ベテランが伝える!意外と知らない中国旅行の常識と楽しむためのヒント集

30年以上にわたり中国各地を旅し、70回を超える渡航を重ねてきました。この長い旅の中で私が肌で感じ、多くの旅人にとって「知っておくと景色が変わる」と感じたリアルな情報や体験談をこの記事に凝縮しました。ガイドブックには載っていない、予定外すら楽しめる中国旅行の奥深さを、ぜひ一緒に探求してみませんか?

予定どおりいかない中国旅を楽しもう!

30年以上中国を旅行してきて、頻繁に「予定どおりにいくことはあまりない。」ということを感じます。

2日目はどこどこへ行って、3日目は何なにをする。といった計画を下手に立てても、余りうまくいった試しがなく、結局は、ある程度流れに委ねる形で旅をするスタイルが定着しました。

逆に、予定どおりいかないことを旅の楽しみにしているのではないかと思うくらいです。

フリーアナウンサーの宇賀なつみさんも「海外へ旅をするときは3割くらいしか決めずに飛び出す。」という趣旨のコメントをされていました。

確定なのは往復のフライト。これは前後に予定があるため譲れない部分ですので、予め手配しておく。

中国旅行を始めた最初の頃は、念のため、入国地の1泊目の宿を予約していたのですが、数年後にはやめました。

当日に、切符が買えて移動することもありうるからです。今は、WEBで購入できるので、到着日に次の町へ移動することも簡単です。

宿なので余程のコンベンション系の展示会やスポーツ大会にかぶったり、キャパの少ない観光地でない限り、確保できないということはありません。

「まあ、何とかなるさ。」と自分に言い聞かせて、毎回乗り切っています。実際には何とかなるものです。

ある程度の経験値があって、情報を持っていないと判断がしづらいこともありますが、宿が取れなくても、24時間営業している飲食店などありますし、極寒地でもないかぎり死ぬことはないので楽観的に考えましょう!そして、中国旅行を楽しみましょう!

到着直後からディープな世界へ

日本から空路で中国の空港へ到着すると、普通は中心部へ直行するバスやタクシー、地下鉄などで市内へ移動するのがセオリーです。

これらの移動手段では高速道路をハイスピードで走ったり、外は暗くて何も見えない空間を移動するといった味気ない移動となりますが、時間が限られるなかでのベストな選択肢であることには変わりありません。

旅レジェンドの私としては、ローカル路線バスでの移動を体験することをおすすめします。

難易度が高く、バス停の場所が分からず、現地で聞き込んだり、出発前に調べておかないと、乗ることがままなりません。市内へ出るまでかなり時間がかかることも難点です。

それでも、バス停を何とか探して、雑然と次のバスを待つ住民の姿や近くにあるお店を見たりするだけで、生活が直接目の当たりにすることができるなど、初っぱなから旅を盛り上がります。

北京空港でよく市内バスを利用していました。ターミナルにより使用するバス路線が異なりますが、帰国前に、食堂で朝食をとるなど、旅の最後をローカルで締めくくることができます。

空港バスですと20元とか25元必要ですが、ローカルバスですと数元で移動できます。

時間を効率的にすることだけが旅ではありません。個人旅は自由ですので、たまに、このようなことをされると、新鮮な目で現地を見ることができるのではないでしょうか。

地元人は余り地元のことを知らない!

旅先で「一番の見所はどこですか?」と現地の人に対してお尋ねすることがありますが、中国では、30年来、期待値以上の回答が来たことは余り多くありませんでした。

これは自信が求める場所が一般的な観光地でないことにも関係してきます。

多くの人が知っているような観光地であれば、ガイドブックにも掲載されていますし、聞くまでもないというのが率直な感想です。

反対の立場に立つと理解しやすいのですが、地元の人は思ったほど地元のことをアピールは上手ではないように見受けられます。

ディープなところをお求めでしたら、それこそ、インターネットで旅行記やコラムなどを気長に探すと出てくる場合があります。

ただ、中国語の入力と読解が必要ですので、上級者向けの情報収集手段となります。

地元の人に聞くことが適しているのは、飲食店や買い物スポット、足裏マッサージ店など、地元の人で賑わっているお店や場所の情報です。

これは知っておいて損はありません。旅がより楽しくなる手段ですので、そのために必要な中国語表現を覚えることをおすすめします。

距離感覚の違いは誤解のもと

「遠い」「近い」の距離感覚は日本人と中国人では異なっていると、中国を旅行中に肌で感じたことが多々ありました。

具体的に話をしますと、日本であれば市内といえば数km程度で、隣町はせいぜい10km、50kmを超えれば遠くという感覚ではないでしょうか。

一方で、中国では、市の中に区や市、県があるため、市内の範囲がとてつもなく広いので、数十km先も同じ市内という感覚です。それに関して理解するための関連記事があるのでご参照ください。

