天まで登るはしご、中国河南省太行山麓の「天梯」
旅行直前に読んだ中国人旅行者の旅行記を参考に、中国・河南省太行山麓にある「天梯」と呼ばれる字のごとく「天まで登るはしご」を目指しました。
解説によれば岩壁に平行な階段のようですが、リュックを背負って、ショルダーをかけて登れるのかどうか最初は心配でしたが、実際どうだったでしょうか。
天梯とは?
天梯(tiāntī)は、高さ100m、階段720段、一番広い所の幅が1.2m、狭い所は幅0.4m。注意を払わなければ崖から落ちるため「天国へのはしご」と言われています。
この道は最初に明代に建設されたが、清代に拡張された。郭亮村の村民が1977年前はこの道が郭亮村と下界を結ぶ「必経の道」でした。
天梯までの道のり
中国旅行のスタイルとして、事前にWEBで調べて刺さったポイントを訪れるといったやり方を採っています。ガイドブックでは得られないマイナーな情報をできる限り探しています。そういった中で天梯を発見しました。
河南省新郷という町からアクセスします。北京からのアクセスが一番便利です。旅行当時でも結構な町でしたので今だともっと大きな町だと思います。
粥をすすって栄養補給
早朝、駅近くにある宿の前の道にある露店で八宝粥を食べて、郭亮方面のバスを待ちます。いろいろな具材が入っているお粥です。
南坪行のバスが来たので、車掌を呼び止めて、旅社にあった荷物を急いで取りに行く。確認のため若干時間がかかったせいか、車掌が部屋まで来て出発を促されました。

2時間バスに揺られて、天梯の入口となる「万仙山遊覧区」售票処前(チケット売場)で降りる。
降りる前だが、身分証のチェックが行われていた。地元の人間だと入場料を払う必要はないということだと思われます。
售票処から少し戻った所が天梯の入り口とあったので、反対方向へ戻り、蜂蜜屋の人に聞いてみると、「そこの階段が天梯だ。」という。見る限り、ただの階段で、傾斜というほどではない。
天梯を登る
ここからは、メモに沿って時間で動きを追っていきます。
10:13 天梯下
途中、民家でおじいさんに回逃寨への道を尋ねる。
回逃寨と郭亮村は舗装道路で結ばれているらしい。
10:35~10:50 中国移動通信の鉄塔
こんな辺鄙な所でも携帯の電波が強いのはこの塔のお陰。
ハエが飛んでいて休息しずらい。
11:07~11:10 岩盤の上で休息
11:21~11:32 本当の意味での天梯の手前
岩盤絶壁に石の階段が合間を縫っている。
天梯の正体
11:43~11:51 天梯の出口
中英2ヶ国語で天梯の解説の表示があります。
郭亮村と回逃寨の間にある舗装路に位置します。
山の頂上に近くなってきました。

天梯はこのあたりの階段を指すとのことです。

天梯のイメージはいかがでしょうか?雲海の中にある神秘なものとお思いだったかもしれませんが、石畳の階段でした。

近くの村で写生する学生
11:55-12:20 回逃寨
目視ですが民家が20軒くらいで一部民宿や商店をしています。店は2軒だけ。
絵を描いている学生がいましたが、電気車みたいなバスで郭亮へ戻っていきました。
回逃寨の奥へ行くと、湧き水がたまっている場所があって、そこで両手を入れたり、顔をあらったり、タオルをぬらしたりして涼をとりました。
その後、郭亮へ向かって元来た道を戻り、天梯の表示を過ぎて30分ほどで郭亮村が見えてきました。途中、湧き水が随所に道路まで出ていました。
12:56-13:14 喫煙が唯一許されている場所
そこからは洞窟らしきものが見えました。
13:48 郭亮村駐車場発
14:13 天梯案内板前
偶然にも沈下橋を発見
14:42~14:47 中国移動通信の鉄塔
途中、沈下橋(ちんかばし・ちんかきょう)が見える。
四国の四万十川にも沈下橋があることを思い出しました。川の水位が上がると橋が沈んでしまいます。

