【名古屋ビザセンター】中国ビザ申請ガイド
旅行や業務、親族訪問など、個人で中国ビザを申請する方向けに、名古屋中国ビザセンターでの申請方法を徹底解説しました。最初の受付、窓口申請から受領まで、2024年7月に申請された読者からの情報や2023年12月と同年9月に作者自身の実体験に基づいた具体的なステップと参考になるヒントをお届けします。
名古屋の中国ビザセンター基本情報
場所
名古屋市中区にあります。桜通と錦通の間に位置します。具体的な行き方はアクセス方法に譲りますが、具体的には丸の内駅と伏見駅の間です。
営業時間と休業日
平日、月曜日から金曜日までの午前9時から午後2時までが申請受付時間で、ビザ受取時間は正午から午後2時までです。
土曜日、日曜日、祝日は休業で、年末年始もお休みですので注意が必要です。
特別休業
春節(旧正月)、国慶節(建国記念日)、労働節(メーデー・五一・ゴールデンウィーク)の中国での三大長期休暇も休業になります。
他にも、清明節や端午節(端午の節句)、日本の年末年始の休業があります。
休業日はビザ発給までの所要日数には含まれないため、その分、受取までの日数が延びますので中国ビザ取得後すぐに渡航する予定の人は十分に注意してください。
具体的な休業日例
名古屋のビザ申請センターでは次のお知らせを出されてました。特別休業は対面でのビザ申請や受領する日程、渡航スケジュールに大きく影響します。
名古屋中国ビザ申請センターの長期休業期間
ゴールデンウィーク 2024年4月15日発表
平日1日間休業 祝日3日間(5/3、5/4、5/6)
5月1日(月)、3日(金)、4日(土)、5日(日)、6日(月)
4月27日から5月6日までのうち、4月30日(火)、5月2日(木)のみ営業
春節 2024年1月25日発表
平日2日間休業 祝日1日(2/12)
2月12日(月)、13日(火)、14日(水)
国慶節 2023年9月15日発表
平日4日間休業(実質6日間)
9月29日(金)、10月2日(月)、3日(火)、4日(水)
長期休暇中は、受取は10日程度後になることがままありますので注意が必要です。
最新情報は東京や大阪、名古屋のビザ申請センターごとに情報が事前にアップされます。 申請時期がこれらの時期にかぶりそうな場合は、予めチェックすることをお勧めします。
名古屋駅からアクセス方法
利用者が多いと想定されます、JR・名鉄・近鉄・高速バスで名古屋駅まで来られた方向けの、名古屋駅からの名古屋ビザセンターまでのアクセスを解説します。地下鉄の最寄駅は「伏見駅」、市バスの最寄りのバス停は「桜通伏見」です。
名古屋駅から見たビザセンターの立地
鉄道の駅ですが、南北にJR名古屋駅、名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅の順番に立地しています。JR名古屋駅は東西がありまして、西側に新幹線の改札が、東側には在来線の改札があります。
東側の出口ですが、真正面の東方向に延びている広い通りは「桜通」(さくらどおり)といいます。徒歩でのアクセスに関係します。
高速バスは、ターミナルは2ヶ所あります。太閤通口(西口)出てすぐにあるJR東海バスが運営しているハイウェイバスのターミナルと名鉄のビルに入っている名鉄バスセンターです。
他にも夜行バスが発着するところがミッドランドスクエア前や南へ10分近く歩いた道路沿いにバス停があったりします。
