【解説】中国のゼロコロナ政策撤廃
昨日【速報】で、中国政府が出入国制限の緩和を発表したことをお知らせしましたが、本日はその背景を解説します。
なぜ急に始まったのか?
現地民衆のコロナ禍生活脱出を願い始まった運動が発端となり、この1ヶ月は急展開で動きました。
一度、たかが外れれば、次への動きは早いのですが、上層部がこれに乗じて今まで行おうとは考えて緩和措置を実行したと考えると分かりやすいではないでしょうか。
コロナ対策は天地を動かす大きな問題です。中国はトップダウンの国ですので、一度決まれば、動きはとてつもなく早いです。これが急な動きの背景にあります。
面子は大きい
メンツは中国で生きていくにあたっては大変重要な要素です。中国は世界を相手に活動しており、頭越しで行われることを極度に嫌います。
ワクチンを国産にこだわったことを思い出してください。まさしくメンツが垣間見れる部分です。
他国で開発されたワクチンを使いたいという思いはあってもできない事情があるのです。
今回、急激な緩和策に転じることができたのは、面子を失いつつも、メンツを保とうとする両面の姿を垣間見ることができます。
現状の問題点
動きが早い反面、どうしても荒い部分が生じてしまいますが、やむを得ないことです。走りながら進めることを実践していると考えてください。
報道を見る限り、中国の人たちは概ね好意的に受け入れられています。これまでのゼロコロナ政策についての評価は悪くありませんが、やっとほっとしたという感じでしょう。
さすがに3年以上、海外旅行もできない、都市封鎖が何度も行われる異常な生活がずっと続いたのですから、そのストレスは想像もつきません。
感染者が爆発的に増加していますが、逆に言えば、これを過ぎれば、次の光明が見えてきます。前向きに考えましょう。
次回予告
コロナ施策の大転換で、中国旅行にも大影響を及ぼした今回の中国政府の発表。次の投稿では、具体的に、いつ日本から中国へ旅行ができるのかを深堀していきます。