旅行本のメリット、デメリット

海外旅行が一般化しだした1980年代後半から海外旅行に関するガイドブックが広く出版されるようになりました。

私が中国へ旅をする場合は、1990年代から10年ほど、地球の歩き方を参考にしていました。当初は投稿情報が多数掲載されていて手作り感が結構ありましたが、カラー印刷が増えてくるに伴って、既製品感を覚えるようになり、持ち歩くことを止めました。

旅行本は旅のスタイルによっては使う方がいい場合と使わない方がよい場合があります。前者の気持ちも分かる後者の立場ですが、それぞれのメリットとデメリットをお話したいと思います。

旅行本のメリット
・初心者に向いている
何から着手すればよいか分からない場合でも、知るべき情報はある程度記載され、1冊あれば海外へ行くことができるまでの構成となっており、旅のハードルを低くしてくれるツールです。

・時間効率がよい
お薦めの観光地やレストラン、ホテル、ルート、撮影スポットなどを手軽に知ることができます。自分が調べれば時間を要しますが、それらをお金でプロが作った本を購入すれば省略又は短縮できます。

・外れが少ない
旅の成果が得られやすく、お薦めポイントを訪れるため、外れと感じることは少なくて済み、満足感に繋がります。

旅行本のデメリット
・どうしても引っ張られてしまう
多くの読者にお薦めできるスポットなど情報が多数ありますが、掲載されている情報だけを頼りにして旅程を組んでしまう傾向があります。

・個人旅の幅を広げてくれる
自身もそうでしたが、初心者の頃は旅行本を買って参考にしていました。慣れてきた頃、インターネット情報の情報収集に力を入れるになり、その過程を楽しむことができるようになりました。旅が上達するプロセスには必須のアイテムでした。

・載っていない情報を軽視する
現地に行けば、偶然発見する素晴らしい所がありますが、そういった発見をしようとする視線がなくなる場合があります。

・外国人だとすぐに分かる
ガイドブックを持っている人は一目見て、旅行で来た外国人だと分かるため、盗難など、犯罪に巻き込まれるリスクが高まる恐れがあります。

・作成プロセスが分かりづらい
自らの手足で取材したものなのか、誰かから情報を得たものを出しているのか、広告料を得て掲載しているのか、編集方針をはっきり掲載している本は少なく思えます。ポリシーをもっとしっかり載せていただけると、活用しやすいと思います。

旅行本のいいところ、よくないところ、活用したり、意識はしてもあえて使わなかったり、自身の状況や旅のポリシーによって使い分けることがベターです。

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