真夜中の駅で感じた駅員の親切

中国青海省へ行った時のことです。塩湖へ行くために、夜の列車で、近くの駅で下車して宿を探しました。

駅舎以外の周りは、暗くて、明かりもほとんどなく、ただただ田舎で、数軒小さな小屋がある程度で、宿がある感じではないことが容易に分かりました。

自分ではどうしようもないので、駅舎には人がいることを思い出して、駅員さんを探しました。

「外は寒いので、翌朝まで会議室にいさせてほしい。」と年配の駅員さんにお願いして、「仕方ないなあ、」という体で、何とか朝までの滞在場所を確保することができました。

命拾いした気持ちでした。当時は5月のゴールデンウィークでしたが、小雪がちらつくような寒さで、とても夜明けまで外にいる状況ではなかったのです。

それなのに田舎の小さな駅に下車するなんて無謀だと思われると思いますが、当時を思えばやはり無謀だったと思います。

旅には捨てる神あり、拾う神あり。痛感した出来事でした。見知らぬ人の親切をこれほどありがたいと思ったことはありませんでした。感謝です。

コメントを残す