地下鉄名古屋駅は、JR名古屋駅のコンコースから地下に降りて、そのまま奥の方角(東側)にあります。
市バスターミナルはJR名古屋駅の北側にあります。JRタカシマヤとゲートタワーを通り過ぎたところです。事前に地図で確認しておくとよいでしょう。
伏見駅から見たビザセンターの立地
名古屋の中心部は、名駅(めいえき・名古屋駅のこと)~伏見(ふしみ)~栄(さかえ)のエリアとなります。
大きな特徴として、東西に大きな通りが3本あります。北から順に、「桜通」(さくらどおり)、「錦通」(にしきどおり)、広小路通(ひろこうじどおり)です。
ビザセンターは「桜通」と「錦通」の間にあります。
一番メインの通りは「広小路通」で、店舗や飲食店が多くにぎやかです。地下鉄東山線が地下に通っているのは「錦通」、地下鉄桜通線が通っているのが「桜通」線です。
ビザセンターへ向かう縦の通りですが、「伏見通」(ふしみどおり)と呼ばれていますが、国道22号線と19号線が重なっている部分で、幅がかなり広い通りです。
「桜通」へ出た辺りは名古屋ではビジネス街と言われるところで、象徴的な建築物として、日本銀行名古屋支店があります。
名古屋駅から「地下鉄」で行く場合
地下鉄でのアクセスですが、東山線「名古屋」駅から藤が丘行に乗り1駅、「伏見」駅下車です。運行本数ですが、8時台や9時台は2~3本に1本、10時台以降は5~6分に1本で頻発です。運賃は1区なので210円です。
地下鉄改札を出て、右手にトイレを過ぎて、OWNDAYSを過ぎたらすぐ右に曲がり、前へ進み、右手の階段を上ると9番出口から出ます。「広小路伏見」交差点の北側になります。南側に茶色いビルがあるのがこの交差点の目印です。
このまま真っすぐ北へ歩きます。最初の交差点は「錦通伏見」です。この交差点をそのまま渡ります。途中、セブンイレブンが2店舗ありますので、2店舗目(伏見通ぬ錦店)を過ぎたら、すぐ北側に「伊藤忠商事 中部支社」という表示があります。
その表示から左に見ると、ビルの入口がありますので、この伊藤忠ビルの4階に中国ビザ申請サービスセンターがあります。
分かりやすいので9番出口の方を案内しましたが、近いのは10番出口からでして、出ると、地上で歩く距離は短くなります。ぱっと見で分かる目印がありませんので、個人的には9番出口から出ることをお勧めします。
改札からセンターまでですが、所要時間は市バスより長いのですが、名古屋駅での乗換時間を考えると同じくらいです。
名古屋駅から「市バス」で行く場合
市バスでのアクセスは、基幹2系統「猪高車庫」(いたかしゃこ)行に乗車します。このバス路線は、クリーム色に朱色のラインが入った車体で、通常のバスは濃い紫ばかりですので、分かりやすく、区別しやすいです。
名古屋駅から乗車した場合、2つ先の「桜通伏見」で下車してください。「国際センター」の次です。8時台は1時間に8本、9時台は9本ありますが、10時台は4本、11時~14時台は3本に本数が減ります。
料金は210円均一です。PASMO、Suica、PiTaPa、ICOCAなど各種交通系ICカードがそのまま使用できます。硬貨で支払いの場合はお釣りがでます。
基幹2系統は、後部ドアから乗車、下車時に支払いです。他系統ですと大半のバスは前から乗車、先払いなのとは異なりますのでご注意ください。
下車したら、バスの進行方向を歩くと、「日銀前」という交差点がありますので、歩道橋を右方向、南へ渡ります。1ブロック過ぎてすぐに、伊藤忠ビルがあります。だいたい5~6分で到着します。