旅行者必見!中国の地名・行政区の読み方ガイド ~30年の旅経験から解説~
https://travelers-china.com/secrets/plan/placename.html

それを超えるとようやく隣町。広い範囲の市内と市内が隣接するということは、隣町の中心部はその分先になりますので、下手をすれば100km先になります。

中心部から外れの村まで同じくらいの距離があるのもざらでして、それを「遠い」とは言いません。

500km~1,000kmくらい離れればようやく「遠い」という感覚になるのではないでしょうか。

別の説明をしますと、ひとつの省がひとつの国くらいの面積があります。四川省は日本と同じくらいの面積と人口があります。

ですので、中国語で「遠いですか?」と聞いた答えが「近いよ。」だったとして、これを日本人感覚で受けとると大きな誤解が生じることになりかねないので注意が必要です。

日本人も中国人も人によって距離感覚は異なりますので、あくまで旅先で得た肌感覚の参考値ということで心得ていただければ幸いです。

気象情報は旅行前や現地で欠かさず収集

夏から秋にかけて、台風や豪雨、大雨といった気象現象は中国のどこかで起きています。

そうなれば、列車が運休したり、大幅に遅延するなど、中国の鉄道ダイヤに影響します。

フライトキャンセルなど航空ダイヤにも関係してきます。道路状況によっては長距離バスの運行にも関わります。

もし、中国へ旅行に行かれる場合に天気や関連ニュースのチェックは欠かさずにした方が越したことはありません。

tenki.jp 中国の天気(49箇所)

Yahoo! 天気・災害 中国の天気(17箇所)

日本語のサイトでも、中国各地の天気が日本と同じように知ることができるので、コロナ前から旅立つ前の天気情報には目配りをしています。

規模の大きい場合は日本のニュースで報道されますので、日本語のニュースから読み取ることができる場合があります。

中国語のニュースが分かるに越したことはありませんので、地名や気象用語の漢字だけで読み取ることは不可能ではありません。

現地の宿でテレビが見れる場合、中央電視台の19時の全国ニュースの最後に中国全土の天気が放映されるので、それをみるのもひとつです。

天気予報を見ていると同じ中国なのに、同じ時点で、最高気温や最低気温の差が結構違うことに気づかれます。中国の広さを感じる瞬間です。

過去に、土砂崩れで雲南省の麗江と香格里拉を結ぶ幹線道路が通行規制が入り、何時間も動かなかったことがありました。時間制で片方向だけ通行を認めるといった施策を地方で実施されることがあります。

このような情報は、事前に入手困難で、代替ルートが得られなさそうであれば、切り上げて、戻る選択肢も考えなければ、帰国に間に合わなくなる可能性があります。

天候は日程を左右する重要事項です。可能な限り出発前や現地で情報収集をするに越したことはありません。

海外旅行傷害保険に加入する?

皆さんは、海外旅行傷害保険に加入してから旅へ行かれますでしょうか?

私は個人旅を始めた頃は、その都度3千円程度の保険を掛けていました。キャッシュレスがメインとなってからは、クレジットカード付帯の保険でカバーしています。

以前、小型の動画撮影可能なインターネットビューカムというデジカメに近い動画カメラを持っていました。

旅行途中で盗難に遭ってしまい、保険帰国後、保険請求して、代替機を購入できる程度の金額は戻ってきました。

70回以上中国へ行きましたが、実際に保険が適用されたのはこの1度だけで、盗難については、個別にかけるほどではないと考えています。

しかし、手術を要するような大ケガなど、日本の医療保険が使えない現地では、病院では大金が必要となりますが、まとまった金額を用意することは困難な場合があります。

対応できるのであれば、現地で提携しているクリニックで保険適用で支払い無で利用できるとベターです。

現地の大使館や総領事館はお金関係での助けを得ることは基本的に困難だと考えた方がよろしいかと思います。

インターネットで加入する保険以外に、時間がない人向けに、空港で加入できる保険もあります。

異国の地で自分の身体を守るための保険、旅をする前にどうするかを考えてみてはいかがでしょうか。

観光地入場無料キャンペーン各地で展開

現地の観光部門がキャンペーン実施を通じて、観光地入場料を無料にする企画が各地で実施されていました。

WEBで中国旅行に関する情報を調べていたら、過去に実施済みのものや現在実施中のもの様々なキャンペーンがありました。

その一例を紹介します。河南省旅遊文化局のサイトからですが、古都で有名な洛陽で、洛陽までの国内線航空券を使用した方向けに市内70ヶ所の観光地の入場料が無料になるチケットを配布するキャンペーンの情報です。

