中国旅行に現金は一体いくら必要か?

個人で中国旅行に行くときにいくら現金を持っていけばいいのか?悩む方がいらっしゃるかもしれません。元を全く持っていない場合、日本円で考えるのですが、「1日使用を想定する旅行費用×滞在日数×1.5倍」を想定されると分かりやすいです。
例えば、5日間の北京旅行へ行くとします。1日当たりの旅行費用が10,000円であれば、10,000円×5日×1.5倍=75,000円となります。
これは宿泊費込みなのですが、費用の中で宿泊費や交通費が占める割合が高いため、事前支払済であれば、1.5倍を1.0にしていただいて構いません。日単価を下げてもよいでしょう。何度か行かれると、そういった調整も可能になります。
中国旅行70回の経験則に過ぎませんが、私は10日前後の旅行で、日本円現金《20,000円》、元現金《1,500~2,000元》を持参しています。少ないと感じる方がいらっしゃるかもしれません。
そのまま真似をすれば言いわけではありませんが、銀聯カード、クレジットカード、微信(Wechat Pay)や支付宝(Alipay)といった別の決済手段と元口座、元現金を持っているからです。
どのような滞在をするかによって、1日に必要な旅行費用がことなることは、「個人で中国旅行するときに必要な費用を旅歴30年の経験者が解説」で詳しく話しております。
続いて、持参する現金にも影響する要素を個別に紹介します。
旅行費用に大きく影響する要素
円安
2022年以降、円安が進んでおり、1元=20円に換算さいなければならない状況にあります。1元=15円の頃に旅行した時と比べると、3割以上円の価値が下がったことになります。
中国旅行費用のトータルに影響することで、物価上昇とのダブルパンチとなります。
物価上昇
物価ですが、同じものを買うにしても、所得格差があるため、大都市と田舎の町では大きくことなることを認識しておいくとよいでしょう。
例えば、1本1元だった油条が2元になるといったインパクトがあるもので、1.5倍とか、2倍上がることもあり得ます。
なぜかといいますと、1.3元で売ると、お釣りを1角硬貨や札が必要となり、現金流通量が減ってきており、用意するのも面倒というのが経営者の本音です。
バスの運賃は1元が当たり前だったコロナ前の10年でしたが、これが2元が標準になるでしょう。
これも中間で料金設定しないのは、同様に、現金での支払が以前よりも困難となってきているからです。
値上げ幅が1元単位でくるとなると、レート上昇よりも上昇率が高いため、塵も積もれば山となって、総費用に影響してきます。
燃油サーチャージ
航空運賃に燃油サーチャージを盛り込まなければならなくなってから10年以上が経過しました。できる限り安い時期に行きたいとは思いますが、それを優先すれば、いつまで経っても中国へは行けません。
原油価格に連動するため上下があり、高騰すると片道1万円では済まなくなってしまいます。下手をすれば、航空運賃と同じくらいになりかねない負担ですので、旅行費用に織り込まなければならない費用です。
航空保険料
燃油サーチャージ程の負担ではありませんが、これも確実に必要な費用です。ANAですと、日本発券は1区間500円、海外発は5ドルです。円安ですと為替レート差が大きく生じます。
空港使用料
空港使用料は空港税、空港旅客サービス使用料などと称されるもので、ここ10年で日本発は主要空港で徴収するようになりました。羽田、関西、中部は3,000円弱、那覇は1,000円など、ばらつきがあり、無料の空港もあります。
日本航空 国際線旅客サービス施設使用料・旅客保安サービス料および国内線旅客施設使用料について
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/airport/psfc/
中国の場合は、長らく、1区間当たり、国際線90元、国内線50元と設定されています。円安の情勢のなかで、以前は国際線は1,500円しなかったのが、現在では、1,8000円程度と円換算すると上昇しております。
直行便利用でも、日本発と中国発で5,000円必要となりますので、ばかにできません。
参考リンク
他にも直下にある関連リンクも参考にしてください。
具体的な必要額を知りたい場合
もし、投稿の一番下にある、「コメントフォーム」でご質問いただければ、自分の旅行スタイルに応じて、適した計算式や数字が得られるように具体例を示すことができますので、ご希望の方は、書き込んでくださいね。