【解説】中国渡航に必要なビザ申請方法(2024)
出張や旅行、訪問といった目的や滞在期間を問わず、日本人が中国へ渡航するために必須のビザ取得。ビザ申請方法や必要書類、具体的な手順、ビザ申請センターなどについて詳細を解説します。
ビザ関連トピックス
こちらでは、新規にアップ又は更新した記事に関して紹介しています中国ビザといいましても、様々な話題があります。理解を深めることで、申請がスムーズになることに繋がりますので、よろしければご覧ください。
投稿大募集!
窓口申請の事前予約が不要となったりするなど、ビザ申請に関する状況は日々変化しています。申請された状況や苦労したことなど、皆さんからの投稿をお待ちしています。ご覧になられた皆さんと情報共有できれば、更に便利になります。
中国ビザとは?
2013年9月に施行された「外国人出入国管理条例」に基づき、外国人は中国への渡航する際には「ビザ」(査証)を取得しなければなりません。
また、長期滞在目的で入国後に必要な公安当局での居留許可手続や必要書類についても規定されており、不法滞在となる場合についても具体的に記載されています。
「短期査証免除」措置は停止中
シンガポール、ブルネイ、日本の3ヶ国に対してのみ認められているもので、パスポートを持っている日本人が旅行、ビジネス、親族訪問、トランジットなどで中国を訪問する場合、滞在期間が15日以内に限りビザの取得が免除される制度です。
この制度には当てはまらない、目的を問わず15日を超える滞在や、業務や留学、取材、チベットへの旅行などについては、従来通りビザの取得が必要です。
2019年の新型コロナ感染拡大前までは日本から中国へ15日以内でビザ無し渡航ができましたが、世界的にコロナが流行してからこの措置が停止となったため、目的を問わず、ビザの申請が必要となりました。シンガポールとブルネイは解除されましたが、日本に対してはまだ解除されていません。
トランジットでビザ免除
国際線を乗り継いで第三国へ移動することをトランジットといいますが、2023年10月1日、中国国家移民管理局が外国人トランジット客がビザ取得が免除される条件についてQ&Aが掲載されました。日本人も対象となっています。
適用できる空港や滞在可能な地域、時間数が規定されていて、 決められたルールの中ではありますが、第三国へ行く前に中国を経由するケースなどで実際にしよう可能でして、お便りをくださった複数の方から成功のご報告を受けています。
中国ビザの種類
渡航目的によって申請すべき中国ビザの種類が変わります。アルファベットにより区分されていて、業務ならMビザ、観光はLビザ、交流・訪問・視察はFビザ、留学はXビザなど、次表のように分類されています。
渡航目的による分類
渡航目的 | 種類 | 具体的な内容 |
---|---|---|
訪問 | F(交流・訪問・視察) | 学術・文化・宗教交流、非政府組織活動など非商業目的 |
通過 | G(過境) | 中国の空港をトランジットして第三国へ移動する場合 |
観光 | L (旅游) | 個人や少人数での旅行や9人以上の団体旅行 |
業務 | M(商務・貿易) | 商業活動、展覧会参加など業務目的のビジネス渡航 |
家族帯同 | S(私人事務) | 親族訪問、長期駐在者とともに滞在する家族 |
留学 | X(学習) | 短期又は長期の留学、学習のための渡航 |
就労 | Z(工作) | 就業目的、技術指導などでの渡航 |
この他に、深圳や珠海、厦門の経済特区のみに入国できる条件で、現地で発給される「特区ビザ」があります。また、トランジットですが、条件を満たすと、ビザが免除される措置があります。
渡航可能回数による分類
「1次」(シングル)、「2次」(ダブル)、「マルチ」の3種類があります。それぞれ「入国は1回のみ」、「入国は2回のみ」、「指定期間内であれば何回でも入国可能」となります。基本的に1次ビザなのですが、渡航目的や回数、申請先によっては、2次やマルチビザの取得が可能なケースがあります。
中国ビザの有効期限
中国ビザには2つの有効期限があります。ひとつは「入国期限」、もうひとつは「滞在期限」です。両方ともビザに明記されています。
- 入国期限
ビザ発給日(審査結果が出た日)から3ヶ月以内に中国へ入国することが基本ですので、多少早く申請して取得できたとしてもまだ余裕があります。 - 滞在期限