名古屋駅から「徒歩」で行く場合
実は、名古屋駅から差ほど遠い距離ではありません。Googleマップで最短距離で行けば1.3km、17分です。
ただ、Googleの最短距離で示す道順は分かりづらいので、「桜通」沿いに東へ歩き、「日銀前」の交差点で右(南)に曲がるのが、一番分かりやすいです。歩くときは、北側ですと直前で、歩道橋を渡る必要があるため、南側を歩く方がベストです。
お得情報ですが、名古屋駅から国際センターまでの桜通下の900mは「ユニモール」という地下街があります。そちらを歩けば徒歩の約半分は雨に濡れたり、暑い日差しを受けずに歩くことできます。
往復運賃420円が浮きますので、そのお金で名古屋の喫茶店でモーニングを食べるのも悪くありませんね。
「車」でアクセスする場合
周りにコインパーキングなど、有料駐車場が多数ありますので、車でのアクセスが可能です。申請に要する時間が読めないため、駐車場代が千円単位で必要となることが想定されますのでご注意ください。
名古屋ビザ申請センターの表示を見ますと、伊藤忠ビルの裏手、西又は南側にある路上コインパーキングを案内されています。
伊藤忠ビル右手の道路は車線が多い国道22号、19号線です。路地に入らないと駐車場はないため、センターは同じ区画にあるコインパーキングを案内されているのではないかと思います。
他にも駐車場はありますので、駐車場を探すWEBサイトを参考にしてみてはいかがでしょうか。
申請前の準備
中国ビザ申請には次の事前準備が必要です。具体的な手順についてお知りになりたい方は、右側の詳細解説をご参照ください。
- オンライン申請 【解説】中国ビザオンライン申請書の作成方法
- 書類の用意 【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)
申請予約制は廃止!
2023年11月20日からWEBでの予約が不要となりました。名古屋での中国ビザ申請は予約なしに窓口申請することができます。廃止後の待ち時間について動画では触れています。詳しくは、中国ビザ申請センター11月20日から予約不要に!やYoutube動画をご参照ください。
名古屋ビザ申請センターの内部
2023年以前は4階のみで営業していましたが、2024年に7階にもスペースが設けられました。それぞれ役割分担があります。
7階受付
最初の「受付」があります。
申請書類が揃っているかどうか確認する場所で、番号札がもらえます。
番号が呼ばれるまで、7階で待ちます。呼ばれましたら、4階へ向かいます。
4階申請窓口
受付で確認してもらった書類一式を窓口で提出してみてもらう申請場所です。
4階は窓口が四つくらいとパソコン一台。待合いは8人くらいです。
以上、4階と7階部分ですが、読者の方からいただいた2024年7月現在の情報です。
(参考)4階だけの頃のビザセンター
以下、古い情報です。ログとして掲載しています。作者自身も何れ申請する機会がありますので、それまで残しておきます。
2023年9月にコロナ後初めて中国ビザの申請をする前に、名古屋ビザセンターの情報がWEBでは見当たらず、実際にセンターに到着後、どこでどうすればよいか迷ってしまいました。そこで実際に自分の眼で見聞きした内容を基に見取図を作成しました。
4階レイアウト図
2023年12月に2回目の申請をした時も同じ配置でしたが、窓口の役割が変わりました。
センターの詳細はどうなっているか?