15:09 天梯入口へ戻る
蜂蜜屋の女性に尋ねると、乗り合いの三輪車が通っているので2元で南寨まで連れて行ってもらえるとのこと。

15:40 南坪-新郷のバスに乗車
バスに乗るまでは徒歩で移動しつつバスを待つ。
三輪車に乗り込んだが南寨まで値段を聞いたところ、最初は3元といわれ、蜂蜜屋のおばちゃんが、値段は聞くと地元の人間でないことがばれるので、聞かないほうがよいと言っていたのを思い出しまして、2元にさせましたが、乗って数分後にバスが来て、男性が三輪車を停めている中で、1元だけ払い乗り込みました。

半日と決して長くはありませんでしたが、天梯を見ることができて良い旅経験になりました。
近隣には多数同様の地がある
太行山の山麓が南北に連なっているのですが、断崖絶壁の同様の景観を望むことができます。
天梯へ行くのに役立つ情報
最後に、天梯へ行く際に関係するアクセス情報を列記します。旅行当時のものも参考として残してあります。

河南省新郷までのアクセス
当時は寝台バスを利用しました。
新郷→北京六里橋 10:30、22:30発 寝台 150元
現在は、高速鉄道で最寄りの町までアクセスが可能です。
北京-新郷東 直行列車が50便程度あります。
高速鉄道 3時間 二等座 310元(約6,000円)
一般列車 7時間 硬座81元(約1,600円)
上海-新郷東 本数は1日4本で利便性に劣ります。
高速鉄道 6時間 二等座 504元(約10,000円)
一般列車 15時間 硬座138.5元(約2,800円)
新郷から現地へのアクセス
旅行当時のアクセスですが、基本的な動線は変わらないと思います。中国人も多数移動しているはずで、新郷は大きな町なので、最寄りの輝県までの利便性はまずまずだと思います。
郭亮村(新郷市輝県)直行
新郷長距離バスターミナル 7:00発 9:00発 17元
旅行当時のものでアクセスは確認が必要。
新郷-輝県 頻発 40分 4元
新郷駅を背にまっすぐ行き、最初の十字路で左へ折れてすぐにマイクロバスが客待ちしていました。
輝県-郭亮
あるはずであるが詳細不明。南坪行のバスに乗り、天梯は万仙山遊覧区售票処の300mくらい手前。表示はないが階段がある。道をはさんで蜂蜜屋がある。バスで降りる場所としてはここがベター。
現地での移動ルート
輝県-南寨-7km-沙寨村-徒歩20分程度-天梯入口-售票処-南坪、郭亮(それぞれ別方角)
南坪で遊覧区内で運行しているバスでも移動可能。
万仙山遊覧区 入場料 35元
中国人の旅行記によれば回逃寨の日の出はきれいらしい。
作者プロフィール

- ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
-
1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
旅先での中国語会話を実践して、通じる中国語を教えることにも取り組んでいる。中国語に堪能でVIP通訳に従事したことがあり、訪日視察団のアテンドをしたことも。経験を活かして、コミュニケーション促進のための中国語も含め講師として教えて6年超。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、いただいた質問に対応したり、いただいた情報をブログや動画に反映している。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
最近の新規投稿
- 2025-04-01ニュース&コラム中国キャッシュレス天国の決済事情と現金・カード対応の新展開
- 2025-04-01ニュース&コラム蘇州-無錫を路線バス、片道40円で激安移動
- 2025-03-30ニュース&コラム決定版!中国ひとり飯のすすめ ~朝昼晩おすすめメニュー&予算目安~
- 2025-03-29ニュース&コラム旅行者必見!中国の地名・行政区の読み方ガイド ~30年の旅経験から解説~