延長されたANAマイルをどう使うか、対策はお早めに

全日空の英断により2024年3月31日までANAマイレージクラブのマイルの延長が決まりました。コロナが感染症上の5類に変更といった情況を踏まえますと、次の再延長はないと予想します。

【速報】 ANAマイル有効期限が2024年3月まで再延長!
https://travelers-china.com/secrets/plan/anamile-encho-202403.html

延長されたANAマイルの有効期限

今年3月末までが期限のマイルはまとめて1年延長されるのに加えて、4月以降のマイルも同様に延長されるので、2024年3月末に有効期限切れとなるマイルが相当数生じます。

ANAマイレージの期限延長のタイミング
ANAマイレージの期限延長のタイミング(全日空ホームページ)

毎年延長されてきたので同じ期限のマイル残高が積み上がっていてもおかしくはありません。基本的に期限の早いマイルから消費されます。

有効期限の到来を具体例で見る

では、私のマイル残高を例にお話ししたいと思います。マイル残高は2023年3月末に全体の1/3以上もあり、本来であれば既に有効期限切れとなり使えなくなるはずだったマイルで、新型コロナ感染拡大により、命運を保つことができたものです。

私のマイル残高表
私のマイル残高表 (全日空ホームページ)

特に、海外旅行で使っている人にとっては、コロナ禍が続き、使うチャンスがなかったので、万単位のマイルが貯まっている方がいらっしゃるのかもしれません。

まずしなければならないことは、①2023年3月末までに有効期限が切れるマイルがどれだけあるか、加えて④2023年4月から2024年3月までに有効期限が切れるマイルがどれだけあるかを確認します。

②は2023年3月末現在のマイル口座残高、③は②-①の数字となります。

④-③のマイルは、2023年4月から2024年3月までの1年間に有効期限を迎えるマイルで、これらは全て2024年3月末まで延長されます。

31,055マイル+11,640マイル=42,695マイルが延長対象になりますが、見逃してはいけないのは、④46,713マイルのうち、2024年4月以降に順次期限切れになるマイルがあることです。これらも含めて、1年後の2024年3月末までに何らかの使途を決めて、交換しなければなりません。

ANA自社便の国際線特典航空券

ゾーン区分

中国線は全日空の公式ページを見ますと、中国はアジア1(Zone3)ですので、エコノミークラス(Y)の必要マイル数は、ローシーズン(L)は17,000マイル、レギュラーシーズン(R)20,000マイル、ハイシーズン(H)23,000マイルです。

ANA自社便国際線航空券ゾーン区分
ANA自社便国際線航空券ゾーン区分 (全日空ホームページ)

コロナ禍で全便運行はできていませんが、中国本土へは北京、大連、瀋陽、青島、上海、杭州、広州、厦門、成都、武漢、深セン(深圳)の11都市への路線があります。

シーズン区分

ANA自社便国際線航空券シーズン区分
ANA自社便国際線航空券シーズン区分 (全日空ホームページ)

必要マイル数

ANA自社便国際線航空券シーズン区分
ANA自社便国際線航空券シーズン区分 (全日空ホームページ)

ANA国際線特典航空券 シーズン・必要マイルチャート
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/amc/award/international/terms/

ANA国際線特典航空券 ご利用条件
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/amc/award/international/usage/

ANA提携会社便の国際線特典航空券

ゾーン区分

一方で、ANAの提携航空会社はシーズン制は採用されておらず、ゾーンのみで必要マイル数が決まってきます。中国は自社特典航空券と同じ区分、アジア1(Zone3)です。

ANA提携会社国際線航空券ゾーン区分(1-A, 1-B, 3)
ANA提携会社国際線航空券ゾーン区分(1-A, 1-B, 3) (全日空ホームページ)

ANA提携航空会社特典航空券 ゾーン・必要マイルチャート
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/amc/award/tk/zone/

ここでは日本発がZone 1-AとZone 1-Bに分かれていることが大きな特徴です。前者のZone 1-AはWEBでの説明では「国際線往復2区間のみの旅程、国際線往復2区間に加え日本国内のみで乗り継ぎをしている旅程。」です。

必要マイル数

ANA提携会社国際線航空券必要マイル数(1-A)
ANA提携会社国際線航空券必要マイル数(1-A) (全日空ホームページ)

後者Zone 1-Bは同じ所に説明はありませんが、下の方に「日本発 Zone 1-B 適用旅程の例」が2つあり、見る限り、海外での乗り継ぎ区間がある場合は、Zone 1-Bが適用されます。

ANA提携会社国際線航空券必要マイル数(1-B)
ANA提携会社国際線航空券必要マイル数(1-B) (全日空ホームページ)

エコノミークラス(Y)ですと、Zone 1-Aは20,000マイル、Zone 1-Bは23,000マイルとなります。

利用条件

ANA提携航空会社特典航空券 ご利用条件
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/amc/award/tk/usage/

利用条件には、途中降機や乗換についてルールが記載されており、日本発は途中降機できない、途中降機は往路復路各2回までとあります。

発券パターン

私がよく使うのは、ゲートウェーの都市から1回乗り継いで、遠くの町へ行くパターンで発見する国際線特典航空券です。中国国内線の移動は万単位で必要なので、これを往復特典航空券でカバーできれば、1マイルの価値がだいぶん上がり、コスパの良い移動になるからです。

コラム最後に

私の場合は、42,695マイル+α でして、2回中国を往復することができます。

年2回中国へ行くのは結構きついのですが、有効期限は旅行開始日から1年ですし、今年は何とか1回行って、来年旅行分を発券したり、もしくは、国内旅行で使ったり、ポイントに変えるなど、別の使い方も並行して考えれば、期限切れ確定のマイルを消化できるのではないかと踏んでいます。

皆さんも、先の期限切れを想定して、無駄のないマイル消化を目指してみてはいかがでしょうか。

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