伊藤忠ビルの4階にビザ申請センターがあるのですが、企業オフィスビルのフロア一角を間借りしているイメージです。
ガラス扉を開けると、正面中央にカウンターがあり、スタッフ1名が受付対応していました。奥には4つ申請窓口が、1番から4番まであります。
待合用の椅子が12脚あります。テレビが1台ありましたが、ついていませんでした。
2023年9月に訪れた際は、センター自体狭いため、席はほぼまっていて立って待っている人が多くいましたが、12月の申請時は数人の待ちのみ空いていました。
入口から見て右手奥には授乳室、証明カメラ撮影ボックス、コピー機(パーソナル用のプリンター)、左手奥(前方向)にはパソコンとプリンター、書類を記入するための高めの台があります。
入口すぐのカウンターや左手のテーブルの上でノートパソコンを開いている人がいたり、スマホを見ていたり人など、呼ばれるまでの過ごし方はそれぞれです。
名古屋ビザ申請センターの窓口構成
名古屋ビザセンターの一番奥に窓口があります。名古屋ビザ申請センターは左手から数えて1番、2番、3番、4番と4つの窓口があります。
申請状況を観察しましたが、2023年9月のときは1番から3番までが申請窓口でしたが、2023年12月に再訪しましたら、予約廃止のため構成が変わっていました。
- 1番 旅行会社窓口
- 2番 Q(親族訪問ビザ)、S(家族ビザ)
- 3番 M(業務ビザ)F(訪問ビザ)、L(観光ビザ)
- 4番 総合窓口(受取・優先受付)
4番窓口はビザの受取窓口となっておりますが、受取の受付時間である12時から14時以外は混んだ時のビザ申請受付窓口として使われています。
申請からビザ受領までの全ステップ
最初の受付をどうしたら良いか迷う
2023年9月の申請時、到着したときですが、入って正面にある受付カウンターには誰もスタッフがおらず無人でした。何をすればよいか、迷ってしまいました。窓口の方に行っても、待っている人しかいないため、どうしようか思案しました。
4番窓口の申請者が終了した直後に、「ビザを申請しに来たのですが。」と女性スタッフに声掛けしたら、すぐに別の男性スタッフを呼んでくれました。
男性スタッフが扉を開けて出てきましたので、後ろをついていき、カウンターで持参書類をさっと出して見せました。
時間帯にもよりますが、「受付にスタッフが必ずいる」とは思わない方がよさそうです。じっと待っているだけだと、後で来た人に抜かされてしまいます。
入口カウンターで一次チェック
持参した申請書類を見せたら、男性スタッフがざっとチェックしました。
最初に、「A●●」(●●は数字)が書かれた付せんが申請書に貼られます。順番を示す唯一の証拠ですので、この番号は絶対に失くさないようにしてください。
2023年12月申請時は「MFL●●」に変更となっていました。ビザの種類により区分して順番を管理していました。
修正指示があった場所
チェックが続きます。一番下にサインと日付を記入する場所が2ヶ所あり、その部分に鉛筆で丸印を振られ、窓口で呼ばれるまでに記入しておくよう促されました。
査証オンライン入力確認ページ(中国签证在线填表确认页 / Confirmation of Online Visa Application)の一番下にある、申请人签名(Applicant's sogmatire)と日期(Date(yyyy-mm-dd))に鉛筆でまるを振られました。
同様に、査証申請表(中华人民共和国签证申请表 / Visa Application Form of the People's Republic of China)の最終ページのサイン欄、日付欄にも鉛筆の○があります。これらが指摘があった場所です。
次に、「E-ticketは?」、「ホテルの予約票は?」、「パスポートのコピーは?」、「写真は?」と立て続けに有無を確認されると、それぞれ用意した紙を出して渡しました。
パスポート原本はこの時には渡していません。窓口で提出します。
「(過去に)ビザ(を取っていたか)?」と聞かれたので、首を横に振りました。
一次チェックは終わり、書類は返されました。番号が呼ばれるまで待つようにとのことでした。チェックに要した時間は1分でした。
観光ビザを申請される方についてですが、必要な書類については「【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)」をご確認ください。
