【解説】中国からの入国者へ水際対策緩和、中国旅行への影響は?

新型コロナ関係で、3月1日から日本政府は中国からの入国者に対する規制緩和を実施しました。

これまでは入国者全員に義務付けされた検査が不要となり、5人に1人程度を対象としたサンプル検査に変更。

出国72時間以内のコロナの出国前検査陰性証明書を提出すれば入国可能とする内容です。

中国からの入国者・帰国者に対する水際措置の実施方法の変更(2023年3月1日以降適用) 駐中国日本大使館
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_001005.html

こちらの施策が大きな影響があると見立てておりますが、次の緩和策が追加されました。

成田、羽田、関西、中部の国内4空港からの入国しか中国からの運行を認めていなかったのが、その制限が撤廃となり、他の地方空港からへの航空路線を復活、新規開設が可能となりました。航空会社による増便が認められる大きな進展です。

既に中国の航空会社各社は、東南アジアを中心に航空路線の復活や増便を行っており、これが日本路線にも波及するのではないかと期待できます。

残った最後の問題は、ビザ(査証)問題です。相互主義が基本で、中国政府は日本人に対する短期滞在の査証免除を停止中。日本政府は所得制限により査証発給を実施をしているところです。

中国団体観光・個人観光ビザ 外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/topics/china.html

中国人の観光による訪日は団体観光が基本で、個人観光ビザ取得は一定以上の所得や学歴が必要という誓願があることです。

コロナ前は、中国からのインバウンド客は世界からの3割を
閉めていました。ボリュームが大きい中国からの観光客が戻ってくるには、査証取得条件を少しでも緩和することが慣用です。

中国人にとって、コロナ前は日本は一番の海外旅行目的地になったことがありますが、今は、東南アジアに目が向けられており、中国の旅行業界関係者は、査証に関する規制の緩和を期待しております。

水際対策、航空路線、査証、少なくともコロナ前に戻れば、日中両国政府当局の緩和策が日中両国の観光やビジネスによる人々の往来がに大きくなることは間違いありません。

3月1日時点では、駐日中国大使館の動きはありません。5月の新型コロナが季節性インフルエンザと同等の5類に移行するタイミングがビックチャンスだと踏んでいます。

作者プロフィール

旅人@中国旅行一筋30年
旅人@中国旅行一筋30年ブログサイト「中国旅行ドットコム」運営者
1991年から30年間で70回以上の中国訪問を経験するベテラン旅行ブロガー、新型コロナウイルス後の中国旅行に対応した最新情報から、大都会の路地裏から田舎の町や村まで足を運ぶ、ツアーでは決して体験できない独自の旅行スタイルを持つ。

【旅の実績】 訪問した省・市・自治区:32(残1) 訪問地:200以上 印象に残る旅のエピソード:数え切れず

安宿に泊まり、長距離バスや夜行列車などのローカルな移動手段を使って、現地の人々と触れ合い、肌に感じる旅をして、リアルな中国渡航情報を発信中。

1日100元以内で旅をするなど、旅の費用を抑える工夫が得意。独自の旅のノウハウを有し、モバイル経験も長く、ANA陸マイラーでもある。

中国旅行に興味がある方や個人旅行を計画している方、中国のリアルな姿を知りたい方向けのブログサイト「中国旅行ドットコム」の運営者。

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