ビザの種類によって異なりますが、入国してから30日(60日・90日)以内は滞在可能です。最終的には、ビザ原本に記載された日数となります。
ビザ申請から受取までに必要な期間
中国ビザを申請してから発給されるまでに要する日数により、「普通」「加急」「特急」の3種類の申請方法があり、料金はそれぞれ異なります。
例えば、大阪ビザ申請センターですと、普通申請は4営業日、加急申請は3営業日、特急申請は2営業日必要です。
新潟総領事館は、2023年11月17日付事前予約制廃止のお知らせには、加急・特急申請について追加料金が必要とWEBでの記載がありました。
名古屋ビザ申請センターや札幌・福岡・長崎各総領事館管内の方は、見たところ加急申請自体がなく、選択肢としてありませんので、予めご承知おきください。
最新状況はWEBページなどで個別に確認されることをお勧めします。
最短7日で中国渡航が可能
ビザセンターや総領事館への申請に関する事前予約制度が廃止となったことが呼び水となり、航空券手配やビザのオンライン申請などの段取りを手早く行うことで、出発日が確定してから1週間で中国へ渡航が可能となりました。
私自身もこの間の2023年末から2024年年始にかけて、運よく空いていた便を見つけて確保できたので、10日間程、中国へ渡航するため、急きょビザを申請しました。
出発直前にビザが貼付されたパスポートをゲットしましたが、実際に経験してみて「本当に1週間でビザが取得できたんだ。」としみじみ感じたものでした。
ただ、1週間でビザ申請から取得までに至るには、先に行わなければならないことやその順番、実際のやり方といったことを段取りよくスムーズにできなければなりません。
この記事ではそれを実現するために必要なことを掲載していますので、よくお読みいただき、参考にしていただければ幸いです。
中国ビザの申請手段
窓口での申請方法ですが、ビザ申請センターや総領事館へ個人で書類を持参する方法と旅行会社など代理店を通じて申請する方法があります。
- 個人申請
こちらで解説している内容は、自分自身がオンライン申請を行うとともに、直接ビザ申請センターや総領事館へ赴き、個人で申請する方法です。 - 代理店申請
一部手続を旅行会社などの登録代理店に代行してもらう申請方法で、料金を支払うことで、申請書作成や申請当日の立ち合いなどの支援を受けることができます。料金はかかりますが、オンライン申請も含めて代行するサービスがあります。
ビザの個人申請・代理店申請のメリット・デメリット
個人申請
- 手間はかかるが、安いコストで行うことができる。
- どこが間違っているのかが分かりづらい。
- 自分のペースで申請のスケジュール設定ができる。
- 今後も渡航する予定がある場合、1度経験しておくと、次以降が楽になる。
代理店申請
- 申請手順が分からなくてもサポートやフォローをしてくれる。
- 旅行代理店を経由する必要があり、その分個人申請よりも時間を要する。
- 事前審査をするので、対面申請前に不備な点が早く明らかになり対処できる。
- 個人申請とは別扱いであるため、窓口での対応がスムーズ。
- 料金がプラスアルファで必要で、余分なコストが必要。
- 郵送によるやりとりが可能。忙しいと便利であるが、余分に時間がかかること。
- 却下されても保証や料金返還はない。
オンライン予約が不要に!
Youtube動画で中国ビザ申請前のオンライン予約が不要となったトピックを解説。画面右上にある動画の再生リストから関連動画をご参照可能です。
中国ビザの申請手順
中国ビザの申請プロセスですが簡単にいえば次のプロセスとなっています。
2023年11月20日から一部の中国ビザ申請センターや総領事館では先行して予約廃止となりまして、その後、すべての申請センター、総領事館で予約不要となりました。
- オンライン申請フォームに入力して申請書を送信する
- 直接、申請先へ行き、必要書類を提出して窓口で申請する
- ビザが貼付されたパスポートを受領し、料金を支払う
どのビザの種類でも基本的な手順は同じです。旅行代理店経由ですと、2が不要となったり、1のサポートを受けたりすることが可能です。詳しくは代理店へお尋ねください。
ビザ申請センターへ2回行く必要あり
申請の種類を問わず、申請者は2度、①対面申請時と②ビザ受取時に、それぞれビザ申請センターへ行かなければなりません。但し、代理店経由の手配の場合は、②受取時は代行してもらえる場合があります。
出発までのスケジュールは余裕をもって!
