旅の移動手段(短距離編)
個人で中国へ旅をするにあたって、移動手段の基本についてお話したいと思います。大きく分けて、短距離移動と長距離移動がありまして、前者は、バス、タクシー、徒歩があります。
1. 市内バス
市内を走るバスと郊外へ向かうバスと2種類あります。市内バスは、「数字+路」といって路線番号がついています。小さな県ですと1桁番号の路線のみ、北京や上海などは3桁の路線バス番号がある、数百の路線があります。
地図アプリが普及するまでは、折り畳みの地図が旅の常備品で、町に到着すればすぐに購入していましたが、今は、地図又は地図アプリに代替わりしました。
運賃の支払いですが、ワンマンタイプは均一料金で1元から、車掌が乗車している場合は行き先を聞かれますので、答えなければなりません。今は大多数がワンマンです。
2.近郊バス
長距離といいましても、100km以内の距離は長距離には含まれません。郊外バスの類いとなり、中心部又は周縁部から往復するものです。都市部ですと本数が多く頻発路線がありますが、田舎ですと、午前発、午後戻りという1日1往復の路線もざらです。
郊外へ向かうバスは、ほとんどが車掌乗車で、日本と同様に、距離で運賃が上がります。ですので、「どこどこまで」という地名を中国語で話さなければなりません。中国語の発音がどうであっても、運賃をぼったくられることは少ない傾向にあり、比較的安心できる移動手段です。
地元の人しか利用しない手段なので、ごく少数の外国人に対して、ぼったくろうという発想にはなりづらいのだと推測しています。運転手がポケットに入れるような形で運賃を受ける場合は、注意は必要ですが、言い値を受け入れなければ、乗ることができないため、相手の良心を信じるか信じないかになります。
3. タクシー
初乗りに10元以上かかりますので、人数が複数にんいる時など、使い方次第ではバスに乗って移動するよりも時間短縮になります。
ぼったくりや白タクが未だ存在しますが、最近は、「滴滴(DiDi)」という、オンライン配車サービスがあります。
運転手は個人で、評価できるため、サービスもなれたもので、遠回りするといった昔の運転手によくあったことは少ないようです。
4. 徒歩
街なかを歩くには最強で、一番頼りになる移動手段です。自らの足で動くことで、町歩きを体感できますし、地理感覚を身につけることができるので、市内バスだけでなく、歩くことをお勧めします。
以前は、市内地図が駅やバスターミナルで販売していましたが、スマホや無線通信が普及してしまい、地図アプリに代わってしまいました。アプリを使用して現在位置を把握しつつ、市内バスを併用しながら旅を楽しみましょう。