市場でみんなで食べた北京ダック
住民が住む場所のなかには市場が存在します。そういった生活空間の一部で思わぬ発見があります。旅人にとっては、そういったことが楽しいと思う要素になるのではないかと思います。
例えば、天津や浙江省紹興で、たまたま見つけた市場に入ったら、北京ダックを吊るしているお店がありました。
天津では、人が結構いて繁盛している感がありましたので、半羽テイクアウトで買って、少し歩いた所にあるベンチに腰かけて食べました。出来立てはレストランで食べるそれと変わらず、甘だれも含めて十分美味しかったです。
紹興ですが、私が企画、プロデュースしたグループ旅行での出来事ですが、場所は紹興博物館のすぐ近くでした。

市場(マーケット)は地元住民の台所と言えるところで、かなりの広さで、午前の市場で人はまばらでしたが、新鮮な海鮮など、見るだけでも楽しいものでした。

更に奥へ歩くと北京ダック屋があって、ダックは一羽も並んでいませんでした。店の人に聞いてみると今焼いているところでした。

上にある写真の真ん中にQRコードがありますが、これが日本で言うスマホ決済です。地方も含めて、2018年の時点でも日本よりも先んじて普及していていました。

参加者の皆さんと相談して、市場を散策して待つことになりました。その周辺を歩いていたら、紹興酒の量り売りをしている雑貨屋を見つけるなど、収穫がありました。
時間に合わせて戻ってきましたらちょうど焼き上がったところで、1羽45元くらいだったと記憶しております。


基本的に地元向けのお店ですが、スタッフの話ですと、外国人も来たことがあると言っていました。
テイクアウトした北京ダックですが、当時の支出簿を見ましたら、ダックとねぎやたれなどを含めて59元(1元=16.8元 991円)で、1,000円ダックでした。6人で割り勘すると9.83元(165円)という、出来立てあつあつの激安の食事でした。


6人全員で出来立てをカウンターで皮にきざんだキュウリや長ネギを甘だれをつけた鴨肉に載せて、口に入れると、これほどかというおいしさで、15分ほどで完食しました。


朝食は済ましていたのですが、北京ダックは別腹で、みんなで完食しました。

偶然出会ったグループ旅、個人旅行の醍醐味でした。
これこそが「ツアーでは決して味わうことができない中国」でした。
参加された皆さんは大変喜ばれていました。
その後、おちがありまして、紹興博物館へ入場しようとしましたら、月曜日とうことで閉館日でした。がっかり。