待ち時間と過ごし方
ビザセンターに着いた時間が指定された時刻の30分前で、スタッフを読んでもらいました。指定された始めの時刻から計算しますと、1時間半待ちました。
思ったよりも短かったと感がありました。3時間以上覚悟していたのですが、待っていた申請者の人数が思ったよりも増えなかったこともあったかと思います。
順番ですが、見た限り、予約時刻には関係しますが、ビザの種類は関係なさそうな感じでした。数字がその日に受付した人数だと推察できます。
2番窓口の人が隣の窓口の仕切りにあたる所に、受け取った付せんを貼り付けていました。1つの窓口で日に10人以上は受け付けているということでしょうか。
椅子が少ないのが難点
待合スペースは広くありません。4人掛けの椅子が2本、2人掛けの椅子が2本、計12人は座ることができます。
イメージとしては、通勤電車のシートではなく、空港にある待合椅子に近い感じなので、若干余裕がありますが、すぐに満席になります。
着座していた人が11名、立って待っていた人が5名いました。
空きスペースが受付カウンターの周辺は結構広く、立って待つには適している所ですが、長時間だと大変だと思います。
結局、使わなかったですが、念のため、たたみ椅子を持参しました。
お手洗いは近くにあり
窓口で対応しているスタッフの人数で、何分くらい後になるか、ある程度予想することはできますので、番号を呼ばれる前に、トイレをすますといったことは問題ありません。
お手洗いですが同じフロアにあります。エレベーターを降りて左手奥に男女トイレがあります。左手前方への通路のつきあたりがビザ申請センターです。
待ち時間内の出入りは自由
受付したスタッフからは「番号が呼ばれるまでお待ちください。」と言われるだけなので、実際のところは、センターを出ること、つまり、外へ行くことは可能です。
入口ガラス扉の注意書きには「午後3時までには戻っていただきますようお願いします。」とありました。
待ち時間については比較的自由に使えると考えて差し支えありませんが、戻って来る時間については十分注意をしなければなりません。
窓口が4つあり2人だけで対応してて、途中から人数が増えることもあり得ます。窓口の対応人数は、その時その時で変わりますので、そういった要素も含めて予想することが肝要です。
番号を呼ばれる時にいなければ飛ばされてしまいますので、それまでには必ず戻ってきてください。
飲食は可能か?
センターの張り出し紙を見ますと、「食事をしないでください。」と表示がありました。
狭いので食べるのは難しいでしょうが、水筒のお茶やペットボトルの飲み物を飲むことはぎりぎり大丈夫かな。といった感じです。
スタッフの出入りはありましたが、特に注意はされていませんでした。ゴミ箱はありませんので、各自お持ち帰りください。
到着してから申請完了までの所要時間
最新情報ですが、2024年7月に申請された読者の方は、9時過ぎに到着して、申請終了が14時過ぎで、5時間を要しました。
2024年5月に申請された方は、9時に着いて、窓口で呼ばれるまで20分、終了まで1時間でした。
申請する曜日や時刻によって大きく差が出るようです。7月ですと間もなく夏休みに入りますので、家族での中国渡航が増えているのかもしれません。
2023年12月、9月当時の様子
事前準備書類がきちんと揃っているかどうかにかかってきますが、呼ばれるまで待っている間、4つの窓口を観察していましたが、通常は、申請1件あたり15分~20分くらいでした。
ただ、慣れていない人や仕組みを理解していない人は30分以上要する人がいますので個人差があると言えます。
4つある窓口でいくつ稼働しているかによりますが、例えば、ビザ受領の時間帯は4番窓口は申請対応には使わないので、最大3つまでとなります。
申請受付の実際の様子
こちらでは対面で申請する時に実際に経験したことを基に、申請から受付までの手順やプロセスの詳細を解説します。2023年9月に観光ビザを申請したときのケースです。他のビザの種類でも、窓口での流れは基本的に同じです。時期は若干古いですが、申請窓口でのプロセスの流れは大きくは変わりません。
受付番号を確認
最初に「MFL●●番」と窓口のスタッフが番号を大きめの声で呼びますので、注意して聞いていてください。聞き逃すと大変なことになります。
