航空路線とコロナ

中国を旅行という視点で30年間見てきました。旅をする際に飛行機による移動が生じますので、航空路線開設や廃止の動きは常に注視していました。

「二国間航空協定」とは、日本と中国の航空当局が公式協議を経て、空港発着枠を相互提供して両国の航空会社が運行することを担保する決め事です。

例えば、羽田空港の増便が可能となったので、中国側に対して1日4便の発着枠を提供すると日本側が言えば、中国側が新たに成都と武漢への就航を認めるといったものです。

この協定の範囲内で中国の各航空会社が航空当局の許可を得て、運行が始まるという流れがあります。

コロナ禍の現在、日本政府は1日の入国者数の制限を実施しており、自ずと就航できる便数が限られてきます。また、中国政府のゼロコロナ施策にも関係していて、路線により若干の例外はありますが、主要都市間で週1便の往復という細いパイプしかありません。

具体的な情報は、日本橋夢屋のホームページでうまくまとめられています。

日本橋夢屋「中国|各航空会社の運行状況」
https://www.tokutenryoko.com/service/airticket/65

特に中国側は航空当局の規制が強いので、航空会社はそれに従うことになり、政府の施策が変わらなければ現状の改善は簡単ではありません。

今の状況では、個人旅行が自由にできるようになるのは、あと1~2年程度先になるかもしれません。

日本政府が入国制限を完全に解除して、中国を含めた海外からのインバウンド客への開放を明示すれば、いずれは中国が徐々に航空路線を回復して、両国の行き来が増えてくることを期待したいと思います。

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