鴨緑江の対岸は肉眼で見える北朝鮮(中朝国境を望む旅13)

吉林省長白県は国境に面していて、次に鴨緑江へ向うのですが、たまたま近くにいた男性がタクシーで北朝鮮国境へ行くそうなので同乗することができました。

その方は「橋まで一緒に行けるよう税関に話をしてあげようか」とありがたい言葉をいただきましたが、自分が外国人だからかどうか分かりませんが、友人が断りました。

その方は税関の建物に入ってしばらくした後、鴨緑江にまたがる橋を渡り北朝鮮へ行くところを見ました。

長白県と北朝鮮を結ぶ橋を望む
長白県と北朝鮮を結ぶ橋を望む

ビニール袋にはゆでたまごが入っていたような気がしますが、昼食だと思います。私にとっては近くて遠い国ですね。橋を渡れば隣国なのに渡ることができないなんて。

それでも、北朝鮮を肉眼で眺めることが出きる近い距離です。川幅は100~200mくらいです。しばらく観察していましたが、気付いたところをいくつか挙げたいと思います。

  • すごく古い低層で大きなマンション
  • 洗濯している人
  • 傘をさしている人多数
  • 建設中の劇場(北朝鮮最大規模のものとなるらしい)
  • 山の頂に普天堡記念碑
  • 国境をまたぐ橋
  • 通貨を待っている多数のトラックとバス1台
  • 人はまばらだが双方から渡っている姿
  • 中国側に鉄条網

辺防站という警備小屋が両岸にありまして、北朝鮮側は白色の小さな平屋の建物数ヶ所あり、中国側は4階建ての立派な建物でした。

橋を少し離れて川沿いに歩いている途中、雨が降ってきたのでしばらく雨宿りをして、タクシー(4元)で一番北朝鮮に近い河原へ向いました。

長白県から見た北朝鮮側の大きな建築物
長白県から見た北朝鮮側の大きな建築物

川が北朝鮮寄りに流れていて、河原が中国側のかなりの部分を占めるので、さっき見たこと頃よりもさらに近いところでみることができます。

川向いにある北朝鮮側の集合住宅
川向いにある北朝鮮側の集合住宅

余談ですが、国境の橋近くの川岸では、天池から流れてきた火山岩の端切れが、ぷかぷか浮いて多数流れていました。

河原で、たまたま国境を見ていた中国人男性2名がいて、4WDの車に同乗し、長白水門站へ行きました。「左岸至朝鮮右岸至100m」と書いてあり、川幅もそこそこあることを感じました。電線が北朝鮮まで延びていたので、電気が対岸へ供給していると思われます。

そこから、対岸からSLの汽笛の音が聞こえてきました。遠くから見ているのでよく分かりませんでしたが、客車を引いていたと記憶しています。

作者プロフィール

旅人@中国旅行一筋30年
旅人@中国旅行一筋30年ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
1991年から30年間で70回以上の中国訪問を経験するベテラン旅行ブロガー、新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。

【旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上 印象に残る旅のエピソード:数え切れず

安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。

1日100元以内で旅をするなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。

中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」の運営者。

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