ひとり旅には町の食堂で定食がお勧め
中国旅行の最大の楽しみはずばり食事です。90年代に個人で旅を始めた頃から変わりません。毎回どこかで、安くておいしい食べ物に出会うことができるからです。
近場で力仕事をしている人たちや近所の労働者で混みあっている食堂があったら、旅行者にとって穴場かも金星かもしれません。
混んでいるということは、安くておいしいを別で表現していると考えると合点がいくのではないでしょうか。
嗅覚があるといいますか、人の混み具合や時間、立地などを踏まえて、入るかどうかを決めています。直感で入ることも多いです。
味はどうしても当たり外れがあるのと、温かい、冷めているといった要素も相まって、運次第の部分もありますが、それも旅の楽しさでないでしょうか。
日本でも大衆食堂のメニューは、得てして見やすい場所に掲示されていないでしょうか。中国の安食堂も同じです。旅人がぶらりと入っても何か言われることもありません。
壁に掲げられている、お店には似合わないようなメニューが書かれている大きな看板があります。「套餐」とメニューにあればそれが定食です。
日本人馴染みの回鍋肉(ホイコーロー)とか青椒肉絲(チンジャオロース)は中国でも見かけます。麻婆豆腐(マーボードーフ)は、残念ながら、ほとんど見かけません。
麻婆豆腐は四川省発祥の料理なのと、料理名が麻辣豆腐(マーラードーフ)といった名前になっている場合もありますし、一定していません。
メニューの注文ですが、中国語ができるに越したことはありませんが、指差しで注文すれば、商売人なので理解してくれますのでご安心ください。