初心者向け!旅行先で役立つ中国語会話 ベスト7(飲食編)

中国旅行経験30年のベテラントラベラーが旅先でよく使う中国語会話の基礎フレーズを使い方を含めて解説。覚えておけば旅行が楽しくなること間違いありません!

旅行先で役立つ中国語会話ベスト7

長文を覚える必要はなく、キーワードとなる単語を覚えるだけでもコミニュケーションが成り立ちます。

食事は旅には欠かせない行動。中国の旅先で頻繁に使う単語、旅行では頻出する暗記必須の中国語を学びましょう。

ただ、話せない場合は、その後の話の続きを筆談やボディーランゲージといった別の方法を併用して行う必要がありますが心配いりません。

表記について

各単語の冒頭に読み方や意味を記載しています。一番左は中国語表記、真ん中の [ ] は発音記号である拼音(ピンイン)、一番右がカタカナにあてはめた近い発音、下段は日本語の意味を記しました。

冰的(冷たいもの)

冷えたものを買うときに使うのですが、猛暑に売店で冷えた飲み物がほしいがどこにあるか分からない場合や食堂で冷たいビールなどを注文するときに使います。

冰的  [bīng de] ビィンダァ
    冷たいもの、凍ったもの

活用シーン

中国では冷えたものを食べないという習慣が過去にあって、30年程前は常温の飲料が主流でした。

当時は業務用冷蔵庫はまだ値段が高く、普及し始めた頃でして、冷たい飲み物を買うには、冷蔵庫がある店を探すようなものでした。

21世紀に入り、業務用冷蔵庫が普及してきて、流通網もしっかりしてきたので、今では、どんな田舎でも冷蔵庫は必需品となっており、冷たい飲み物を買うハードルは低くなりました。

ただ、今でも、何も言わなければ、習慣が意識にあるせいか、冷たくない飲料が出てくることがままあります。

キンキンのビールを飲みたいという気持ちを表すためにも、この単語をぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。

打包(テイクアウト)

打包 [dǎbāo] ダァーバァオ
   持ち帰り、テイクアウト

中国ではレストランで食べきれない程の量を注文する場合が多々ありまして、その余った料理をタッパーなどにつめて持ち帰る習慣があります。

お店のスタッフに、”打包”(ダァーバァオ)と言えば、さっとタッパー(有料の場合あり)や輪ゴム、ビニール袋などを用意してくれます。

活用シーン

宿に帰ってから、缶ビールでも飲みながらつまむのもよし、翌朝、マントウ(白い蒸しパン)を買って挟んで食べるのもよし。

長距離バス移動の昼食休憩時であれば、わりばしかつまようじが要りますが、持ち込んで車内で食べることもできます。

一品のボリュームが思った以上に多い時や先に持ち帰りできるかどうか先に尋ねて、持ち帰りを前提に安心して複数メニューを注文するといったことも可能です。

小さな食堂ですと、ビニール袋しかない場合があります。袋をもう一枚もらって二重にするなど、対策をとる必要があります。

中国では、普通に使われているものですので気兼ねなくご活用ください。

套餐(定食)

套餐 [tàocān] タァオツァン
   定食、〜定食

例えば、青椒肉絲套餐のように、メインとなるおかずの後ろに"套餐"ついて、チンジャオロース定食といった使い方になります。

活用シーン

定食ですが、値段も単品で注文するよりもリーズナブルで、定食メインの店でしたら、昼夜問わず食べることができます。

定食を多く出している店は、中に入ると壁に大きなメニューボードがありますのですぐに分かります。

旅先では数えきれないくらいお世話になっています。きちんと調理されたものが出てくる飲食店が多いのですが、レトルトをチンして用意する店もあります。厨房を見ることができるとわかります。

中くらいのお皿にご飯が盛られ、その上におかずがのっているのが黄金パターンです。

もし話せなくてもご安心を。"套餐?" とメモした紙を現地の中国人に見せて、箸で食べるジェスチャーをすれば、何がしたいか理解してくれます。

方便面(インスタント麺)

