旅行で使える!通じる中国語のコツとは?
旅の恥はかき捨て、ひと言でも構いません。滞在先で中国語を使うことができると、旅の楽しさが格段にアップします。私自身が初めて中国へ行った際の経験からも断言できます。
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外国語を学ぶ理由はさまざまですが、「旅をより楽しみたい」というのも立派な目的の一つで、実際にそういった方はいらっしゃいます。
通じることが大切
語学学習と聞くと、発音や文法を正確に学ばなければならないと考えがちですが、実際のところ旅先では「通じること」が何よりも重要です。
ネイティブ並みの発音は不要ですし、正しい文法で話せなくても、中国人とのコミュニケーションは十分成立します。
少しだけでも覚える
例えば、日本語で「いくらですか?」を表す中国語は「多少钱?」(duōshǎo qián?)ドゥオシャァオ チィェーン?といいます。「ひとつ短文を覚える」、もしくは、「メモしたフレーズを持参して現地で実践する。」 こういったことをするだけでもいいのです。相手に通じるかどうか、ドキドキしながら話すことができて、そういった体験は楽しさに変わると思います。
発音や文法よりも伝わることが大事
「間違えたら恥ずかしい」と思うのは当然ですが、実は多くの中国人は外国人が中国語を話そうとしている姿勢に好意的です。たとえ発音や文法が完璧でなくても、積極的に話しかけることで相手は聞こうとしますし、理解しようとしてくれます。
四声も気にしなくてよい
中国語には四声(声調)という発音の違いがありますが、多少の間違いがあっても文脈から推測してもらえることが多いです。
例えば、「我要茶(Wǒ yào chá)」の「茶(chá)」の発音がうまくできなくても、飲食店での注文であれば「お茶がほしいのかな?」と相手が理解してくれるとが多いです。
ボディランゲージや筆談も活用
言葉が通じなくても、ジェスチャーや筆談を活用すれば問題ありません。特に、中国では漢字文化があるため、日本人が日本語の漢字を書いて見せると、意味を理解してもらいやすいです。
中国の漢字は簡略化された簡体字を採用しておりますが、日本語の漢字でも、全く同じ漢字もありますし、似ていれば意味を推測することができます。
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例えば、「トイレはどこですか?」と聞きたい場合、紙に「洗手间」や「厕所」と書いて見せればすぐに理解してもらえます。
文化的背景の理解があるとベター
「ありがとう」というのは、中国人は日本人ほど多様しません。余り言いすぎると不自然に感じる場面があります。現地習慣や文化を知っておくと面白みが増します。
実際の体験談
私自身、中国語を学び始めたばかりの頃に短期留学と旅行の目的で1990年代前半に初めて中国を訪れました。
鑑真号で神戸から上海へ移動して、心細い中で、北京行きの寝台列車に乗りました。車内で一緒になった大学生の男女と決してほとんど話せない中国語で、筆談を交えながら会話をしました。
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学び始めて長くない初級者段階だったのですが、つたない言葉であっても相手は耳を傾けてくれて、交流することができて、スイカをごちそうになったことを今でも覚えています。
こういった体験が自分の中国語学習を継続する動機付け、モチベーションアップとなりました。完ぺきな中国語を話すことよりも「相手に伝えようとする意思」が大切なのだと実感しました。
中国語を学んで旅をもっと楽しく
「言葉を学ぶよりも旅を楽しみたい」と思う方は、旅行で使える簡単なフレーズを覚えておくだけでも、旅の満足度が格段に上がります。少しでも中国語を話せることで、現地の人との交流が深まり、旅がより充実したものになります。
また、言葉の壁を超えてコミュニケーションを取ることで、自信がつき、その後の学習意欲も高まるでしょう。旅行を通じて実際に中国語を使うことで、学ぶ楽しさを実感できるはずです。
学習意欲にもプラス
始めた頃は、まったく話せなかった中国語ですが、勉強を続けて、旅先でのやりとりには困ることはなくなりました。
行かなければ話すことのない、現地の人と会話を交わすことで、いろんなことを知ることできたり気づきがありました。
私自身そうでしたが、旅の中国語ができれば、もっと現地の人と会話をしたい、交流がしたいという欲求が生じて、学習にも力が入るのではないでしょうか。
旅の中国語を学ぶことのススメ
この記事で書いたことは、60回以上の中国への旅経験から導き出した結論であり、間違いないことを自信をもって言うことができます。中国旅行に行くなら、ぜひ、中国語を学ぶことをお薦めします。
まとめ
旅先で通じる中国語には次のようなポイントに触れました。
- 簡単なフレーズを覚えておくだけで旅が楽しくなる
- 旅行で使う中国語は「通じること」が最優先
- 完璧な発音や文法よりも、積極的に話す姿勢が大切
- ボディランゲージや筆談も有効
- 実際に使うことで中国語学習のモチベーションに繋がる
旅先での中国語は、間違っても大丈夫です。ぜひ、自分から積極的に話しかけ、現地での交流を楽しんでみてください!
作者プロフィール
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- ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
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1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
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