【解説】中国旅行再開の大きな壁 査証免除&観光ビザ
中国旅行がいつ再開になるか鍵となる出入国制限、水際対策の撤廃に続く、今回のもう一つのポイント、査証免除措置を具体的に触れます。
中国入国に必要な短期渡航の査証免除措置は未だ停止中、観光ビザ発給は再開されておらず。ということで、観光目的の渡航手段がない情況が続いています。
《中国の門戸》には大きく二つの要素があり、前回取り上げた中国政府の日本政府のコロナ対策に対する入国規制、もうひとつが独自で続けているビザ関係です。
中華人民共和国駐日本国大使館
中国ビザ申請についてのお知らせ
http://jp.china-embassy.gov.cn/jpn/lszc/202302/t20230201_11017317.htm
「観光ビザ、医療滞在ビザ、日本国民に対する中国短期滞在(15日以内)のビザ免除措置及び2020年3月26日より前に発給された有効なマルチビザの効力を一時停止しております。」と上記公式ホームページの最後にあります。
日本の中国にある在外公館が中国人の個人団体旅行に必要な観光ビザの取得制限はホームページを見る限り行っておらず、日本側が門戸を閉ざしているから中国側も停止しているという理由にはなりません。
日本政府が新型コロナを感染症法上の分類を5類に変更し、水際対策をそれに合わせて変更すれば、中国が停止している、訪日団体旅行や個人旅行の航空券+ホテルの手配が再開される可能性があり、情況を注視しています。
中国人の日本への旅行を開放すれば、相互互恵を重んじる中国政府ですので、日本人の中国への観光旅行についても、緩和措置がなされるでしょう。
インバウンド市場回復を狙うのであれば、ゴールデンウィーク前の再開を、日本と同じを重視するなら、ゴールデンウィーク後には、日本人に対する観光ビザ発給開始又は短期渡航の査証免除措置再開が予想されます。
後者の査証免除が再開が最終的な姿で、コロナ前と全く同じ情況に戻ることを意味しますが、前者の観光ビザ発給再開のみですと、領事館の数が限られていて、処理までの時間や煩雑さ、手数料といったハードルがいくつもあり、日本からのコロナ前のような観光やビジネスなどの往来が活発にはなりません。
ANAマイレージも貯まってきて使いきれていない情況が続いており、そろそろ使用を考えたいところです。
個人的には6月以降の夏から秋にかけて、2019年以来、約4年ぶりの中国旅行を再開できればと期待しています。