並ぶことが風物詩とならなくなった?
以前の中国旅行でしたら、切符を買う時の長い行列は至る所で見かけたよくある話でしたが、春節などハイシーズン前を除けば、過去の話になりつつあります。
なぜかと言いますと、列車の切符を購入する仕組みがここ5年で大きく変化したからです。
列車の切符を販売する公式サイト《12306》が開設されてからは、その受けとりが駅の発行機で簡単にできるようになりました。
中国人であれば身分証を読み取らせて、タッチパネルで列車を選んで、並ばずに券売機で買うことができます。
外国人はパスポート読み取りが必要で対応する券売機がまだまだ少なくて、ほとんど見たことがありませんが、空席確認や時刻検索に重宝しています。
日本でしたら、東海道新幹線のJR東海エクスプレス予約をイメージいただけると分かりやすいと思います。
キャッシュレスも同じですが、広まるのが早いのが中国でして数年で市民権を得てしまいました。
オンライン予約ができる前までは、切符売場の窓口に並び、順番が来たら、「○月○日、どこからどこまで、硬座1枚」といって、席があるかどうか探してもらい、「ありません」と言われれば、他の列車を探すため、1件あたりの処理に時間がかかります。
日本のみどりの窓口で10人以上並んでいる光景をそうそう見かけないものですが、以前の中国では窓口が10以上あってもそれぞれの列で20人以上も並んでいるのはざらでした。
ですので、切符を買うのに1時間要するくらいの大仕事だったのです。そんなことが既に過去の話になっていて、少し寂しく思う自分がいました。