路線バスの乗り方
中国の都市部で縦横無尽に走るローカル路線バスは今も昔も人々の足として重宝されています。
長年、中国を旅行していて特徴があることが分かりましたので、乗り方のコツを紹介させていただきます。
どの路線に乗るかを確認
目的地までの行き方を地元の人に聞いたり、百度地図などのWEBサイトやアプリで検索するなどして、何路(中国では何番の番に相当)バスに乗るか、どこのバス停からどこのバス停まで乗るかを確認します。
バス停を探す
日本と同じで、バス停は方向別に設置されています。全くの対面に位置するとは限らず、前後にずれている場合があります。
方角を間違えると大変なことになりますので、バス停の表示で上りか下りか、プレートに矢印がありますので、並んでいるバス停の順番と終着のバス停を目印にどちら側か確認してください。
お目当てのバスが見つかったらスマートフォンでバス停のプレートの表示を写真で撮っておくことをお勧めします。
何番目のバス停で降りるのか、バス停の発音を確認したりするなど、しておくと便利なことがあります。
運行頻度を確認する
中国語が少しでも話せるのであれば、運行頻度を確認すると待ちぼうけを食らうリスクが下がりますし、精神的に備えることができます。
バスが来るのを待つ
中国の都市部にあるバス停は同じ場所に5路線以上あることはざらで、中には10路線くらいある所もあります。新しいバス停ですとベンチがありますが、ないバス停も多いので、荷物を置く場所に気をつけながら待ちます。
運賃を確認
バスを待つ間に、運賃がいくらなのかも同時に確認されるとよいでしょう。バスのボディーや窓に表示があったり、バス停に記載があったりまちまちです。
通常は1元、2元といった均一料金ですが、距離が長い、近郊へ向かう路線バスは距離に応じた運賃となる場合があります。
目当てのバスに乗車
ワンマンバスは前から乗車、車掌がいるバスやICカードリーダー(読取機)があるバスは、どの入り口からでも乗ることできます。路線によって異なるため、待っている時に他のバスを確認するといいですね。
朝夕のラッシュ時にあたると、乗るだけでも大変です。押し合いへしあいは当たり前です。
運賃を支払う
支払方法によって異なります。現金の場合は運賃箱に入れます。
バス停の表示に記載がないため、運賃が分からない場合は、運転手や乗客に、いくらですか? 多少钱?とお尋ねください。
よく訪れる町でしたらICカードを購入して使用するのもひとつです。チャージして使用してください。
最近は、QRコード決済、支付宝(Alipay)や微信支付(WechatPay)が使えるバスもあるようです。
距離制の場合は、行き先を聞かれますので、中国語で答えるか、筆談で行き先を書くなどして伝える必要があります。
乗車中の過ごし方
空いていれば椅子に腰かけて、窓から外を眺めて、町のようすを伺いながら移動すると退屈しません。途中で足裏マッサージ屋があって、すぐに下車したこともあります。
色違いで優先シートが設けられているバスが多いです。ご高齢の方に譲られる光景はたまに見かけます。
降りるバス停のひとつ前になりましたら、すぐに下車できるようリュックを背負うなど準備をしてください。
降りるバス停を確認
ローカルバスに乗る前にスマホで撮ったバス停プレートの写真を確認します。
撮影していなければ、バス内に路線の停車するバス停の表示があるのでぜひご確認を。
運転手席手前上部に電光掲示板があって、「次のバス停は○○○○」といった表示がされる場合があるので、それを見るのでも構いません。
都市部でも旧市街地であれば、バス停間の距離は短く、郊外へ向かうバスや高速鉄道の駅から中心部へ向かうバスですとバス停間の距離が長くて、降りるバス停を間違えると大変なことになります。
目的地のバス停で下車
ワンマンバスで降りるドアが決まっている場合はそのドアから降ります。一駅でなければ、車内を観察すれば分かるかと思います。
日本はバスが停まってから下車するよう運転手が呼び掛けられていますが、中国ではそのようなことは一般的ではありません。
乗車と下車が同じドアの場合、早く降りないと、すぐに大勢が同時に乗り込んできます。並んで乗るというのは、鉄柵がある始発のバス停くらいでしか見ることができません。
バスを降りたら
旅行者は地理には不案内ですから、念のため、降りたバス停の表示や周りにある目印を確認しておくと、戻る場合の手助けとなりますし、後々間違いありません。
スマホでバス停の表示や周りを撮影しておいて、何かあれば、写真を見せて道を訪ねることができます。
これで心置きなく次の目的地へ行くことができるでしょう。