呼ばれたのは2番窓口の男性スタッフからでした。
自分の番号が呼ばれましたら、すぐに呼んだスタッフがいる窓口へ移動してください。気づかなくても2~3回は呼びます。それでも来ない場合は飛ばされて次の番号が呼ばれます。
申請書類一式を渡す
番号が記載された付せんを含めて、事前チェックされた書類一式とパスポートを提出してください。最初に「査証申請表」の1枚目にあるQRコードをリーダーで読み取ります。
続いて、証明写真1枚が規格どおりなのかどうか目視で確認して、問題なければのりで申請書1枚目に貼り付けます。
窓口スタッフが申請書をチェック
例えば、E-ticketでしたら、出発日と帰国日、発着地、便名などをチェックして駐名古屋中国総領事館の領事が審査しやすいように鉛筆で丸をふっていました。
また、宿泊予約記録はチェックイン日とチェックアウト日が入国日から帰国日まで滞在日全てをカバーしているか、漏れている日はないのかを確認されていました。
申請書の一部を修正する
申請書をチェックしているなかで、スタッフが質問をしてくる場合があります。
この部分は、申請者によって、記入内容が異なるため違う場合が多々ある部分です。例えば、父母の住所が書かれていないとかなど、いろいろあるようです。
細かなことばかりかもしれませんが、4ヶ所指摘があり、修正を行いました。
職歴
私の場合は「3.3 職歴」でひっかかりました。自分の「E 職責」が何なのか記入が必要とのことで、オンライン申請時に入力してなかったようでした。
男性スタッフから、個人で持っているスマホの画面に、職責は「職務上の責任」と訳が表示されたものを見せられました。
役職とは違うようで、何と書けばよいか、いろいろ切り口を変えて聞いたのですが、どうしても分かりませんでした。
その間、一度奥のスタッフルームへ入っていき、戻ってきました。
他の例ですが、「勤務先名」のところを「製造業」という形で書くようなことを別の経験者とおぼしき方がおっしゃられていました。
結局、スタッフがもういいとジェスチャーをしてあきらめて、次へ進みました。
入国日
「6.1.A 渡航日時」の部分で、入国日(到着日)の日付が誤って1日前になっていました。
単純ミスなので、二重線で消して、その下に正しい日付を記入し、横に訂正印の代わりに名字を書くよう指示されました。
次のようなイメージで、△○を取消して、○○を追記。訂正の証しに横に■■■を書きました。
2023年○月△○日 ■■■
○○
署名
一時チェックの時にも言われたことでしたが、窓口で呼ばれる前にあえてサインはしませんでした。
パスポートに記載の氏名はアルファベットなので英文の名前を書くのか、漢字で書けばよいのか迷ったからです。
その場でスタッフに確認しまして、漢字で書いてよいとのことでしたので、日本語で氏名を記入しました。
記入日
日付は、2023.9.05と書きました。年月日を書くようにとか、細かい指摘は特にありませんでした。
顔写真を撮影
スタッフが市販されているlogitecのWEBカメラを窓越しに顔へ近づけて、顔写真を撮影しました。
指紋をスキャン
指紋をスキャンする読み取り機器ですが、自分から見てカウンター少し左手にありました。
左手親指以外4本、右手親指以外4本、両手親指2本の順番で、両指10本全てをスキャナーのガラス面に当てるよう指示されました。うまく読み取れなかったようで、4本指を2回スキャンされました。
2024年5月に申請された方は指紋採取があったのですが、2024年7月に申請された方は求められなかったなど、対応にばらつきがあります。
2023年8月11日から指紋採取は免除となったと中国大使館のホームページにアップされていましたが、実際は指紋の採取はこれまでどおり行われていました。通知の意味を取り違えていたのでしょうか。
旅行代理店とおぼしき中国人が何人ものパスポートを受領していましたが、申請時は本人は来ていたのかどうなのかふと思いました。
請求書を受取
DELLのパソコンから小さな紙を印刷されました。「待缴费单 / 請求書 / Payment Notice」という紙で、A4の半分よりも小さいサイズでした。
申請者氏名や電話番号のほか、ビザの種類や入国回数、滞在期間、有効期限など重要な情報が記載されています。手書きで「12:00~14:00」と追記されました。
