初心者向け!旅行先で役立つ中国語会話 ベスト10(総合編)
中国旅行経験30年のベテラン旅行者が旅先で頻繁に使用する中国語フレーズを詳しく解説します。ひとつでも覚えておけば旅行が楽しくなることうけあいです。

カタカナ表記ですが、発音記号ではなく、なるべく近い音で表現するとしたらこうなるという目安です。
カタカナ読みは中国語が初めての方向けにルビをつけますた。発音記号であるピンインと4つの声調がある四声が重要ですので、発音のイメージ付けにご活用ください。
护照(パスポート)
护照 [hùzhào] フゥージャオ
パスポート
入国審査やホテルのチェックイン、国内線の搭乗手続、駅での安全検査時など、様々な場面でパスポートを提示します。
中国では身分証チェックは頻繁に行われますので、外出時は必ず携帯が必要です。
超重要な書類
コピーでいいのではとお思いになられる方がいらっしゃるかもしれませんが、通用しない可能性がありまり、リスクが高いので、パスポート原本を肌身離さずお持ちください。
旅の途上で自分の身分を公式に証明できる唯一無二の書類がパスポートです。現金が盗まれるよりもパスポートが盗まれる方がショックが大きいです。
こちらは、話すというよりは、聞き取れることが大切です。外国人が多い空港であれば、Passportと言い換えてくれますが、そうでない所も多いので、ぜひ聞き取ることができるようにしてください。
手机(スマートフォン)
手机 [ shǒujī ] ショウジィー
スマートフォン、スマホ
中国でスマホ《手机》なければ旅成らずです。この言葉は携帯電話やスマートフォンの総称です。ガラケーの頃から使われている言葉です。
町中の至る所に《手机》と書かれた看板が多数見かけられますが、それだけ見ても当時からかなり普及していることが見て取れました。
日本語の漢字として見ると、一見、手と机(つくえ)に見えます。前者は日本語と同じ手ですが、後者は中国語では機械の機の簡体字なので、手と機になります。
中国でもガラケーはほとんどない、肩身の狭いものとなっております。現地の中国人と話していますと、スマートフォンもガラケーも《手机》が使われています。スマートフォンを指す《智能手机》という言葉もありますが、現地であまり聞いたことがありません。
旅先でのトラブルに備えて
現地でのトラブルを想定した表現を参考までに紹介します。
手机坏了 [shǒujī huài le]
ショウジィー フゥアィラァ
スマホが壊れた
手机丢了 [shǒujī diū le]
ショショウジィー ディウラァウジィー ディウラァ
スマホを失くした
スマホ修理屋
街角で《手机维修》という看板や表示が多く見られますが、修理屋のことです。この光景はガラケー時代から変わりません。
メーカーの公式ショップ大都市にしか存在しないため、故障すれば駆け込む人が結構いるので商売が成り立っています。
万が一、急に故障などで、現地でスマートフォンを修理することは可能です。
気を付けないといけないのは、修理後のフォローは物理的に期待できないのと、帰国後、メーカーからの正式な保証が受けられなくなることを頭のすみに置いておかなければなりません。
订票(チケット予約)
订票 [dìngpiào] ディンピィアオ
チケット予約
インターネットで予約する時に使う単語です。”予約する”と”チケット”(切符)を組み合わせたフレーズです。
ネット予約が普及する前は、旅行会社でチケットを事前手配する意味合いが主流でした。この単語は、現在の中国の旅事情を鏡で写しているような言葉です。時代の変化を感じます。
チケットの種類
旅先で購入するチケットの種類ですが、航空券、鉄道の乗車券(特急券)、長距離バスのチケット、乗船券、観光地の入場券があります。
長距離バスは運行者が地域ごとに異なるため、対応がばらばらで、前日や当日に現地で購入するのがスタンダードです。
観光地の入場券もその場で買うのが普通ですが、事前にネットであれば割引で入場券を買うことができるケースがあります。
一番普及しているのが航空券と鉄道の切符です。前者は、海外の乗客が多いこともあり、2000年台に入ってからクレジットカード決済が可能となりました。
鉄道チケット
鉄道については、外国人にはあまり優しくないのですが、国内向けに当局が鉄道公式サイトを設けて、ネットでチケット購入が可能となりました。
駅には切符受取機が多数置かれ、さながら、JR東海のエクスプレス予約の受取専用機がずらりと並んで置いてある感じです。
この公式サイトのアカウントを私はコロナ禍前から取得していて、何度も予約して窓口で切符を受け取ったことがあります。
住宿(泊まりたいです)
住宿 [zhùsù] ジュゥースゥー
泊まりたいです、宿をお探しですか
飛び込みで宿泊したい時には必須の言葉です。チェックインの時にも使います。
宿の勧誘
古めの駅やバスターミナルを出ると、”住宿” と声掛けする人々が多数、出没しましたが、今はだいぶん少なくなりました。
「安い宿がありますよ?どうですか?」という意味なのですが、唐突感があり、驚くこともありますが、家族といった個人経営の民宿へ誘われます。
招待所や旅社の客寄せとして、案内する人もいますが、手数料のキックバックを受けています。
外国人は微妙なお客さん
外国人であることは、何ればれますので、早めに伝えることが肝心です。面倒な客として避ける客寄せがいます。
ついていくと面白いもので、自分ではたどり着けないような場所少し外れた集合住宅に連れられます。
条件が合えば泊まります。外国人と分かっても泊めてくれる方は、親切に接してくれます。
中国の民泊って
個人宅の一部を活用しているので、シャワーやトイレは家族と共用となる場合が多いです。門限がある場合があります。ハード面は期待できませんが、交流がしやすい環境にあります。
大都会の駅は客寄せが多く、安全上のリスクがあるのと、思った程安くないため、使っていませんが、中規模以下の都市、市や県であれば、外国人も含めて、外から来た人を騙すということは多くはないと思います。