河南省旅遊文化庁ホームページ

期間 2023年7月18日~12月31日
対象 洛陽空港着フライトを利用した方
内容 洛陽市内70ヶ所の5A、4Aなど観光地が入場無料
適用 到着日を含めた10日間
方法 Wechat洛陽旅遊公式アカウント「享遊洛陽官方」にアクセスして、氏名、身分証番号などを入力して予約

洛陽市内無料対象観光地リストの一部

ネットで調べると北京から洛陽までのもっとも安い運賃は3340元、国内線空港利用料は50元など、それなりに支出は伴いますが、数日間洛陽を拠点に周辺の自然景観も含めて観光することが可能です。

龍門石窟や白馬寺、関林など、地球の歩き方などガイドブックに載っている観光地、郊外の自然景観地など多数含まれています。

https://hct.henan.gov.cn/2023/07-27/2785727.html

とはいうものの、アプリを使いこなさなければならず、日本人にとってハードルが高いのではないかと思いますが、キャンペーンによって、簡単に適用できるものもありますので、こういった情報を入手すると個人旅行が楽しくなるのではないでしょうか。

中国のお土産選択に悩む

旅行の土産をどうするか?中国へ行って悩まれた方はいらっしゃいますか?これまでの経験を踏まえて何をおみやげに買えばいいかをお話しします。

旅を始めた頃、中国からの土産として月餅を買って帰り、周りの方へ配りましたが、思ったほど評判はよくありません。「重たかったのに」と心の中で思いながらがっかりしたものです。

反応がいまいちだった、その理由ははぜか?日本人と中国人の味覚や好みが異なること、馴染みがないことなど、いろいろな要素があるかと思います。

中国の特徴のある食べ物を買っていくと往々にしてそういうことが生じます。ヒマワリの種は以前は、よく列車の中で食べている人を見かけて、誰かが買って帰ってきましたが、一口二口でそれ以上、欲しいとまでは思いませんでした。

では、どのようなお土産を買えば喜ばれるか?ですが、日本の旅行先で買ってくるお土産を思い浮かべましょう。甘くておいしい、彩りも兼ね備えたお菓子が多いのではないでしょうか。

中国でも日本人に合いそうなお菓子は売っています。ベーカリーのレベルも上がってきていますので、そこで作っている洋菓子を買ったりするのもいいですね。

スーパーがお土産購入先として適しています。日本のポッキーの現地生産バージョンがいろいろ売っていまして、味も差ほど変わりありませんので、日本のお菓子の現地バージョンを選ばれると無難です。

他にも、日本のカレーライス文化は上海を最初にハウス食品が広げていったという苦労話がありますが、そのカレールーを買って変えるのもひとつのアイデアです。

こちらは現地消費者の味覚や好みに合わせていますが、作り方は同様に難しくはありませんし、「中国の人たちはどのような食文化や味覚を持っているのだろう。」といったことが食を通じて理解できるので、これもお土産として買って渡すことは悪くないのではないでしょうか。

別の失敗談として、北京市内の土産屋さんで、北京ダックの真空パックを買ったことです。持ち帰ることはできましたが、味はいまいち。やはり、現地で焼きたて、パリッパリッのダックの皮を食べる方がよかったです。

一方で、注意が必要なものとして、中華調味料があります。液体ですと飛行機への持ち込みに制限がありますし、日中両国の検疫や税関の制限に関係します。事前に情報収集されることをおすすめします。

並ぶことが風物詩とならなくなった!

以前の中国旅行でしたら、切符を買う時の長い行列は至る所で見かけたよくある話でしたが、春節などハイシーズン前を除けば、過去の話になりつつあります。

なぜかと言いますと、列車の切符を購入する仕組みがここ5年で大きく変化したからです。

列車の切符を販売する公式サイト《12306》が開設されてからは、その受けとりが駅の発行機で簡単にできるようになりました。

中国人であれば身分証を読み取らせて、タッチパネルで列車を選んで、並ばずに券売機で買うことができます。

外国人はパスポート読み取りが必要で対応する券売機がまだまだ少なくて、ほとんど見たことがありませんが、空席確認や時刻検索に重宝しています。

日本でしたら、東海道新幹線のJR東海エクスプレス予約をイメージいただけると分かりやすいと思います。

キャッシュレスも同じですが、広まるのが早いのが中国でして数年で市民権を得てしまいました。

オンライン予約ができる前までは、切符売場の窓口に並び、順番が来たら、「○月○日、どこからどこまで、硬座1枚」といって、席があるかどうか探してもらい、「ありません」と言われれば、他の列車を探すため、1件あたりの処理に時間がかかります。