支払いに関する情報としましては、人数や請求額が記載されていました。スタッフから受取りに関する説明を受けましたら、申請手続きは終了でした。
こちらから少し聞いたことがありましたので20分程かかりましたが、それがなければ20分までは要しませんでした。
ビザが受取までの最短日数
公式WEBページには「普通申請サービスだけ提供できます」とありましたが、これは事実でした。「所要日数は6営業日」ですが、起算日はどう考えるのか、申請するまで計算方法が分かりませんでした。
こちらは実際に経験してみて分かりました。例えば、9月6日(水)に申請して、その場で受付されれば、9月13日(水)以降に受取可能となります。
つまり、申請日は日数にカウントされますので、申請日から起算して6営業日目以降となります。祝日や日本や中国の長期休業期間がありますとその分日数が延びますので十分ご注意ください。
申請完了後からビザ受領可能日まで
最後に連絡先を確認されます。オンライン申請で書いた電話番号です。
「申請後、何かあれば連絡します。連絡がなければ記載日以降に取りに来てください。」と言われました。何もなければ、ビザは発行されるという意味でした。
翌営業日以降、平日昼間に電話がかかって来ることが想定されるため、電話番号を変更しました。
印刷した小さな紙2枚にそれぞれ、二重線で消して、新しい番号を書きました。訂正印にあたるサインは不要でした。
(参考)ビザを受領
2023年当時の情報です。支払が前払いとなり流れが変わりましたが、全面更新するまでログとして残しておきます。
ビザ受領当日に、改めて名古屋のビザ申請センターを訪ねました。
12時~14時と指定されていたので、11:55に着いたのですが、一番右側の4番窓口から列ができていて、9人が並んでいました。
ほぼ時間どおりに受取窓口が開きました。12:00過ぎには既に列が20人くらいになりました。1人2~3分程度で終わっていまして、12:20に自分の番になりました。
こちらからも確認していたため、4分程かかりましたが、クレジットカードで支払いして、パスポートに貼られている観光ビザを確認してから受領しました。
クレジットカードはVISAとMASTERが使用可能で、現金払いも大丈夫です。
受取は30分で終わりました。終了直後、15人くらい並んでいたので、並ぶ時間によっては、終わるまでに要する時間が変わると思います。
4番窓口でスタッフが順番に対応してくれるので、名古屋では、1時間2時間といったスパンで待つようなことはないと思います。
受取可能時間は?
同様に公式WEBには名古屋のビザ申請センターの受取時間として「12時~14時」と記載がありましたが、実際、対面での案内も同じでした。
受付時間外に来た人がいまして、窓口でスタッフと交渉されていたのですが、結局は、クレジットカードで支払って、その場で受取できたのをこの目で確認しました。
時間外にパスポートを受領できるかどうかはスタッフの判断ですので、断られる場合があるでしょうし、必ずできるとは考えない方が無難です。
受け取る人は代理人でもよいか?
受取人は本人でないといけないのか?という疑問があるかと思います。
確認したところ、「請求書」を持参する人は家族でも誰でもよいとのことでした。他人でも持参すれば渡されるということです。
郵送は不可ですので、本人でなくても構いませんが、遠方在住の方でも名古屋のビザセンターまで取りに来なければなりません。
申請受付が終わって・・・
ようやく受付が終わりました。ほっとした感がありました。
座るところがあったので思った程は疲れませんでした。あとは、ビザの受領を待つだけです。受領日まで何も連絡がないことを願っています。
電話連絡があるとその内容が不足資料であることが想定されるので、ビザが受領できる日が延びる可能性がありますので、かかってきてほしくありませんね。
私が申請した後、電話がないまま、受取日を迎えました。
注意が必要なケース
待ち時間中に実際に他の方の申請の様子見ていましたら、持参した書類以外のものを求められるケースが結構ありました。場合によっては、ビザ代金の他にコピー代や写真代といった追加料金が必要なケースがあります。
証明写真の再撮影
持ってきた写真のサイズ定められた規格と合っていない人は、写真の撮り直しを求められます。
その場合は、センター内にある証明写真ボックスで写真を撮ります。中を見たら代金は1,000円とありました。