基本的に善意のみで案内する人は少なく、収入をあげたいという心があると考えれば納得がいきます。
客寄せがいない駅やバスターミナル増加中
ちなみに、高速鉄道の駅や新しくできた長距離バスターミナルは、市街地から外れた場所にある場合が多く、住民が少ないため、声掛けしてくる人は少ないです。ホテルなど宿も多くありませんので注意してください。
充电(充電したい)
充电 [chōngdiàn] チョォンディェン
充電したい
スマホを充電したいので、「充電させてもらえませんか?」「電源を貸してもらえませんか?」という希望を伝える時に使えます。
厳密に言えば、文法的に「~したい」という部分は含まれませんが、人と人とのやりとりのなか、雰囲気で何をしたいのかは伝わりますのでご安心ください。
中国は充電しやすい
日本ではサービスとして提供している電源以外を借りることは雰囲気的にしづらいのですが、中国ではフランクに、柔軟に対応してくれます。相手が「いいよ」言えば問題ありません。
どこでも充電できる場所に
飲食店でも商店でも、理髪店でも、電化製品がいくつかあるので、どんな質素な食堂でもコンセントはあります。
逆に言えば、食事するところは充電できるということです。髪の毛を切っている間、マッサージを受けている間など、すきま時間に充電できるチャンスは山ほどあります。
30分、1時間でも急速充電に対応しているスマートフォンであれば、食事時間はかなり重要です。ぜひ活用してください。
手纸(トレットペーパー)
手纸 [shǒuzhǐ] ショウジィー
トイレットペーパー
中国語の”手紙”、日本語では”トレットペーパー”。不思議と思いませんか?そうなんです。日本語の手紙は中国語では別の言葉なのです。
日本語の手紙は?
手紙は中国語では信 [xìn] シィンと言います。漢字文化は共通しますが発音や意味といった部分では独自に進化しています。
中国の公衆トイレ
最近、日本の公衆トイレでは《手紙》が備わっているケースが多いですが、以前は公衆トイレと言えばトイレットペーパーはありませんでした。
中国ではトイレットペーパーは基本的にトイレに備わっていません。経験上、そう覚えておいて間違いありません。あるのは空港やホテルくらいです。
紙切れになった時・・・
助けを呼ぶとき、SOSを発信するためのフレーズ、次のと叫べばどうにかなります。
手纸没了! [shǒuzhǐ méile] ショウジィーメェイラァ
トイレットペーパーがありません!
親切な人がいれば、ティッシュを分けてくれるかもしれませんが、多くは、誰もいなかったり、無言の状態が続くなど、がっかりしかねませんので余りあてにしないでくださいね。
そういうことを回避するには自衛するしかありません。
在哪里?(どこ?)
在哪里? [zài nǎli?] ザァイ ナァーリィ
どこ?、どこですか?
旅行先で行きたい場所がどこにあるかを具体的な場所を尋ねる問いかけフレーズです。
紙に場所や地名を書いたものを指さしながら、または、スマホの画面などを見せながら言ってください。
応用表現「北京駅へ行くには?」
北京の中心繁華街王府井から徒歩で北京駅へ行くことが可能ですが、道に迷ったら、さっそくこのフレーズを使いましょう。
北京站在哪里? [běijīngzhàn zài nǎli]
ベェイジィン フゥオチョージャン ザァイ ナァーリィ?
北京駅はどこですか?
市场(マーケット)
市场 [shìchǎng] シィーチャァーン
マーケット、市場
旅人にとっても台所である”市場”。ある程度の規模以上の町であれば大抵ひとつはありますし、都市では地区ごとにある地元住民の台所です。
他の国と同様に、海外旅行先で現地の様子や食文化を知るために市場は絶好の場所です。
応用ですが、この後ろに”在哪里?”を加えれば「市場はどこですか?」になります。
ツアーではなかなか訪れることのない場所ですが、個人で行くのであればチャンスは結構あります。
买票(切符を買います)
买票 [mǎipiào] マァイピィァオ
切符を買います
列車やバス、観光地、旅先の様々な場所で一言で、切符やチケットの購入意思を伝える中国語です。
买は買う、購入する。票は切符、チケットという意味です。
抑揚をしっかりすれば、多少の発音が違っても、相手も聞き取れるはずです。
応用表現
移動手段ですと「~まで」というフレーズを合わせて使います。
「いくら?」というフレーズも使うと、「蘇州まで運賃はいくらですか?」という組み立てができます。
「到苏州,买票,多少钱?」ぶつぎりでも構いません。
空港へ向かうバスでは人を介して運賃を支払うので自然、最初に使う場面となります。
最初が肝心です。勇気をもって「买票」と言ってください。
免签(ビザ免除)
免签 [miǎnqiān] チィェンジォン
ビザ免除、査証免除
免は免除するという意味で、签は签证(査証、ビザ)を指します。
コロナ禍前は中国渡航の際、15日以内の短期旅行はビザ免除でした。2024年11月にようやく免除措置が行われました。
活用できる場面
ホテルなど宿泊施設でチェックインする際にパスポートチェックがあるのですが、ビザのことを聞かれることがありますので、その時にご活用ください。
現地公安(警察官)が身分証チェックする際にも聞かれます。パスポートの入国記録のページを見て、ビザの有無を確認しますので、その時にもこの言葉で答えましょう。
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作者プロフィール

- ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
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1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
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