中国で購入した携帯電話SIMカードを日本で維持する方法
中国で購入したSIMカードを利用している方にとって、定期的なチャージは欠かせません。この記事では日本からでも簡単にクレジットカードでチャージできる方法を実際の画面写真とともに解説します。
ビジネスや観光で中国へ行く方必見の情報です。中国のSIMカードを持っているけれどチャージの方法が分からない。そんな方の疑問を解決します。
作者が購入したSIMカード
私が以前使用していたSIMカードは、大手通信キャリアの一つである中国移動通信(China Mobile)上海で購入した上海移動通信のものでした。
2019年には更なるコスト削減を目指して、中国聯通(China Unicom)のプリペイド方式SIMカードを福建省内で買いました。
外国人が中国で入手可能なSIMカード
購入したSIMカードはプリペイド式なので、チャージしなければ携帯電話番号が無効となる仕組みです。番号を維持するためには、定期的なチャージが必要です。
携帯電話番号の維持
コロナ禍のため中国へ4年以上、訪問することができなかったため、その間に携帯電話番号が無効になってしまいました。
しかし、2023年9月に訪中し、なんとか番号を復活させることができました。この復活手続に関しては別の記事で詳しく紹介するとして、今回は福建聯通のSIMカードにおけるチャージ方法について解説します。
中国で携帯番号を持つハードルはどう?
かつては、短期滞在の外国人が中国で携帯番号を取得・維持するのは難しく難易度が高いとされていました。基本的に在住者でなければSIMカードは買えないケースがあります。
私自身は長期滞在経験がありませんが、過去に2回、パスポートだけでSIMカードの契約をすることができました。
中国政府が2024年春に外国人渡航者に対して中国滞在中の利便性向上するよう通知を地方政府に発しており、パスポートだけで現地購入できるチャンスは十分あります。
聯通SIMのチャージ方法
中国各地で購入した聯通のSIMカードは、聯通公式アプリを使用して簡単にチャージできます。
必要なもの
- 聯通のSIMカード
- WeChatPayまたはAlipayが利用可能であること
- 2023年7月から海外のクレジットカードとの紐付けが認められ、利用のハードルが大幅に下がりました。
- 決済時に6桁のパスワードが必要です。忘れないように注意してください。
- 中国聯通の公式アプリ
- スマートフォンにインストールが必要。
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中国語メニューの読み方
聯通アプリの表示は中国語ですので、操作するには簡単な中国語の単語について理解が必要ですが、使うメニューは限定されますので、差ほど難しくありません。
- 充值(chōngzhí)チョォンジィー:チャージする
- 交话费(jiāo huà fèi)ジャオ ホォァ フェイ:通話代を支払う
この2つ単語さえ覚えたら、チャージに不安がなくなります。
完了までの手順
- 聯通公式アプリを開く
- アプリを立ち上げるにはログインが必要です。
- 認証コードを入手するボタンを押すと、携帯電話へショートメッセージ(短信)が送られますので、その番号を入力してログインします。
- メニューをタップ
- アプリのトップページに「交话费」(日本語訳:通話代を支払う)という項目がありますのでこれをタップします。
- チャージ金額を選択
- 表示されるメニューで、20元、30元、50元、200元などの金額から選択できます。また、自分で任意の金額を入力することも可能です。
- 金額によってはわずかに割引が適用されることもあります。
- 支払方法を選択
- 選択肢は多数ありますが、外国人が実質利用可能な支払い方法は次の3種類です。
- WeChatPay、Alipay、銀聯カード
- 銀聯カード(UnionPay)は、中国国内で銀行口座を開設している場合や、日本で発行されたカードを持っている場合に使用できます。
- WeChatPay、Alipay、銀聯カード
- 今回は、Alipayを使用しました。
- 選択肢は多数ありますが、外国人が実質利用可能な支払い方法は次の3種類です。
- 支払手続
- Alipayを選択すると、決済方法の選択画面になります。
- 続いて、6桁の「支払パスワード」を入力する画面が表示されます。
- 支払パスワードは中国国内での決済にも必要ですので、忘れないように注意してください。
- 支払いボタンを押すと、「支払完了」の表示が中国語で出てきます。
- チャージ完了の確認
- 支払い完了後、「30元チャージが完了した」旨のショートメッセージが携帯電話番号に届きます。
- ただし、アプリ上にチャージ金額が反映されるまで少し時間がかかる場合があります。
- 実際にしばらく後にアクセスすると、30元が反映されていました。
チャージ後の金額反映
チャージが完了した後、聯通アプリトップページに金額が即時反映されない場合があります。個別画面では反映後の金額が確認できます。
ただ、数十分待てば正常に反映されるので、慌てずにしばらく時間を置いて再確認してください。
他のアプリでチャージ
通信キャリアが「聯通」であれば、使用するアプリは同じなので、他の地域で購入したSIMカードのチャージは同じ方法で対応可能です。
公式アプリ以外でも、チャージができるアプリやミニプログラム(小程序)があります。できることは公式アプリと同じですので、わざわざ別のものを使う必要はないでしょう。
実際の支払結果
2025年1月に30元、聯通のSIMカードにチャージしました結果がこちらになります。
- 支払額:29.93元
- 日本円換算額:639円
- 為替レート:1元=約21.35円
このように、スマホ決済を利用することで、日本にいる間でも中国で購入したSIMカードの有効期限を簡単に維持することができます。さらに、クレジットカードでの支払いが可能になったことで利便性が向上しています。
中国聯通アプリの明細
支払った結果はアプリ上で確認できます。
クレジットカード会社からの明細
チャージ完了後、程なくして、クレジットカード発行会社から利用内容のメールで通知が届きました。内容は次の通りです。
中国の携帯番号を維持するメリット
旅行や仕事などで中国に何度も行く人にとって、携帯番号を持っていることは大変便利です。具体的なメリットは次のとおりです。
- 安価な維持費:毎月のプラン選択によりますが、維持費が比較的安いので長期間維持することができます。
- 通信の安定性:通話やショートメッセージ(SMS、中国語では短信)の利用が可能です。
- 現地での手続きの円滑化:観光地チケットの購入や事前予約がスムーズに行えます。
- ビジネス利用:中国国内での連絡先として使用できるため、商談や取引に役立ちます。
まとめ
この記事では中国で購入したSIMカードをスマホ決済でチャージする手順を説明しました。福建聯通のSIMカードを例に挙げましたが、基本的な流れは他の通信キャリアでも同様です。必要な準備を整えれば、日本に居ながらでも簡単にチャージを行うことができます。
中国での携帯番号取得は一見するとハードルが高そうに思えるかもしれませんが、実際には何とかなるものです。特に最近では外国人への利便性が向上しており、SIMカードを取得できるチャンスは広がっていると思います。
中国への渡航が増える中で、携帯番号を維持することは、より快適で便利な旅行やビジネス活動に繋がります。この情報が、中国でのSIMカード利用を検討している方々のお役に立てば幸いです。
作者プロフィール
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1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
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