方便面 [fāngbiànmiàn] ファンビィェンミィエン
   即席麺、インスタント麺、カップ麺

中国語で『方便面』って何?思われませんか?これはうそも方便ではなく、便利という意味ありまして、便利な麺、即ち、インスタント麺のことを指します。

中国語は表意語が多く、全ては無理ですが、日本人が勘で意味を当てることができる言葉が存在する言葉です。

こちらは旅先では度々お世話になっております。

活用シーン

長距離列車には給湯器が標準装備で、あつあつのお湯が手に入りますので、持込用の食べ物として、長距離移動する中国人に重宝されています。

そういった人を想定してフォークがついている場合が多く、具をちらして、熱湯を注いで3分、5分というのは日本と変わりません。

人口が10億人以上いて、カップ麺の消費量は莫大なものです。駅の売店にはカップ麺コーナーがあるのが定番です。スーパーへ行くと、ものすごい種類のカップ麺やインスタント麺が並んでいます。

ちょっと気になるのは、生ゴミを捨てる専用の場所がないことです。汁は捨てるでしょうが、人によっては捨てずに他のごみと一緒にごみ袋に入れてしまうケースを散見します。

今はだいぶん見かけなくなりましたが、ホーローのカップに即席麺を砕いて入れて湯に注いで食べる光景は1990年代にはよく見かけたものです。

中国で個人旅行をするなら、ぜひ現地のローカルカップ麺を味わってくださいね。

吃饭(食事をしたい)

吃饭 [chīfàn] チィファン
   食事をしたい、ごはんを食べます

ローカル食堂で活躍する単語です。はしをつかって茶碗のごはんを食べる仕草、ジェスチャーをしながら発声すると相手によく伝わります。繁盛店ですと明確な意思表示をしないと相手にされないケースがありますし、時間帯によっては準備中なのか開いているのかわからないこともあります。そういった時に使えることばです。

主語は省略可能です。話す人が「食事をします」と言えば、誰がというのは火を見るよりも明らかだからです。これを聞くと相手から何を食べるか尋ねられます。

これがなくては旅が始まらないくらい超重要なフレーズです。

素菜(精進料理)

素菜 [sùcài] スゥーツァイ
   精進料理

歴史の長い中国では古くからのお寺が各地にあります。その近くには《素食》という大豆や野菜を使った肉を使わない料理を提供しているところがあり、 旅先で何度も見かけました。

菜食主義や宗教上、肉を食べるのは難しい場合は、このキーワードで飲食店を探すとよいでしょう。

検索エンジンの《百度》(bǎidù)で中国語検索するとたくさん出てきますのでかなりポピュラーなジャンルです。

中国では思った以上に精進料理が日常生活に広がっています。見た目は肉ですが、肉ではない料理もあります。一度試してみては?

有吗?(ありますか?)

有吗? [yǒu ma?] ヨォウマァ?
   ありますか?、〜はありますか?

中国の旅先で実際に重宝しているフレーズで、使うのはたった2文字。発音は難しくなく、様々な場面で応用可能で、比較的簡単にマスターできるフレーズです。

メニューを指差して"有吗?"と使います。ない場合がたまにあるので習慣的に使っているフレーズです。

返ってくる答えは「ある」か「ない」かですから、前者は"有"(yǒu)、後者は"没有"(méiyǒu)です。

活用シーン

ローカルレストランや食堂など飲食店で、お目当てのメニューを指差して注文したり、買いたいものを指差して在庫を確認する時に使います。

「◯◯◯◯,有吗?」と◯の部分に具体的な物を指す中国語を加えれば、「◯◯◯◯はありますか?」の応用文が出来上がり。

地元民向けの格安食堂ですと、壁に定食など大きく書かれているケースが多いですが、遠くて指をさしてもわからない場合は、スマートフォンでメニューをスクショを撮って、注文したいものを指差すというやり方を実践すると効果的です。

ぜひ《有吗?》を使ってみてくだい。これだけでも十分コミニュケーションが可能です。中国語を学んでいなくても、このフレーズだけでも中国旅行を楽しむスパイスになること間違いなしです。

作者プロフィール

旅人@中国旅行一筋30年
旅人@中国旅行一筋30年ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。

中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。

新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。

【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上

安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。

1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。

ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。

詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。

中国旅行に関する質問や投稿、感想はこちらへどうぞ!