3泊4日の中国旅行費用を徹底検証!

2019年に中国旅行の企画をして8人で西安など陝西省をグループ旅行した時にかかった金額はいくらだったのか、1人当たりの旅の費用を詳しく検証します。

2019年 グループ中国旅行 現地滞在費用内訳
2019年 グループ中国旅行 現地滞在費用内訳

項目別の内訳を示した円グラフをご覧ください。
日本-中国間の往復交通費を除いた、3泊4日の費用ですが、1日当たり3,300円、3日間で10,000円です。
3泊4日ですが、4日目は各自支払いであったため、3日間の旅行費用として計算しました。4日で割れば更に安くなります。当時は1元=15.723円の元と円の為替レートでした。

項目別1日当たりの中国旅行費用

  現地滞在分 (元換算) 全旅行費用  順位 比率
交通費 1,074円/日 68.3元/日 35,064円 84.1%
飲食費 638円/日 40.6元/日 1,916円 4.6%
宿泊費 1,421円/日 90.4元/日 4,265円 10.2%
観光費 0円/日 0元/日 0円 - -
その他費用 157円/日 10.0元/日 472円  1.1%
合計 3,292円/日 209.4元/日 41,718円   100.0%
1日当たりの中国旅行費用実績(2019年9月 陝西省)
1回当たりのグループ中国旅行費用内訳(2019年)
1回当たりのグループ中国旅行費用内訳(2019年)

往復交通費を含めますと、日本円換算で1日当たり13,000円、現地滞在分に限定しますと、1日当たりの金額が下がりますが、航空運賃が全旅行費用の大半を占めていることが特徴です。

支出額明細表

円グラフの詳細にあたる支出額の明細は次の一覧表をご覧ください。
企画旅の幹事である私がまとめて立て替えて支払っているものが書かれており、「-」のものは各自支払い、事前支払済、機内食代です。これを見ると旅の過程も分かるのではないでしょうか。

グループ中国旅行 2019年9月【4日間費用明細】陝西省(咸陽→綏徳→龍州→靖辺→西安)
グループ中国旅行 2019年9月【4日間費用明細】陝西省(咸陽→綏徳→龍州→靖辺→西安)

往復交通費

燃油サーチャージなど航空券以外の経費が12,000円でどうしてもこれは必要なのでやむを得ませんが、航空券自体は20,000円と、北京乗継の西安までの往復にも関わらず安く抑えられました。同時期の北京直行便の価格を調べましたが、不思議にも同じくらいの料金帯でした。

飲食費

食事の品数が多い割には一人当たりの金額は朝食は10元、昼食15元、夕食40元でした。8人で同じテーブルを囲んで食事をしていて、朝食は少なめですが、昼食や夕食は人数と同じくらいの品数を注文しています。1日当たりに割り戻すと640円です。1食だと200円ちょっと。一人や二人の個人旅でも同じくらいの支出にすることは十分可能です。

交通費

咸陽から西安はたったの2元、3日目の靖辺→延安、延安→西安がそれぞれ50元とここが結構かかっています。車チャーターは2台に4名ずつ分乗で、1人片道15元。思ったほどかかっていません。3日間合計で200元、3,200円でした。都市間移動が複数生じており、比率が高い理由となっています。

宿泊費

1泊目は夜行列車の3段寝台(硬臥)で2,200円、2泊目の農家民宿は60元、3日目の西安駅近くの宿は80元を合わせて3泊で4,300円ですので、1泊当たり1,400円でした。

部屋はツインの二人部屋で、2人1室で泊まり、1人当たりの宿泊代を安くしましたが、三分の一を占めています。1泊だけでもいいので、夜行移動で移動と宿泊を一緒にすると3泊4日でも結構バラエティーのある日程を組むことが可能になります。

観光費

0円なのですが、入場料を取られる場所に行っていないからかかりませんでした。最近の観光地の入場料は高いため、行先によっては占める割合が急激に高くなります。

その他費用

足裏マッサージ代だけで、地元の運転手に紹介してもらった店で腕もよくて30元と今時のマッサージ屋では安い方でした。

支払方法

日本での事前手配はクレジットカード払いで、現地では高額なものは銀聯カード、田舎では普及率の高い、QRコード決済「Alipay」(アリペイ・支付宝)を使い、どちらも使えない場合は、といっても、綏徳駅からのタクシーチャーターだけですが現金対応しました。

グループ旅行日程紹介

行先は陝西省で、1日目は北京乗り継ぎで西安へ。咸陽空港から咸陽市内に向かい、駅で荷物を預けて、徒歩で駅近くのレストランで夕食。鈍行列車で西安駅までショートトリップ。寝台車に乗り換えて、陝西省北部の綏徳へ。

2日目は、ヤオトン(窑洞)という洞窟住居が多い「双水村」を訪ね、列車(座席車)で短距離移動して、靖辺県に到着。移動手段は急きょ、滴滴快車アプリで車を2台呼び、夕方に龍州鎮にある、中国版グランドキャニオン至近の民宿へ投宿。

3日目朝、観光地になる直前、入場料無料の「波浪谷」を散策。行きがけに頼んだ車2台に時間を決めて迎えに来てもらい、車内で地元人が行く足裏マッサージ屋を聞いて靖辺県中心部でおろしてもらう。足裏マッサージをした後、地元の人がよく行くお勧めの食堂が隣にあって、そこで昼食。その後、バスで延安へ移動し、列車に乗り継ぎ西安へ戻る。翌日帰国という3泊4日のハードスケジュールの旅行でした。

グループ旅行(企画旅)2019年9月 陝西省北部
グループ旅行(企画旅)2019年9月 陝西省北部

短い割には盛り沢山で、中国が初めての方も参加されていて、「新鮮で、なかなか経験できない旅でした。」という感想をおっしゃられていました。

参考リンク

別の時期に旅行した時の費用について、別の記事にまとめましたので、興味がありましたらご覧ください。

個人で中国旅行するときに必要な費用を旅歴30年の経験者が解説
https://travelers-china.com/secrets/plan/travelcost.html

作者プロフィール

旅人@中国旅行一筋30年
旅人@中国旅行一筋30年ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。

中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。

新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。

【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上

安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。

1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。

ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。

詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。

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