バックパッカーよ永遠に
中国ばかりを目的地とした個人旅行を初めて、もう30年が経過しましたが、最初から「バックパッカー」を漠然と意識していました。リュックを背負って旅行することに憧れがあり、「地球の歩き方」の表紙に書かれていた、「1,000円で1日過ごす」的なキーワードに心が躍りました。インターネットとは無縁の時代でした。
旅バックの変遷
自分自身の旅の姿勢としては、リュックサックで、なるべく宿や移動手段を安くすることに努めて、路地裏を散策したり、旅行者が入ることがないローカル食堂で食事をしたり、現地の方と他愛のない話をしたりして、旅を楽しくする。ということをモットーにして実際にそうしています。
だいぶん前ですが、キャスター付きバックを使っていた時期がありましたが、中国は平たんな場所は少なく、引っ張ってコロコロの力で移動が楽になるかと言えば全然楽にならず、すぐにリュックスタイルに戻りました。
片手が塞がってしまうことがある意味致命的でして、下がきれいでない所も多く、雨が降れば、バックの裏面が汚れてしまうなど、デメリットも結構あり、できるかぎりフリーな身動きが必要なことを考えると両手があるリュックを使用するのがベストです。

バックパッカーとは?
ちなみに、Wikipediaでは、低予算で旅行する旅行者で、バックパック(リュックサック)を背負って旅をすることからその名が付いたそうです。
Wikipedia バックパッカー
https://ja.wikipedia.org/wiki/バックパッカー
他の特徴としては、移動手段は公共交通機関、宿はユースホステルや安宿、観光地だけでなく、現地の人との触れ合いにも関心があるといったことです。北京の安宿街として東城区東四周辺と記載がありました。
ちなみに、中国語ではバックパッカーのことを《背包族》bèibāozú 、《背包客》bèibāokèと呼びます。カタカタで表記すると前者がベェイバァオズー、後者がベェイバァオクゥーです。後者は発音がバックパッカー、backpackerに似ていませんか?
族はひとつのカテゴリーに当てはまる人たちを指すのですが、背包、これが背中に背負うリュックで、漢字を見るだけで、バックパック旅行をイメージできます。包はかばんやバックの総称です。
バックパッカーの姿を映像で垣間見る
ある程度のご年齢の方でしたら、日本テレビ系で放送された、「進め!電波少年」をご存じでしょうか。当時は泣かず飛ばずの猿岩石(有吉弘行と森脇和成)のふたりがアイマスクを付けられて香港まで連れられて、初めて番組企画を告げられました。
リュックを背負って、途中の町で芸をしたり、食堂や農園などで働き、旅資金を稼ぎながら、香港からロンドンまで行ったのは、旅の姿としてはバックパッカーそのものでした。安全上、途中ショートカットがあったようですが、旅自体はバックパッカーそのものではないでしょうか。
沢木耕太郎の「深夜特急」をご存じでしょうか。名古屋のテレビ局が1996年から1998年に3回に分けて放映されました。かけて本人役を当時は有名になる前の大沢たかおさんが長期ロケに耐えて、なかなか骨のあるロケでした。
香港の落馬洲の展望台から深圳を眺めている時に、香港人の若者が、大陸側に複雑な感情を持っていたことやマレーシアのマラッカでの夕陽が特に印象的でした。
バックパッカーとしての旅のしかた
続きまして、予算の話をしますと、1日100元で滞在できればいいなと思っていますが、長距離バスの値段や宿代が上昇して、移動が多くなるとそれは困難となります。
同じ町を拠点に数日滞在するというパターンであれば、今でも可能です。宿代40元、朝食5元、昼食夕食各15元、移動などその他消費25元でちょうど100元です。数十キロといった比較的短距離の移動であれば、同様に100元は可能です。

この宿は北京でようやく探した40元の安宿です。《旅社》といいまして、いわゆる部屋だけの木賃宿でして、同じ敷地内の公衆浴場がありました。当時もリュックを使っていました。町歩きには別の小さいリュックや丸めてしまうことができる軽いショルダーを使っていました。
旅のスタイルは人それぞれで、答えはありません。自分で旅をしながら作り上げていくものです。毎日1万円を予算にすることだって旅のスタイルに違いありません。
身体が動く限り、どれだけ歳をとってもバックパッカーをずっと続けたいと思います。
参考
バックパッカーについて他に参考になるWEBページを紹介します。必要な持ち物が具体的に書かれていたり、旅の安全についても触れられています。
タビサポ Powerd by 三井住友カード
https://www.smbc-card.com/nyukai/magazine/tabisapo/choose/backpacker.jsp