発給されたビザには有効期限があります。シングルビザですと発行日から3ヶ月間です。発行日が出発日の3ヶ月以上前ですと出国時点でビザが無効となりますので注意してください。
私が2023年9月渡航前に実際に受領したのは、ちょうど旅行1週間前でした。2023年12月は渡航前日でした。
審査が問題なく済んだため日数的には予定どおりでしたが、なるべく余裕をもつことが大切で、申請時期は中国旅行の出発1ヶ月から3週間くらい前が望ましいです。
中国ビザ申請に必要な書類
オンライン申請後にビザ申請センターや総領事館での対面申請時に必要なものをお知らせします。ビザの「渡航目的による分類」によって必要書類が一部異なります。
どの種類のビザ申請にも必要なもの(共通)
- 査証オンライン入力確認ページ
(中国签证在线填表确认页 / Confirmation of Online Visa Application) - 査証申請書
(中华人民共和国签证申请表 / Visa Application Form of the People's Republic of China)
オンライン申請完了時にダウンロードしたPDFを印刷 - パスポート原本
有効期限は6ヶ月以上先であること。
査証貼付のため、余白2ページ以上必要。 - パスポート顔写真掲載ページのコピー
- 証明写真
4.8×3.3cm・カラー・背景は白
次にビザの種類によって必要な書類がありますので、必要書類の後ろの【】に準備が必要となるビザの種類を記載しました。
該当するビザの種類の場合に用意するもの
- 招聘状【 訪問ビザ (F) 、商務・貿易ビザ (M) など】
パートナー企業や展示会主催者など、招へい元から発行されたもの - ホテル手配確認書【 観光ビザ (L) 】
滞在中全日程の宿泊予約がされていることが分かるもの - 往復航空券【 観光ビザ (L) 】
E-ticket控えを印刷したもの - 外国人就業許可通知【 就労ビザ (Z) 】
- 招聘者のパスポート及び外国人居留証各コピー【 家族帯同 (S) 】
- 申請者と招聘者の家族関係が分かる書類【 家族帯同 (S) 】
(戸籍謄本、出生届、公安派出所発行の証明など) - 入学する大学の合格通知書(录取通知书)【 留学 (Z) 】
- 外国人留学人員訪中査証申請表【 留学 (Z) 】
(外国留学人员来华签证通知表 / Visa Application for Study in China)
また、状況に応じて次の書類を求められる場合があります。
窓口スタッフから提示を求められる可能性があるもの
次に示すパスポートの該当ページコピー
- 直近の中国出入国スタンプが押されているページ
- 直近に取得した中国ビザ貼付ページ
- 中国以外の国のビザが貼付されているページ
パスポートが2018年1月1日以降発行の場合
- 旧パスポート原本と写真のページコピー
ない場合スタッフから示された書類にサインを求められる場合あり
ちょっとした秘けつですが、出入国のスタンプは同じページにあると説明しやすいです。入国は入国スタンプだけ、出国は出国スタンプだけ別々のページにありますと、本来不要な他の記録までコピーすることになります。
日本の国際空港ではスタンプはせずに出国できますが、中国国内での外国人の住宿登記(宿泊手続)に必要ですので、出国スタンプは忘れずに押すことを強くお勧めします。
必須ではないがあると便利なもの
- 現金(小銭、お札)
コピーや顔写真の再撮影が必要となった場合に備えて - たたみ椅子
狭い場所で長い時間立って待たされることを避けるため - 本、雑誌、スマートフォン、モバイルバッテリー、接続ケーブル
待ち時間をつぶすための手段として - カッター、透明の定規
外でプリントアウトした証明写真のカット用
中国ビザ申請料金
申請料金はオンライン申請を送信した時点で生じるもので、申請窓口に訪れた時点で、ビザ取得ができたかどうかに関わらず徴収される性質の費用です。
ビザ申請料金が値下げ
ブログ記事で速報を出しましたが、2023年12月11日から中国ビザの申請料金が25%値下げとなりました。引き下げ対象は領事館が受け取る手数料部分です。
2023年9月に観光ビザ(シングル・1次)を取得した際、支払ったのは8,500円でした。2023年12月申請した時は値下げ後の金額7,750円でした。
東京・大阪・名古屋の申請センターは、一次ビザの申請料金は、普通は8,000円、加急が14,000円、特急が17,000円で、そこから750円値下げとなりました。消費税が別途必要です。
ビザ申請センターが徴収する手数料は値下げ対象ではありません。
