯をお話しします。
読者の皆さんから、中国ビザに関して次の趣旨の質問を多数受けました。
- 「親子で中国ビザを取得する場合にどうすればよいか?」
- 「親が子供の中国ビザの代理申請はできるか?」
内容を読んでおりますと、WEBやSNSなどインターネット上の中国ビザの申請に関する情報のなかで、親子のビザ申請といったテーマで書かれている人が少ないという印象が皆さんにあるようでした。
また、次のように、生の声をいただきました。
「子どものビザ申請については事前情報が少なかったため困りました。こちらのサイトにも載っていなかったのですが、戸籍謄本が必要とのことでしたので、あわせて情報を記載していただいた方がいいと思いました。」
皆さんから親と子のビザ申請結果をご連絡いただいたり、情報を明確化するために補足してお話を伺うなかで、申請される母親、父親のためになることが多いのではないかと気づきました。
いただいた様々な情報を皆さんにフィードバックして参考にしていただければと思いこの記事を作成しました。
質問や疑問はこちらまで
中国ビザのオンライン申請など取得方法に関する質問をはじめとして、短期で中国に滞在することに関する質問を受け付けております。入力フォームに必要事項を入力して送信してください。
(お願い)申請結果を教えてください!
子供のビザ申請でお困りの方が多数いらっしゃいます。この記事を読めば、解決できるように、どんな小さな情報でも構いません。申請された経験がある皆さんからの情報を募集しています。
申請結果を入力できる申請結果報告フォームを設けました。こちらからの書き込みもお待ちしています。
作者プロフィール
-
1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
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