ひとり旅、3食のベストな選択と費用

中国で一番の楽しみは何かと尋ねられれば、食事と答える方は多数いらっしゃるのでは。費用も安く、変化が楽しめるので、食事が旅行に占めるウエイトは高いです。30年間、中国を旅してきて、朝、昼、晩とご飯の選び方、食べるものなど、自然とパターン化されてきていますので一人旅で何を食べているかを具体的例を交えて紹介します。

中国旅行 3食の費用目安
中国旅行で3食を食べる際の費用目安

朝食「あつあつ」

安くておいしい食堂を目指す!

個人旅行の一番の楽しみが朝食です。キーワードは「あつあつ」。これは湯気のことですが、早朝から客を受け入れるために、夜が明ける前から仕込みが始まっていますのですぐに分かります。そんな早くから仕込みしているということはそれだけお客が来るという裏返し。そういった所で食べれば、味でがっかりするリスクは下がります。

人が集まるお店を目指します。長距離バスターミナルや古くからある駅周辺などが定番ですが、大きな通りから小道を入り、住宅地のなかにも朝食を提供しているお店が結構ありますので、ぜひ散策してください。

アツアツすぎる具だくさんの海鮮粥(海南省海口市)
アツアツすぎる具だくさんの海鮮粥(海南省海口市)

落ち着いて食べれる場所は少ない

朝食は出勤前や移動前に短い時間で食べる人が多いです。せっかくなので落ち着いて食べたいのであれば、店舗がある食堂、さっとすませるなら露店で営業しているお店を選ぶといいでしょう。

朝食の費用

いくらかかるかですが、中国滞在中の飲食費の中で一番安いのが朝食です。マントウ(小麦粉で蒸したパン)や油条(小麦粉をひねって揚げたもの)は1個1元。お粥や豆乳は1~3元。具入りの肉まんは1元~2元など、費用としては微々たるものではないでしょうか。

学んだ中国語を実践

以前行ったグループ企画旅で、ホテルのしょぼいビュッフェでは満足できなかったので(ある意味中国らしかったのですが)、市内バスで移動して、降りたバス停近くに偶然見つけたローカル食堂で朝食にしました。

参加者の皆さんの中で、ただたどしい中国語の方もいらっしゃいましたが、身振り手振りを織り混ぜて、各自注文していました。現地の人と生の中国語で会話できるので、よい経験になったのではないかと思います。

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・ あつあつの朝食は旅の楽しみ

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昼食「面 or 定食」

メニュー選び

メインの活動時間の合間のお昼の食事です。旅程によって食べる時間が変わってくるのと、ささっと短めに済ませたいこともあり、気軽に食べることができる面や定食を選んでいます。

《草本湯》で食べた汁なし麺(福建省泉州市)
《草本湯》で食べた汁なし麺(福建省泉州市)

旅先では日本にいるときよりも歩いたりして結構動くことが多く、朝早くから動いているので、そこそこお腹がすいています。朝昼晩と1日の食事はしっかり食べたいので、一品のボリュームが多いこれらの食事はもってこいだと思います。

昼食の費用

麺類は具なし麺なら5元前後、野菜中心の麺であれば5~10元、肉入り麺は5~15元の価格帯多いです。食べる量に応じて、大椀、小椀といった単位で売っていて、小椀は5元、大椀は8元など差をつけています。

定食は、日本の丼に近いのですが、丼茶碗はないので、お皿にご飯が載せられ、その上におかずがあるのが定番パターン。値段は15元前後が多いです。たとえメニューで定食は無くても、ご飯とおかず1品で定食の出来上がりです。ご飯は1~3元で、おかずが8元~です。

定食屋で20種類のおかずから選ぶ(浙江省瑞安市)

夕食「一品料理+ビール」

日が暮れて、よく歩いたので、足がパンパン。どこかで落ち着いて食事をしたくなります。夜行列車や夜行バスに乗るのであれば、スマホの電池も心配なので充電もしたくなります。

どうする?店選び

朝食や昼食よりは値段がはりますが、店構えがある程度しっかりしたお店を選びます。だからといって値段が高いとは限りません。立派だなと思い入ってみたら、チェーン店だったこともありますがそれはご愛嬌。ハルビン駅近くの餃子専門店に入った後、チェーン店だと分かりましたが、餃子ばかり出しているだけあって、味は美味でした。

どうする?品数

ひとり旅ですと、1品又は2品にビールでお腹がいっぱいになります。1品ならおかず系、2品ならご飯系とおかず系、おかず系2つといったところでしょうか。周りのテーブルの料理や直接量を聞いたりして、品数を見定めます。

ひとりで食する夕食 ~ 煮魚・炒め物・米飯・スープ・ビール ~(海南省海口市)
ひとりで食する夕食 ~ 煮魚・炒め物・米飯・スープ・ビール ~(海南省海口市)

どうする?メニュー選び

失敗しても、替えがききませんので、真剣そのもの。メニューとにらめっこです。メニューがたくさんあり外れる率は朝昼よりは高いですが、万が一外れても、外の露店で何かつまめばいいですし、何とでもなります。注文の仕方次第では出てこない場合がある冷たいビール。コップについで一杯飲むと一日の疲れも何てことありません。

夕食の費用

ビールですが、各地で1本3元のものを愛飲しています。コーラと同じ値段です。一番安いのはコロナ前の2019年5月、福建省甫田市の雪村碑酒 330ml 2.5元でした。飲食店のランクにもよりますが、おかず1品10元~40元です。

持ち帰りもあり

スーパーや副食品店やレストランの《外売》で売っている惣菜にビールもおつな選択です。グラム単位で売っているので量の調整が可能です。部屋へ持ち帰って、一杯やるのもいいですね。

最後に

このように見ますと、朝昼晩の食事がバラエティに富んでいると思いますがいかがでしょうか?お腹に余裕があるなら、夜食を追加するのもいいですね。個人旅の体験を実感できるのはやはり食事だと思います。

作者プロフィール

旅人@中国旅行一筋30年
旅人@中国旅行一筋30年ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
1991年から30年間で70回以上の中国訪問を経験するベテラン旅行ブロガー、新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。

【旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上 印象に残る旅のエピソード:数え切れず

安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。

1日100元以内で旅をするなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。

中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」の運営者。

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