【解説】中国旅行がいつ可能となるか予想
日本と中国との往来が始まるのがいつなのか、個人で中国旅行がいつ行けるのか、簡単に見通すことができないのですが、大胆に予想してみます。
中国旅行再開のタイミング
1 春節(1月下旬) 可能性:無
先ずは、今月の春節(1/22~1/27)の連休時に民族大移動がどうなるかを見ます。
中国人の観光目的の 海外渡航がどこまで進むか、ゼロコロナ後、最初のテストケースとなります。
春節開始の時点では、査証発給停止措置が継続中であるため、日本人が観光目的で中国へ行くことは不可能です。
中国政府にはメンツ(面子)がありますので、日本が中国からの入国者に対する水際対策を解除しない限り、査証発給停止措置を止めることは難しいです。
ビジネス渡航が解禁され、日本の水際対策が特段なされないレベルになってきたら、それは中国への旅行の糸口が見えてきますが、それまでにはまだ時間がかかります。
2 ゴールデンウイーク(5月上旬) 可能性:中
その次は《五一》(労働節)の連休どうなのかになります。3月に全国人民代表大会(全人代)が行われて、1年間の総括と今後1年間の展望が語られますので、その中でコロナ施策がどうなるのかが注目です。
8割以上の中国人がコロナに感染済という話も聞こえてきているなかで、ピークは過ぎた可能性があり、対外的にどのような発表がなされるのかに注目です。
外国人が中国へ旅行するにはまだ遠い道のりではありますが、2022年12月のようなゼロコロナ施策解除といった急な展開がありうるのが中国です。
日本政府がコロナをインフルエンザに準ずる感染症に格下げを行われるタイミングと、労働節連休のタイミングが合致するとして、ゴールデンウイークが個人旅行解禁の突破口のひとつではないかと考えます。
3 夏~秋口(7月~9月) 可能性:高
現在、政府が新型コロナの感染症上の取扱いをインフルエンザと同等の5類に格下げすること検討中で、1月20日には首相と関係閣僚との間で決定される見込みです。
インバウンドは日中両国にとって、大きな産業です。数千万人単位で海外から観光目的で来訪し、消費していく。経済効果は莫大です。海外からの観光客のコロナ前のようになるには、両国の施策展開が必要です。
査証免除措置が再開と人的往来増加に伴う航空路線の復活する時が、コロナ前と同じように旅行できる最大の条件です。少なくとも前者は必須です。今年7月~9月あたり、国慶節前の本格再開を期待しています。
4 まとめ
チェックが必要なのは時期的なものと、施策変更によるものとあります。
時期的なポイント
・春節
・全国人民代表大会
・労働節
・国慶節
政策変更によるタイミング
中国政府
・ビザ発給停止措置解除
・短期滞在に関する査証免除措置再開
日本政府
・中国からの入国者に対する水際措置の緩和
・新型コロナの感染症レベル《5類》に格下げ
航空業界
・航空路線の復活(増便)
これらの要素を複合的に、変化を見逃さずに、いつか実現すると思われる、インバウンド客入国規制撤廃や航空路線復活などの動きを、今後も注視していきたいと思います。
作者プロフィール
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1991年から30年間で70回以上の中国訪問歴を有するベテラン旅行ブロガー。
中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」を運営。
新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。
【個人旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上
【印象に残る旅のエピソード】 数え切れず
【撮影した写真】 45,000点以上
安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。
1日100元以内での滞在に挑戦するなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、海外モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。
ブログをご覧になられた読者との交流も大切にしており、ほぼ毎日質問がきて、いただいた情報をブログや動画に反映している。メーリングリスト立ち上げなど、新しい取り組みも行っている。
詳細は作者紹介をご参照ください。問合せはこちらまで。
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