昼間は観光地、早朝は生活空間
知人に頼まれて、私がグループ旅の企画をして数人が集い、古い町並み(中国語で古鎮といいます)がある上海郊外の朱家角に行った時のことです。
上海浦西人民広場あたりだったと思いますが、体験のために、日本からの到着日夕方、郊外へ向かうローカルバスに乗り込み、朱家角へ向かいました。
街道沿いで下車し、近くに大きな門がありましたが、人気はなく、入場料不要で出入りできそうです。暗いので、古鎮の中を歩くのは難しそうでした。
一息つくために、辺りで夕食場所を探すと、外れに明かりが灯る食堂を見つけました。早速、ビールや野菜炒めなど数品を注文して、楽しい談笑タイムとなりました。食事後、近くの宿、民宿のような所で1泊。
翌朝、7時前には行動開始です。朱家角のゲートは昨晩と同じく誰もおらず、入場料は取られません。
現地で泊まる人は少ないようで、日帰り客が大多数とのことで、ゆっくり運河沿い散策ができました。洗濯や炊事をしていてたり、パジャマ姿で歩いている人など、様子は正に現地住民の生活空間。写真映えしそうな風景でした。こういったところを企画旅に参加した皆さんに見てもらいたいと思っていました。
朝食は運河沿いの二階建ての中国風建築の食堂で。上海蟹の養殖地に近いのですが、高くない淡水蟹やざりがになど、すごく安かったことを覚えています。客は自分達しかおらず、もしかしたら営業していなかったのかもしれませんが、お店の方は快く受け入れてくれました。
蘇州へ向かうために荷物を取りに宿へ向かいましたが、既に上海市内から来た観光客でごった返していて、2~3時間の差が、同じ朱家角古鎮の姿のニ様性を垣間見ることができました。
個人旅ですと、リュックを背負いながら歩くことが多く、部屋に置いていけるのは、メリットでもあります。
時を変えることで、同じ場所でも見えるものが異なることを直に知った印象深い1泊でした。