中国で複数の決済手段を準備しリスクに備える
中国滞在中は支払方法が限られる中、メインに使っていたWechatPayやアリペイのキャッシュレス決済が使えなくなるという万が一の状況に備えてる必要があります。
日本人が海外渡航するとどうしても生じる問題ですが、予め他の手段を準備しておくと現地で支払ができないといったトラブルを避けることができます。
他の決済手段によるバックアップが必要な場面は多い
スマートフォンはQRコードを使ったキャッシュレス決済ができる便利なツールですが、様々なトラブルが起こることが想定されます。
スマホ決済が急に使えなくなるリスク例
- データ通信回線が不調で決済アプリが使えない
- 電池切れでスマホが使えない
- 盗難や紛失によりスマホが手元になくなる
- 決済アプリ運営者によりセキュリティロックされた
- スマホの指紋認証や顔認証が急にできなくなった
このように様々な理由でスマートフォンが使えなくなるケースがあります。
日本でも同様でして、連絡手段が複数あったり、キャッシュカードが財布に入れてあったりするなど、バックアップ手段は比較的充実していますが、全てを中国へ持ち込む訳にはいけません。
日本にいる時とは異なり、故障リスクやソフト的に使えなくなるリスクなどが高くなりまして、それらに対していかに対応ができるかどうかがポイントとなります。
旅先、特に中国など海外では、使える他の手段がどうしても限られてしまいますので、可能な限り、次に挙げるバックアップ手段を準備しておくことをお勧めします。
スマホ決済以外のバックアップとして使える決済手段
- 現金(人民元・日本円)
- 銀聯カード
- クレジットカード
- 海外対応キャッシュカード
- 人民元口座
キャッシュレス決済以外のバックアップ手段
人民元現金
現金の肩身が狭くなってきているとはいえ、使用範囲が最も広いという大きなメリットは今でも健在です。100元札までしかないため、決済額が高いと枚数が必要となり、盗難や紛失のリスクが生じます。
前回旅行の残りを次回に使えるように中国元を残して、中国に到着後、現金が必要になっても慌てないようにしています。
銀聯カード
中国では銀行口座のキャッシュカードとして使われているので保有率は抜群に高いです。現地の銀行口座がなくても、日本のクレジットカード会社が発行している銀聯カードを用意すれば、スマホ決済に代わるキャッシュレス決済として活用できます。
クレジットカード
中国では古くから使えたのですが、広く普及しませんでした。使用できる場所は銀聯カードよりも限定されますが、ホテルでの宿泊代金支払いなど、高額決済の時に持っていると便利な決済手段です。
日本円
中国元に交換できる外貨です。交換できる銀行や支店は限られますが、両替ができる店舗は都市では多数ありますし、地方でも1件は必ずあります。数日の滞在であれば、数万円を持っているだけでも安心です。
日本の銀行口座のキャッシュカード
中国など外国で出金できる海外対応の銀行のキャッシュカードがあれば、デビットカードではありませんが、現地通貨での引き出しが可能となります。中国の人民元が必要となった時の救済手段となります。
中国元の銀行口座&キャッシュカード
難易度は高いのですが、中国語会話又は英会話ができて、親切な窓口スタッフに当たるかどうか次第で、元口座ができるかどうか決まると言って過言はありません。筆談によるチャレンジも可能です。
2019年秋に体験旅行に行った際、陝西省北部の県クラスの町で同行者複数名の銀行口座開設をサポートしました。
バックアップの決済手段準備のすすめ
旅行や仕事で行くとき、手持ちの現金はどうしても限られておりますし、預金を直接引き出せる訳ではありません。備えることで、ある程度リスク軽減になること、何とか安心できるレベルまで上げることできますので、取り組んでみてはいかがでしょうか。
併せて読むと理解が深まるトピック
作者プロフィール
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1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
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