私はスマホでセルフで顔写真を撮影して、サイズを調整した上で、カメラ屋のクラウドへアップロードしてプリントしたものをカッターで切り取ったものを使用しましたが、特に何も言われませんでした。
追加資料のコピー
資料の追加が必要でコピーを求められる場合があります。名古屋ビザセンターの場合は、扉を開けて右手奥の角にコイン式ではないパーソナルプリンターがコピー機として置いてあり、コピーした枚数を窓口で1枚10円支払う運用をしています。
不足書類の提出
対面でスタッフが確認した結果、不足書類の提出を求められる場合があります。この場合は、申請が終了していませんのでご注意ください。
実際に、不足書類を取りに外へ出ていった方がいました。データを入手して、コンビニなどで印刷して、1時間過ぎないうちに戻ってこられました。
そういった場合、番号を再取得することはありませんので、窓口での対応が終わった直後に、空いた窓口のスタッフに声をかけてください。申請者にとっては割り込まれたという風に見えますが、実際はこのように運用されています。
旅行会社を通じた申請
事前予約枠はWEB上は見えなくなりましたが、旅行会社は別で取り扱う運用は変わっていないようです。持ち込むパスポートの人数が多いため、4つしかない窓口の1つ以上を占められるため、個人申請者の窓口に行くまでの待ち時間が長くなります。
何度か調べましたが、名古屋の代理店の登録情報はインターネットではなかなか出てきません。無いわけではありませんが、情報が古かったり、料金が掲載されていないなど、情報として掲載するのが難しいという背景があります。
東京ビザセンターや大阪ビザセンターですと代行する登録旅行社のリストが公式ホームページで掲載されていますが、名古屋はありません。
ビジネスでの渡航であれば代理店へ依頼するメリットはあります。手間暇がかからない。言われたとおりに資料や情報を用意すればあとは代理店が行ってくれます。2~3万円くらいかかるようですが、それでも価値があると見出すことは可能ではないでしょうか。
名古屋でビザ取得を目指す皆さんへ
東京や大阪のビザセンターや福岡など総領事館での申請場所の様子とは異なるかもしれませんが、「名古屋ではこんな感じですよ。」といった相場感が少しでも分かればと思い記事を書きました。
中国へ渡航する壁はだいぶん下がってきました。ビザを取得すれば行けるようになりました。中国へ飛ぶ航空路線も回復途上ですが増えつつあります。より中国へ行きやすくなることを願っております。
中国ビザ申請関連ページリンク集
- 【徹底解説】中国ビザオンライン申請書の作成方法
- 【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)
- 経験者が語る【中国ビザ】よくある質問&申請時の注意点
- 【解説】中国旅行前に必見!「観光ビザ」申請の手順とポイント
- 中国ビザ申請時の証明写真を30円で用意する方法
- 【必見】親子で中国ビザを申請する際の注意点
質問はWelcome!
窓口の対面申請が心配で、何かご質問がある場合は、書き込みしていただければお答えいたしますので、遠慮なくしてください。
中国ビザに関する投稿募集中!
名古屋や東京、大阪各中国ビザ申請センターや各総領事館での申請時の現場の情況やオンライン申請であった困難やトラブル、逆に対応が早かったなど、皆さんからの生の声を募集しています。
例えば、皆さんが体験したこと、下のリスト記載したような、トラブルが起こって解決した経験談、知っておくと役に立つ情報など、投稿を募集しています。上記フォームに記入いただき送信いただければ幸いです。
ご覧になられた皆さんと情報共有できれば、更に便利になります。情報をお待ちしています。
作者プロフィール
-
1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
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お役に立つことができて嬉しく思います。
私が申請に行ったときは見ている限り1人10~20分くらいかかっていました。
5分で指摘なく対面申請が終わったことは何よりでした。
大変参考になりました!
当日は3時間待ちましたが窓口の審査は特に指摘もなく5分くらいで済みました!後は無事ビザが降りることを願うだけです。