日本のみどりの窓口で10人以上並んでいる光景をそうそう見かけないものですが、以前の中国では窓口が10以上あってもそれぞれの列で20人以上も並んでいるのはざらでした。

ですので、切符を買うのに1時間要するくらいの大仕事だったのです。そんなことが既に過去の話になっていて、少し寂しく思う自分がいました。

書店で今の中国のトレンドを知る

中国では町へ行けば必ず1箇所以上、大型書店があります。その名前は《新華書店》といいます。

都会のそれは○○大廈といったビルの名前に変わっているものもありますが、ルーツは何十年も前からある《新華書店》です。この名を聞いて懐かしく感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

北京や広州といった大都市であればビル一棟ごと書店になっており、訪れる人も結構な数いて賑わっています。

全く同じではありませんが、漢字が分かることは中国を知ることができる手段を生まれながらに有しているといっても過言はありません。

時間がありましたらぜひ大型書店をのぞいてみてはいかがでしょうか。

例えば、日本の翻訳本が山積みされていたとしたら、どの作品、作者なのか、作者の後ろに[日](日本を指します)と書いてあるので分かりやすいです。

村上春樹が著書の翻訳本は結構が出回っていました。徳川家康といった歴史人物やソニー創業者など企業人に関する本もよく見かけました。

時期によって、トレンドが変わりますので、町に立ち寄られる際に書店の売場を見てみると、日本も含めて、海外関係の本はどのような内容が流行りなのか知ることができます。

入国審査後の”にこにこ”マーク

中国の入国審査でパスポートを預ける間に目が下に向くのですが、その時に、スタッフを評価するボタンがあることに気づきます。

絵や英語でも書いてあったと記憶していますが、パスポートを返された後にボタンを押す流れです。

厳しいイメージがある入国審査官ですが、一方ではサービス向上を目指しているのでしょうか。

飛行機のなかを除けば、中国に到着して最初に接する中国人で、どきどきするのですが、

「何しにきたのか?」「旅行です。」
「今日はどこに泊まるのか?」「列車で移動します。」

といった会話は以前は結構交わされていました。

「道中ご無事で」という言葉が自然に出てくると旅も上向き気分で始まるのですが、最近はそういったことが少なくなり、パスポートをスキャンして、顔写真と実際の顔を見比べたり、過去の出入国歴の確認など、黙々と仕事をこなす感じです。

入国審査ブースでにこにこマークを見つけましたら、評価をしてみてはいかがでしょうか。話がなかったからといって、お仕事なので、悪い評価にはしないでくださいね。

日本を離れたパンダたちは今どこに?

シャンシャンは、たくさんの人々に見送られて、2023年2月21日に上野動物園を離れて、中国へ戻りました。シャンシャンは漢字では”香香”と書きます。発音はXiangXiangです。

2月22日にはえいめいはじめ3頭が和歌山から関西国際空港経由で旅立ちました。中国旅行的な視点で、どこへ向かったのか? 追跡してみましょう。

3頭ですが、和歌山県のアドベンチャーワールドにいた。永明(えいめい)、桜浜(おうひん)、桃浜(とうひん)です。

中国へ着いた後の消息について中国メディア(「大熊猫“香香”回到家乡四川」新华社)で報じられていました。基地内の隔離検疫エリアで30日隔離検疫が行われ、検疫に合格後、一般公開されるそうです。

「顺利入境后,大熊猫“香香”于18点35分搭乘货车前往中国大熊猫保护研究中心雅安碧峰峡基地。」

(翻訳) 順調に入国し、シャンシャンは18:35貨物車に乗り、中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地へ向かった。

また、週刊誌による記事ですが、この記事に戻り先が臥龍核桃坪熊猫基地とありますが、これは、同じ四川省の臥龍にある基地で、雅安とは別の場所です。

【さよならシャンシャン】中国返還後の生活は?夫はイケメンに?気になるすべてを前上野動物園園長に聞いた 女性自身

「刚刚!旅日大熊猫“永明”携双胞胎女儿已搭乘专机启程回国」潇湘晨报、こちらの記事はフライトの発着時刻について記されていました。
19:23関西空港を全日空チャーター便のNH1993便で出発し、成都双流空港に23:28到着予定。