ビザ料金表
ビザ申請センターの手数料には、総領事館の手数料に加えて、それぞれ5,000円、8,000円、10,000円が上乗せされています。
普通申請 | 加急申請 | 特急申請 | |
ビザ申請センター | 7,250円 | 13,250円 | 16,250円 |
総領事館 | 2,250円 | 5,250円 | 6,250円 |
普通申請 | 加急申請 | 特急申請 | |
ビザ申請センター | 8,750円 | 14,750円 | 17,750円 |
総領事館 | 3,750円 | 6,750円 | 7,750円 |
総領事館ですが、申請センターとは料金が異なり手数料がかかりませんので、金額がビザ申請センターより安くなります。何れの料金も日本人が申請する場合のものです。
支払方法
中国ビザ料金の支払ですが、現金、クレジットカード、銀聯カードなどを取り扱っております。確認する限り、クレジットカードはVISA(ビザ)とMASTER(マスター)のみとなっています。
中国ビザの申請先
ビザ申請センターや総領事館には管轄地域があります。居住する都道府県ごとにどこの申請センターや総領事館で申請する必要があるのか具体的に定められています。
日本には東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、長崎、新潟に中国の総領事館があり、そのうち、東京・大阪・名古屋には「ビザ申請センター」があります。申請先はセンター又は総領事館になります。
管轄地域を間違えないよう注意が必要
元々、大使館及び総領事館がそれぞれ管轄している地域(都道府県)が決まっておりまして、ビザ申請先もこれに準じています。下図のように、日本で通用している東北地方、中部地方と言った「○○地方」の概念とは異なる地域割りとなっています。
オンライン申請時に申請先を誤りますと窓口で受付されませんので絶対に間違えないように注意してください。ここからは、具体的な管轄地域をビザ申請センターや総領事館別に紹介します。
ビザ申請センター(全国3ヶ所)
中国へ渡航するためのビザ申請については、観光に限らず全種類において、中国政府は、東京・大阪・名古屋は「ビザ申請センター」が一括して、3ヶ所以外は各地の総領事館が受け付けるという仕組みをつくりました。
大使館領事部や総領事館でのスペースなどの関係で対応が難しいからだと見受けられます。所管地域があるため、申請先の選択肢は全くありません。
東京ビザ申請センター
東京にある中国大使館の管轄範囲と合致します。交通アクセス的には線が太いので利便性は悪くありませんが、中部地方に分類される静岡県や長野県は東京になります。
アクセス
〒135-0063 江東区有明3-7-26 有明フロンティアビルB棟12階
(ゆりかもめ「東京ビックサイト」駅から徒歩1分、りんかい線「国際展示場駅」から徒歩5分) [ Googlemap ]
東京ビザ申請センターの管轄地域
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県、山梨県、静岡県、群馬県、栃木県、茨城県
大阪ビザ申請センター
関西を中心とした、近畿地方、中国地方、四国地方まで及ぶ、管轄範囲が最も広いセンター(総領事館)です。大阪の中国総領事館の管轄範囲と一致します。同じ中国地方でも山口県は含まれません。
アクセス
〒541-0059 大阪市中央区博労町3-3-7 ビル博丈9階
(地下鉄「心斎橋」駅から徒歩6分、地下鉄「本町」駅から徒歩7分)[ Googlemap ]
大阪ビザ申請センターの管轄地域
大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県、岡山県、鳥取県、島根県、広島県、愛媛県、香川県、徳島県、高知県
名古屋ビザ申請センター
東海3県と北陸3県が管轄範囲で、こちらも南北の地理的な範囲は広いです。名古屋にある総領事館の管轄範囲と一致します。中部地方全部ではなく一部が名古屋となります。
アクセス
〒460-0003 名古屋市中区錦1-5-11 名古屋伊藤忠ビル4階413号室
(地下鉄「伏見」駅から徒歩3分「丸の内」駅から徒歩4分) [ Googlemap ]
名古屋ビザ申請センターの管轄地域
愛知県、岐阜県、福井県、富山県、石川県、三重県
総領事館(全国4ヶ所)
札幌総領事館
北海道を加えて、北東北3県が管轄なのが特徴です。対面申請に札幌まで赴くにはかなり遠い距離です。
アクセス
〒064-0913 札幌市中央区南13条西23-5-1
(JR北海道バス「啓明ターミナル」から徒歩3分)[ Googlemap ]
