中国の”市場”で食べよう!あつあつ”北京ダック”
中国では住民が住む地区に”市場”があります。生活空間の一部で思わぬ発見があります。旅人にとって、そういったことが楽しいと感じる瞬間です。
中国へ行けば、庶民の生活に浸透していて、市場や店舗でダックのみ売っているお店は、意識して観察すると結構な頻度で発見できます。
これまで30年間の中国旅行人生の中で、北京ダックを何度食べたことか、おいしい体験をどれだけしたか、数え切れません。
日本でも北京ダックは食べれるが・・・
東京や大阪など大都市にある高級な中国料理レストランや横浜や神戸の中華街などで北京ダックを食べることはできますが、値段も高くて注文しづらい、ひとりでは敷居が高く、手の届きにくい料理です。

中華のファミレス「バーミヤン」ではリーズナブルで食べられます。頑張って提供していますが、残念ながら本場の北京ダックとは比べるまでもありません。

天津で食べた北京ダック
「永安菜市場」という名前のローカルマーケットを天津市内散策中に見つけました。

夕方だったと思いますが、人々が多く全体的に混んでいました。ダックのお店は「果木烤鸭」と表記されていていました。
夕ご飯のおかずにするのでしょうか。すでに数人並んでいてダック待ちの状態でした。

ダック店の営業時間は早朝6:30から夜20:30までと市場内にあるお店としては珍しくかなり長いです。

市場内には人が結構いて繁盛している感がありましたので、半羽テイクアウトで買って、少し歩いた所にあるベンチに腰かけて食べました。出来たてはレストランで食べるそれと変わらず、甘だれも含めて十分美味しかったです。

紹興ではグループでシェアして食べる
作者が企画、プロデュースしたグループ旅行での出来事です。場所は紹興博物館のすぐ近くにある市場(マーケット)「大龍農貿市場」でした。
市場の様子
大抵、市場の入口には立派で大きな表示があります。

市場は地元住民の台所と言えるところで、かなりの広さで、午前の市場で人はまばらでしたが、新鮮な海鮮など、見るだけでも楽しいものでした。

奥に北京ダック店を発見!
奥へ進むと「北京烤鸭店」(北京ダック屋)がありましたが、その時点ではダックは一羽も並んでいませんでした。店の人に聞いてみると「今焼いている。」ところでした。

上にある写真の真ん中にQRコードがありますが、これが日本で言うスマホ決済です。地方でも普及していました。

参加者の皆さんと相談して、市場を散策して待つことになりました。その周辺を歩いていたら、紹興酒の量り売りをしている雑貨屋を見つけるなど、楽しい散策タイムでした。
焼き上がり時刻に戻ってくると・・・
時間に合わせて戻ってきましたらちょうど焼き上がったところでした。

焼くかまどが奥にあって、お店のスタッフがちょうどダックを取り出してきたところでした。
基本的に地元向けのお店ですが、スタッフの話ですと、外国人も来たことがあると言っていました。

現地で北京ダックを食べるといくらするの?
テイクアウトした北京ダックですが、ダックとねぎ、タレ、きざみしたきゅうりなどを含めて1羽59元(991円)で、当時のレートは1元=16.8元で、正しく1,000円北京ダックでした。
6人で割り勘すると9.83元(165円)という、出来立てあつあつの激安の食事でした。B級グルメと呼ぶには恐縮してしまうくらいです。
出来立てをさばいて大忙し
最初に焼きあがったダックにつけるねぎを刻んだり大忙し。間もなく食べれると思うと、見てるだけでもよだれが出そうでした。

1羽分となると皮やきゅうり、ねぎは結構な量になります。

出来たての北京ダックをカウンターに並べて置きましたら写真のようにほとんどを占拠してしまいました。

北京ダックを賞味
皮にきざんだキュウリや長ネギを甘だれをつけた鴨肉にのせて、口に入れると、「これほどか」というおいしさで、15分ほどで完食しました。

レストランで食べる時とは異なることとしては、テイクアウトで購入するときは骨付きのお肉も付いていることです。

朝食は先に済ましていたのですが、北京ダックは別腹で、みんなで完食しました。
偶然出会ったグループ旅、個人旅行の醍醐味でした。これこそが「ツアーでは決して味わうことができない中国」でした。参加された皆さんは大変喜ばれ、満足してました。
その後、おちがありまして、近くの紹興博物館へ入場しようとしましたら、月曜日であったため休館日でした。がっかり。
まとめ ~北京ダックを食べよう!~
中国でぜひ北京ダックを食べることをお勧めします。市場になくても、路上にそれとなくお店があり、遭遇率は結構高いです。「烤鸭」の文字があれば、その手のお店です。旅先で探してみてはいかがでしょうか?