最年長のえいめいが代表的なパンダとして報じられています。その後、えいめいたちがどこへ向かうか、次の記事に記載がありました。

「“永明”等三只旅日大熊猫今日启程回国」央视新闻
「三只大熊猫将从大阪关西机场搭乘专机,回国后将被送往四川成都大熊猫繁育研究基地。」

(翻訳)パンダ3頭は大阪関西国際空港からチャーター機に乗り、帰国後、四川省成都のジャイアントパンダ繁殖研究基地へ送られる。

「欢迎回家!旅日大熊猫“永明”父女今晚回国」中国新聞網

おかえりなさい!とか、日本へ旅立っていたパンダが帰国。といった表現で、パンダがどのように見られているかを垣間見ることができます。

パンダの行先について、地図で位置関係をあらわしました。

シャンシャンとえいひん達パンダが旅だった先は?
シャンシャンとえいひん達パンダが旅だった先は?

成都から雅安までは約150kmでして、高速道路があり、高速鉄道、日本の新幹線のような列車ですが、アクセスは至便です。成都南駅から1時間でアクセスできます。

雅安は以前行ったことがありまして、四川省の奥地から戻ってきて初めての都市部だったので、安心感がありました。

えいめいたちがいる郊外のパンダ繁殖基地までは、地下鉄やバスでアクセスできまして、こちらも便利です。

以前、旅企画を何度かして、皆さんに喜ばれたことがありますが、希望者が多数いれば、パンダのその後を訪ねる旅をするのもひとつかもしれません。

昼間は観光地、早朝は生活空間

知人に頼まれて、私がグループ旅の企画をして数人が集い、古い町並み(中国語で”古鎮”といいます)がある上海郊外の朱家角に行った時のことです。

上海の人民広場あたりだったと思いますが、体験のために、日本からの到着日夕方、郊外へ向かうローカルバスに乗り込み、朱家角へ向かいました。

街道沿いで下車し、近くに大きな門がありましたが、人気はなく、入場料不要で出入りできそうです。暗いので、古鎮の中を歩くのは難しそうでした。

一息つくために、辺りで夕食場所を探すと、外れに明かりが灯る食堂を見つけました。早速、ビールや野菜炒めなど数品を注文して、楽しい談笑タイムとなりました。食事後、近くの宿、民宿のような所で1泊。

翌朝、7時前には行動開始です。朱家角のゲートは昨晩と同じく誰もおらず、入場料は取られません。

現地で泊まる人は少ないようで、日帰り客が大多数とのことで、ゆっくり運河沿い散策ができました。洗濯や炊事をしていてたり、パジャマ姿で歩いている人など、様子は正に現地住民の生活空間。写真映えしそうな風景でした。こういったところを企画旅に参加した皆さんに見てもらいたいと思っていました。

朝食は運河沿いの二階建ての中国風建築の食堂で。上海蟹の養殖地に近いのですが、高くない淡水蟹やざりがになど、すごく安かったことを覚えています。客は自分達しかおらず、もしかしたら営業していなかったのかもしれませんが、お店の方は快く受け入れてくれました。

蘇州へ向かうために荷物を取りに宿へ向かいましたが、既に上海市内から来た観光客でごった返していて、2~3時間の差が、同じ朱家角古鎮の姿のニ様性を垣間見ることができました。

個人旅ですと、リュックを背負いながら歩くことが多く、部屋に置いていけるのは、メリットでもあります。

時を変えることで、同じ場所でも見えるものが異なることを直に知った印象深い1泊でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事では、私が30年以上にわたる中国旅行で培ってきた、「知っていると得をする」リアルな知恵やエピソードを厳選してお届けしました。

次の4つの視点で本記事を執筆しました。

  • リアルな情報
  • ユニークな視点
  • 具体的なエピソード
  • 実用的な情報

距離感覚の違いからお土産選びのコツ、さらには変わりゆく現地の最新事情まで、盛りだくさんの内容でした。何れも旅経験に裏打ちされたものです。

もし、この記事を読んで少しでも中国旅行への興味が湧いたり、「次の旅で試してみよう」と思う情報が見つかったなら幸いです。

これからも、長年の旅経験に基づいた独自の視点で、中国旅行の魅力や役立つ情報をお伝えしていきますので、ぜひ他の記事もチェックしてください。

筆者情報

旅人@中国旅行一筋30年
旅人@中国旅行一筋30年ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。

中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。

大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。

【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上

安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。

1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。

旅先での中国語会話を実践して、通じる中国語を教えることにも取り組んでいる。中国語に堪能でVIP通訳に従事したことがあり、訪日視察団のアテンドをしたことも。経験を活かして、コミュニケーション促進のための中国語も含め講師として教えて6年超。

ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、いただいた質問に対応したり、いただいた情報をブログや動画に反映している。

詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。

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