札幌総領事館の管轄地域
北海道、青森県、岩手県、秋田県
福岡総領事館
長崎県を除く九州全県です。地理的に山口県は福岡で済むのはありがたいです。沖縄には総領事館がないため、福岡まで赴く必要があり、かなり遠方になります。
アクセス
〒810-0065 福岡市中央区地行浜1-3-3
(「今川橋」バス停から徒歩11分) [ Googlemap ]
福岡総領事館の管轄地域
福岡県、佐賀県、大分県、熊本県、鹿児島県、宮崎県、沖縄県、山口県
長崎総領事館
福岡に総領事館がありますので、管轄は長崎県のみとなります。
アクセス
〒852-8114 長崎市橋口町10-35
(市電3系統「大橋駅」から徒歩10分) [ Googlemap ]
長崎総領事館の管轄地域
長崎県
新潟総領事館
他の総領事館と比べると歴史が浅く、新しく開設された総領事館です。
アクセス
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5220-18
(「西大畑坂上」バス停から徒歩1分) [ Googlemap ]
新潟総領事館の管轄地域
新潟県、福島県、山形県、宮城県
WEBで中国ビザのオンライン申請
中国ビザ申請の第1段階が日程を決めたり航空券の手配とすれば、第2段階はWEBでのオンライン申請書の作成となります。
2023年9月にビザ申請内容が簡略化されて負担が軽減され、利便性が向上しましたが、申請自体は未だなくなっておりません。
具体的な申請書作成方法はを【解説】中国ビザオンライン申請書の作成方法で画面付きで掲載していますのでご確認ください。
ビザ申請センター・総領事館での対面申請
対面申請のオンライン予約が完了しましたら、最後の関門、直接の対面申請です。必要な書類を印刷、コピーしたものをビザ申請センターや総領事館へ持参します。
受付時にざっとチェックするプロセスと窓口での受付の2段階ありました。待ち時間もあります。実際の申請の流れやどのような問題が生じてどう解決したかなど、参考になる情報として「名古屋中国ビザセンターで申請した詳細を解説」に掲載しましたので、ぜひご覧ください。
ビザ申請センター及び総領事館の対面申請受付時間
こちらは公式WEBページの情報をまとめたものです。月曜日から金曜日までの時間です。名古屋の場合ですが、実際の受付時間と異なっていました。
- 東京ビザ申請センター 9:00~15:00 加急 9:00~11:30
- 大阪ビザ申請センター 9:00~12:00、13:00~16:00 加急 9:00~11:30
- 名古屋ビザ申請センター 9:00~14:00
- 札幌総領事館 9:30~12:00
- 新潟総領事館 9:00~12:00 14:00~15:30
- 福岡総領事館 9:00~12:00
- 長崎総領事館 9:00~12:00
審査プロセス
領事がビザ発給をするため、総領事館(領事部)にいる領事へ送られ審査されるのですが、その前後の受付や問い合わせなどを申請センターが対応しています。受付といいましても、受け付けた内容で領事の審査が通ることもありますので、あなどれません。
長期休暇に注意
中国の春節や国慶節、メーデー(労働節)といった連休や日本の年末年始といった長期休暇中は何れも業務がお休みとなりますので、渡航や申請、受取スケジュールを想定される際にはご注意ください。
中国ビザの受取
最後はビザの受取です。ビザ申請センターや総領事館へ赴き、ビザが貼付されたパスポートを受領します。これで中国ビザ申請の一連のプロセスが終了となります。お疲れさまでした。
ビザ申請センターの受取可能時間
何れも月曜日から金曜日までの時間です。
- 東京ビザ申請センター 9:00~15:00
- 大阪ビザ申請センター 9:00~11:30 13:30~15:30
- 名古屋ビザ申請センター 12:00~14:00
受取可能日
ビザ申請センターや総領事館ごとに対面でのビザ申請受付後からビザを受領するまでに要する日数が異なります。名古屋ビザ申請センターの場合は、6営業日後以降となります。基本的に指定された日以降はいつでも受取が可能です。
受取する者
結局のところ、対面申請と受取で2度、ビザ申請センターを訪れなければなりません。
対面申請は本人申請が基本ですが、受取については、最後にもらえる請求書を持参した人による受取が可能です。名古屋のケースですが、対面申請時に説明がありますのでご確認を。
パスポートに貼付されたビザの読み方
申請が通りますと、パスポートの空白ページにビザが貼付されます。実際の写真を使って発行された中国ビザの記載事項の見方を説明します。
