地方在住者にとって中国ビザ取得は大学受験へ行くのと同様に大変

中国旅行は観光ビザを取得すれば行けるようになったものの、実際には様々なハードルがあり、なかなか個人では中国へ旅に出るまでに至らない、日本からの中国団体ツアーの催行も実質困難な状態にあります。

中国観光ビザの取得が困難な理由

それはなぜかといいますと、中国観光査証はLビザと言うのですが、個人で取得しなければならないからです。

写真データの取得から始まり、オンライン申請、印刷してビザ申請センターや総領事館への必要書類持ち込み、観光ビザ受領まで、1ヶ月程度の時間が要します。

自分を例に挙げますと、実際にオンライン申請用写真撮影とオンラインビザ申請まで大変でしたが、それでも何とか申請日予約まで進むことができました。ようやう重たい腰をあげたといったところです。

ビザ同様、手続が煩雑なもの

海外旅行するにあたり、本人が申請や受領に2度行かなければならない。同じような手続がありましたよね。それは「パスポート」の取得です。

マイナンバーカードによるオンライン申請が始まり、申請と受領2度パスポートセンターへ赴くのが、1度ですむようになりました。

同じ都道府県内で、それぞれ申請や受取可能な窓口の数が異なっていて、利便性に差があります。市町村にある場合は、住民票取得と同じような感覚で行けますが、何十キロ先のセンターまで行かないといけない場合も居住地域によってはあり得ます。

管轄区域と居住地でビザ取得の利便性が大きく異なる

これが、中国渡航の観光ビザ取得のための申請手続にも同様のことが言えるのです。

申請はオンラインでできても、印刷した申請書を管轄のビザ申請センターや総領事館まで持ち込むのですが、その管轄地域が広くて、例えば、山陰地方(鳥取県、島根県)や四国地方(愛媛県、香川県、徳島県、高知県)在住の方は、大阪にあるビザ申請センターへ2回行かなければならないのです。

関西の大学へ受験しに行くような感覚で、親が子供を始めて県外に一人で行かせるというような感じ、大人でも遠くへ出張するようなイメージになるのではないでしょうか。

2回訪問で済むとは限らない観光ビザ取得

窓口担当者や領事の判断になりますが、不足書類や記載内容の不備があれば、出直しという可能性があることを忘れてはなりません。

2回というのは最低限に必要な回数であり、3回以上になる可能性もあり得ますので注意が必要です。

中国ビザ取得を代行業者にさせられるか?

代行業者はいないか?という疑問があるかと思いますが、WEBでみる限り、個人の旅行者、観光ビザ取得希望者に対して、代理申請サービスを行っているところは皆無であり、業務渡航で付き合いのある会社社員の出張なら取り扱うというくらいの広がりしかありません。

査証発給元である中国側は、郵送という選択肢はオンラインでありますが、あるだけで、直接持参が基本というスタンスで、「中国へ個人で旅行したい人は個人で直接、管轄するビザ申請センターか総領事館で観光ビザ(Lビザ)の取得手続をしてください。」というスタンスです。

個人で中国を旅行したい人たちへ

中国には魅力がある観光地やグルメなどいろいろありますが、現状では、残念ながらハードルが高いと言わざるを得ません。

本気で中国へ旅行したい人にとっては、逆境を越える気持ちで臨めば不可能ではありません。困難はありますが、挑戦する価値はあると思います。私もそのなかひと一人として、挑戦して、皆さんのお役に立てるよう情報発信していきます。加油!

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