【解説】新型コロナの5類への変更と中国旅行再開の関連性を解く
昨日、1月27日に政府が決定した、ゴールデンウィーク明けの5月8日に感染症法上の5類感染症へ移行する方針の意味を中国旅行再開と関連して紐解きます。
いつ再開できるか、中国へ渡航するかを判断するにあたっての鍵となる三要素とは《日本の門戸》、《中国の門戸》、《門戸と門戸を繋ぐもの》です。
《門戸》とは入口を意味します。前者は日本や中国の入口が開くこと、最後は入口と入口を繋ぐものが回復するということが肝となります。
先ず、日本政府の政策転換が中国旅行再開のための三要素の一つ《日本の門戸》です。今回はこちらを解説します。
日本政府が進めようとしていることは、新型コロナを5類として、季節性インフルエンザと同じレベルに格下げするということです。
どういうことか。海外旅行する時に「インフルエンザかどうか検査をしますか?」、「入国制限がありますか?」に対する答えが格下げの意味するところです。
極端な話ですが、仮に出国前にコロナに罹ったり、中国の旅先でインフルエンザに罹ったからといって、日本へ入国できないということは一切なくなりなるということです。
ルール的には自由に出入国できるので、日本から出国したり入国した際に、出入国ができなくなるということはありません。
ですので、この施策を政府が打ち出したことは、経済活動の自由化、海外への渡航自由化を意味します。日本の門戸は開かれたということです。中国旅行再開への大きな一歩です。
中国側の視点で見ますと、日本政府は中国人が日本へ往来するための障害物を撤去したことを意味しまして、メッセージ性やインパクトはかなり大きいです。
次に、《中国の門戸》の中でまだ何ら動きがないが、日本人にとって不可欠なこと、そして《門戸と門戸を繋ぐもの》も大きな問題を抱えているのですが、これらは別コラムで解説します。
今後も、皆さんが中国旅行へ行くことができる、旅を再開するタイミングを見極めたり、判断したりする目安となるような話を提供していきますので、よろしくお願いします。