ビザ申請に関する問合せ先
ビザ申請センターと総領事館の受付時間や受取時間などをまとめました。電話番号や所在地、最寄り駅などはこのページの上部に掲載していますのでご確認ください。変更が生じている場合がありますので最新情報は公式ページも併せてご参照ください。
各ビザ申請センター・総領事館「電話番号」一覧
- 東京ビザ申請センター 03-3599-5515
- 大阪ビザ申請センター 06-4300-3095
- 名古屋ビザ申請センター 052-228-0128
- 札幌総領事館 011-563-5563 9:00~12:00
- 新潟総領事館 025-228-8888 9:00~12:00 14:00~16:00
- 福岡総領事館 092-713-1121 13:30~17:30
- 長崎総領事館 095-849-3311 13:30~17:30
電話だけでなくメールでの問い合わせも可能です。比較的回答は早いかと思いますが、返事が来ないといったことが散発しますのでご注意ください。
各ビザ申請センター・総領事館「メールアドレス」一覧
- 東京ビザ申請センター tokyocenter@visaforchina.org
- 大阪ビザ申請センター osakacenter@visaforchina.org
- 名古屋ビザ申請センター nagoyacenter@visaforchina.org
- 札幌総領事館 sapporo@csm.mfa.gov.cn
- 新潟総領事館 fukuoka@csm.mfa.gov.cn
- 福岡総領事館 fukuoka@csm.mfa.gov.cn
- 長崎総領事館 nagasaki0958493311@yahoo.co.jp
質問は大歓迎!
中国ビザの申請など取得方法に関する質問をはじめとして、短期で中国に滞在することに関する質問を受け付けております。入力フォームに必要事項を入力して送信するか、エラー画面などある場合は下の便せんのアイコンをクリックして、メールでご送付ください。
最後に
種別に問わず中国渡航にはビザ申請のプロセスを経なければならないのですが、オンライン申請と対面での申請両方をどうしても乗り越えなければなりません。
中国へ観光目的で旅をするために申請した観光ビザを実例として、自身の経験や得た情報が様々な目的で中国へ渡航される皆さんのお役に立てればと思い作成しました。すべてに当てはまる訳ではないことにはご留意いただき、申請する際の参考としてご活用いただければ幸いです。
日本全国で同様にお困りの方がいらっしゃるかもしれませんので、中国のビザ取得の壁を皆さんが越えやすくなるよう、全国どこに住んでいてもできる限り対応できるように情報を随時アップデートしていきます。
作者プロフィール
-
1991年から30年間で70回以上の中国訪問を経験するベテラン旅行ブロガー、新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上 印象に残る旅のエピソード:数え切れず
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内で旅をするなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」の運営者。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問やお便りがきて、集まった情報をブログや動画に反映している。
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丁寧な記事で大変わかりやすく、参考にさせて頂いています。
これから中国を3週間程旅しようと考えており、北京に入った後陸路でベトナムの国境を越えようかと考えております。
観光ビザを取得するために、捨てチケットやキャンセル可能な宿泊先を用意する必要があると思いますが、今回の場合北京にて架空の滞在スケジュール(北京から帰国予定の)を組み申請できないかと考えています。
上記のことが問題ないかについて作者様のご意見を伺いたいです。何卒よろしくお願いします。
ブログ記事をお読みいただき嬉しく思います。
ビザ申請時にはE-ticketと宿泊予約記録が必要ですが、ビザ取得後に変更ということ実際にあり得る話で、それが理由でビザが無効になるという訳ではありません。
私自身もビザ取得後に滞在日程の変更があって宿泊先を変更していますが、ビザ取得後なので影響していません。
但し、キャンセルにかかる手数料などについては負担する必要がありますので、ご注意ください。